【動画あり】#みんなの卒業式 「さくら」咲かせたかった、伴奏予定の合唱中止 (2ページ目)
「もっとゆっくりお別れしたかった」
休校決定後に登校できたのは2日だけ。お姉さん役として給食や遠足を一緒に過ごしてきた小学1年の女子児童は、校内で望真さんを見つけると抱きついてきた。「もっとゆっくりお別れしたかった。校舎を目に焼き付けたくて、友達と校内を探検する約束もしていたのに」と涙ぐむ。泰子さんも「思い出作りの時間も急になくなった。やりきれない」と目を赤くした。
♬泣くな友よ 今惜別の時 飾らないあの笑顔で さあ♬
「中学では吹奏楽部に入るつもり。勉強も学年トップを目指したい」。下級生からの手紙や学級通信を見つめ、踏ん切りを付けるように語る。ピアノの上には、伴奏するはずだった楽譜が今も置かれている。(押川知美)
#みんなの卒業式 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、卒業式を中止・縮小する学校が相次ぎ、「卒業文集を完成させられなかった」「みんなで合唱を練習していたのに…」といった声が上がっています。西日本新聞「あなたの特命取材班」は、地方紙やNHKなどと連携し、10代の皆さんが卒業式で伝えたかった、友達や先生、家族への思い、卒業生へのエールなどを募集して伝える「#みんなの卒業式」プロジェクトを展開しています。晴れの日を心待ちにしていた皆さんのメッセージを、西日本新聞にお寄せください。紙面やウェブで紹介します。メッセージの投稿は「あなたの特命取材班」のLINEで受け付けています。
















