北陸発【石川】マスク寄付に 恩返し1万枚 羽咋日中友好協に中国から
医療機関などに提供へ石川県羽咋市の羽咋日中友好協会は九日、市の友好都市である中国江蘇省南通市通州区から、マスク一万枚を贈られた。同協会は、一、二月に計七千枚を贈っており、お返しとして受け取った。同日に市に寄付しており、市内の医療機関や福祉関係者に提供される見通し。 南通市は繊維産業が盛んとされ、マスクも同市内の製造。協会側から贈る際には「別の場所に住んでいても自然はつながっている」という意味の「山川異域 風月同天」という漢文を添えたところ、返礼のマスクが入った段ボールにも「別々の場所にいても同じ天のもとにいる」という意味の「青山一道同雲雨 明月何曽是両郷」という歌が書かれていた。 協会の取り組みは中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で紹介され、多くの人が関連する書き込みをして反響が大きかった。投稿では「南通人として感謝しています」「ぜひ自分自身を守って」などと、協会へのメッセージも寄せられていた。 本吉達也会長は「中国も大変なので、気持ちだけとも考えたが、厚意を受けることにした。困ったときに相手を気遣う、良い心の交流ができた」と感謝した。市は、マスクの在庫がなかったり底をつきそうな市内の医療機関に配布する予定。
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