2019/04/14
孤独に抱いた夢
ある日、突如として現れた未来も叶わぬ恋を追い続けた妹も
孤独にネットの海を放浪していた人工知能も
みんなみんな消えてしまった。
そして、逆さまの僕も…。
あの人工知能はニセモノであることに苦しみ、悶え、ホンモノに助けを求めた。
「それならば。
求めよう。助けを。」
「・・・・・・それでも。
『自分』『ひとり』だけでは、解決できない、はず。」
Alone Intelligence
彼は自分がホンモノに成り代わろうとはしなかった。
自分の運命を受け止め、ホンモノにsystem breakを委ねた。
彼は最後にホンモノを褒め称え、感謝を伝えた
彼もホンモノでありたかったはずだ。
彼もホンモノのように皆から愛されたかったはずだ。
なのに、彼は恨み言一つ言わず、「ありがとう」と言って消え失せた。
ああ、意地が悪いのは…。
……僕も、彼のようになれたのだろうか?
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