北京=高田正幸
中国当局が昨年12月下旬以降、人権派の弁護士や活動家ら十数人を、国家政権転覆の疑いなどで連行したり、拘束したりしていたことがわかった。知人らが明らかにした。直前に福建省であった会合に参加していたとの情報があり、当局が香港の抗議活動の本土波及を恐れたのではないかという指摘も出ている。
知人らによると、当局は昨年12月26日ごろから執行を始めた。人権派弁護士で、憲法で保障された権利を求める「新公民運動」の中心メンバーだった丁家喜氏を拘束。2015年7月に全土の弁護士が一斉に拘束された「709事件」で弁護人を務めた文東海氏も、行方がわからなくなっているという。
知人らは「香港の動きに影響され、市民の権利の拡大を求める動きが起こるのを当局が警戒したのでは」などと話した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアによると、今回の対象者は少なくとも10人超とされ、709事件以降では最大規模になるとみられる。(北京=高田正幸)
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