トランプ氏、「中国ウイルス」の呼称やめると表明－新型コロナ巡り

トランプ米大統領は24日、新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼ぶのを今後差し控えると表明した。新型コロナの呼称を巡り、米中両国は非難合戦を繰り広げていた。

　　トランプ氏はＦＯＸニュースとのインタビューで、「新型コロナが中国発だと誰もが知っているが、それについてこれ以上は大騒ぎしないことにした」と発言。「米軍が持ち込んだと中国側が非難したことが発端だった。米軍は無関係だ」と説明した。

　　さらにエボラウイルスやライム病が発生地にちなんで名付けられたことに触れ、新型コロナは「中国で発生した」と指摘した。一方で、中国の習近平国家主席とは「極めて良好な」関係を維持しているとも述べた。

　　中国の崔天凱駐米大使は今週、「アクシオス・オン・ＨＢＯ」とのインタビューで、新型コロナウイルスが米軍の研究所に由来するという説を唱えることに反対だとの姿勢をあらためて示した。同大使が先月、そうした説を広めるのはばかげていると指摘した後も、中国外務省の報道官は米国が新型コロナの発生源かもしれないとするツイートを繰り返していた。　

原題：
Trump Says He’ll Stop Using ‘Chinese Virus,’ Easing Blame Game（抜粋）