枝野代表、山口真帆さん卒業は「大変残念」 秋元氏についても質問飛ぶが...
立憲民主党の枝野幸男代表が2019年5月31日の定例会見で、記者の質問に答える形で山口真帆さん(23)らがNGT48を卒業した問題に言及した。
山口さんらの卒業を「大変残念なこと」だとする一方で、自らがアイドルの応援を続けるかどうかについては、薬物事件で有罪判決が確定したASKA氏を例に、「作り出した人とその背景、社会的な問題と、その芸術作品そのものとは別問題」などと述べた。
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定例会見に臨む立憲民主党の枝野幸男代表
「追い込まれて卒業せざるを得なかったいう風にしか見えていない」
山口さんの事案をめぐっては、枝野氏は1月の定例会見で、事務所などが若いタレントを守る仕組みが不十分だという点を指摘した上で、
「今回の件(NGTの事案)に限らず、そうした、特に未成年のアーティストを抱えている事務所・関係者の皆さんには、そうした皆さんの安全や安心のために、さらなる努力を進めていただきたい」
などと話していた。それから4か月が経ち、山口さんがNGTを卒業して別の事務所に所属するという形で、一連の事案は節目を迎えた。
枝野氏は、
「詳細な事実関係を把握できる立場になく、その前提でしかものを申し上げられないと思っている」
と断った上で、
「現状では、やはり山口さんが理不尽な状況の中で追い込まれて卒業せざるを得なかったいう風にしか見えていないというのは、山口さんにとっても運営にとってもNGTにとっても、大変残念なことだと思う」
などと述べた。
作り手の問題と「芸術作品そのもの」は別
今回の事案の理不尽な結末に、一部のファンからは「アイドルの応援をやめたい」をいった声もあがる。こういった声には、作品と、その背景は切り離して考えるべきだとの見方だ。
「私は音楽が好きなので...。もちろん、それを作り出す側の様々な社会的な問題について全く無関係とは言えないとは思っていますが...。うーん。CHAGE and ASKAが好きな人は、多分、今でも聴いてらっしゃるでしょう。そういう風に、作り出した人とその背景、社会的な問題と、その芸術作品そのものとは別問題と思っています」
総合プロデューサーの秋元康氏が説明しないのはおかしい、という指摘には、
「秋元さんの作詞家としての能力や、マネジメントのある部分については評価しているが、AKBグループのマネジメントをどういう体制でどういう実態で行われているかまでは承知をしていない。少なくとも、そういった(説明しないとおかしいという)見方をされているのは残念」
と述べるにとどめた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)