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そうなのである。ネクロスはただコレクションするだけのものではない。それも、現在ちまたにあふれているトレーディングカードゲームの様な遊びではなく、ごくごく単純化したテーブルトークロールプレイングゲームの様に遊ぶのである。正確ではないとは思うが、私が覚えている範囲でその遊び方を紹介する。
ゲームを遊ぶプレイヤーは一人~八人(主人公キャラの数)だと思う。一人でも遊べるが、寂しい。
遊ぶ弾の、最初のエリアに登場するフィギュア&カードを用意する。この数が少ないとゲームが成り立たないのは難点ではある。
プレイヤーはその弾の、好きな主人公キャラを選択し、使う。
モンスターのフィギュアを、商品が入っていた箱に入れ、シャッフルし、中にどのモンスターが入っているか分からないようにする。
プレイヤーは順番に、箱を選び、中に入っていたモンスターと戦う。
ここで、暗黒皇帝編第7章の主人公の一人、ハーフエルフと彼が持つアイテムのカードの裏と、7章に登場するモンスターの一体、カイマンとカイマンが持つアイテムのカードの裏を見てみよう。
写真左上のカードを見てみよう。これは主人公カードの裏だ。ハーフエルフと書かれた右に”-6”とある。これは第7章時点でのハーフエルフの攻撃力だ(敵の体力を6減らせる)。これより前の章の彼のカードは、この時より弱いので、この数値が6より少ない。中央のマス目は経験表だ。敵を1体倒すごとに、マス目を鉛筆で埋めていく。まずは-1と書かれたマス目の下のマス目を埋め、右へと順に埋めていく。それが右端まで、5マス埋まったらレベルアップし、攻撃力が”-7”になるという訳だ。そして引き続き下の段を埋めていき、7つ、つまり7体の敵を倒せば攻撃力が-8に、さらに下段を埋めれば-9になる。この成長要素。素晴らしい。
次に左下、モンスター、カイマンのカードの裏を見てほしい。八人の主人公の名前と、その右に数字が書かれている。数字は、その主人公がカイマンと戦う時のカイマンの体力だ(つまり、主人公によってそのモンスターを倒しやすいか、倒しにくいかに差が出る)。ハーフエルフの場合は”9”とある。ハーフエルフの初期攻撃力は”-6”なので、カイマンの残り体力は”3”になる(もしもハーフエルフの攻撃力が-9まで成長していたなら、この時点でカイマンを倒した事になる)。ここで戦闘は終わりではない。プレイヤーは敵と戦う時、一個のサイコロを振る事が出来るのだ。そしてプレイヤーがサイコロで、残り体力の3以上の目を出せたなら、カイマンを倒したと判定されるという訳だ。2以下の目が出た場合は敗北となり、たぶんまたモンスターフィギュアを箱に戻したと思う。戦闘で敗北したプレイヤーへのペナルティがあったかどうかまでは覚えていない。
プレイヤーはサイコロのほかに、持っているアイテムカードを使える。主人公カードに初めからついているし、モンスターを倒した場合、そのモンスターのカードに付属しているアイテムカードを入手出来る。写真右側の、二枚のアイテムカードを見てみよう。上の、ハーフエルフが初めから持っているアイテム、エメラルドの指輪は、サイコロを振って5以上を出すと、敵の体力を-1出来る。これは全ての敵に有効である。下のカイマンを倒した際に入手出来るアイテム、羽ペンは、ガルーダというモンスターと戦う時だけ、使うとガルーダの体力を-1出来る(サイコロを振らなくてもよい)。大体のアイテムは、この羽ペンの様に、特定の一体の敵にしか通用しない。エメラルドの指輪の様な、全ての敵に効果のあるアイテムは貴重で、それだけにとても使えるアイテムなのだ。ちなみに、一体の敵に何個のアイテムを使ってもいい。 エリアのボスや、”弾”のボスともなると、主人公を成長させ、いくつものアイテムを使わなければ倒せないほど体力の数値が高い(暗黒皇帝編のラスボスであるネクロスの体力は35だ!)。主人公の攻撃力と、アイテムの力をもってしても敵の体力を6以下に減らす事が出来なければ、サイコロを振る事すら出来ずに敗北するのだ。
こうして、そのエリアのボスモンスターを倒すと、次のエリアのモンスターたちを用意して、そのエリアのボス討伐を目指して戦っていく。つまりこのゲームは、プレイヤー同士が戦い、競い合うのではなく、協力して共通の敵を倒していく、というゲームなのである。
このシステムはとても面白い。もしも全フィギュア、全カードがコンプリートしてあったなら本当に長い冒険が楽しめるだろう。
あとがき
ネクロスの要塞をまた復活させてほしい。なにやらネクロスのゲームシステムを引き継いだフィギュア&カード”アルドラの城塞”というものが発売されていた様だが、アニメ調のかわいい美少女たちが主人公だった・・・。違う違う、そうじゃ、そうじゃな~い(byウェズリー・スナイプスに似た歌手)。ネクロスのデザインで、邪神クトゥルフ編の続きで、変わらぬゲームシステムで本格的に発売されたなら、私は大人買いし、フルコンプして、大冒険を繰り広げるだろう。