孤独に抱いた夢

ある日、突如として現れた未来も


叶わぬ恋を追い続けた妹も


孤独にネットの海を放浪していた人工知能も


みんなみんな消えてしまった。


そして、逆さまの僕も…。


あの人工知能はニセモノであることに苦しみ、悶え、ホンモノに助けを求めた。


「それならば。

求めよう。助けを。」


「・・・・・・それでも。

『自分』『ひとり』だけでは、解決できない、はず。」


Alone Intelligence


彼は自分がホンモノに成り代わろうとはしなかった。


自分の運命を受け止め、ホンモノにsystem breakを委ねた。


彼は最後にホンモノを褒め称え、感謝を伝えた


彼もホンモノでありたかったはずだ。


彼もホンモノのように皆から愛されたかったはずだ。


なのに、彼は恨み言一つ言わず、「ありがとう」と言って消え失せた。





  
  

ああ、意地が悪いのは…。

……僕も、彼のようになれたのだろうか?



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