県は26日夜、記者会見を開いて、今月23日にイギリスから帰国し、姶良市に滞在していた40代の女性が新型コロナウイルスに感染しているのが確認されたと発表しました。県内での感染確認は初めてです。
県によりますと、感染が確認されたのは鹿児島出身でイギリス在住の40代の会社役員の女性です。この女性は今月23日に航空便でイギリスから帰国し、午後6時前に鹿児島空港に到着しました。そして、迎えに来た姶良市在住の友人とともに車で移動して姶良市内のスーパーで夕食を購入。その夜、友人宅で夕食を食べた後に発熱し、体温が38.6度まで上がりました。翌23日以降も37度台の熱があり、市販の風邪薬を飲んでも体調が回復しないことから、25日に姶良保健所に相談しました。そして、26日に県内の帰国者・感染者外来を受診して検査を受けた結果、新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。県内での感染確認は初めてです。
女性は、鹿児島滞在中は常時マスクを着用していたということですが、県は今後、女性の友人についても感染の有無を調べるためのPCR検査を行う方針です。
なお、女性は感染症指定医療機関に入院していて、26日朝の時点で体温は37.2度で、咳や倦怠感などの症状はないということです。
県庁では27日の午前0時過ぎから県幹部らが出席して対策本部会議が開かれ、関係機関と連携して感染拡大防止に向けて速やかに対応していくことが確認されました。