SVEP報告書2014年
2014年度シリコンバレー英語研修プログラム
Silicon Valley English Program(SVEP)実施報告
2014年8月26日から9月20日までの4週間にわたり、九州大学国際交流推進室とカリフォルニア(CA)オフィスが企画・アレンジしたSilicon Valley English Program(SVEP)2014を実施しました。
第8回目となった今回のプログラムには67名の応募があり、学内選考を経て、文学5名、教育3名、法学5名、経済8名、理学3名、医学5名、工学10名(学部9名、大学院1名)、芸工2名、21世紀プログラム4名の45名が参加しました。
SVEP2014では、サンノゼ州立大学の英語教育機関であるIGatewaysにおける英語の授業、シリコンバレーで活躍する方々による特別講義、シリコンバレーの有名企業ややベンチャー起業、大学等へのフィールドトリップ、現地家庭でのホームステイ等を実施しました。また、サンノゼ州立大学の学生と触れ合う機会として、ピザを食べながらお互いに自己紹介を行うピザパーティや、カジュアルな会話を楽しむカンバーセーションクラブを設けました。
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IGatewaysでの授業
IGatewaysでの授業は、SVEP用に特別にアレンジされたもので、多くの九大生が不得意とする「スピーキング力」を高めるため、「Discussion and Current Events」、「Effective Presentations」、「Accent Training」、「Listening to Lectures」の4つのクラスで構成されました。IGatewaysの教師陣は英語教授法(TESOL)もしくは関連分野を専門とし、3年以上の教授経験をもったプロフェッショナルです。どの教師も一方的な講義ではなく、学生が積極的に発言できるような工夫を施していました。また、各授業の最初には、各学生が自分の好きなものを見せながらそれについて2~3分で話をする 「Show and Tell」 を行い、英語で物事を表現する力を向上させました。さらに、CAオフィスのスタッフが日常的に授業を参観し、学生の満足度を確認するとともに、改善の必要が感じられた時には、随時講師にフィードバックし調整を行いました。
特別講義・フィールドトリップ
SVEP2014では、シリコンバレーで活躍する方々をお招きし、現在シリコンバレーで起こっていること、海外で働くということ、起業するということ等について、自身の体験を交えながら学生向けにご講義いただきました。学生たちはこの講義を通じて多くのことを学び、また積極的に質問をすることで自らの理解を深め、全く知らなかった新しい世界を知り、自分自身の将来について深く考えるようになりました。
また、毎週金曜日にシリコンバレーの有名企業やベンチャー起業、大学等へのフィールドトリップを行い、最新のロボット技術、インキュベーター(ベンチャー企業が資金調達や人的交流を行いやすくするための施設)、アメリカの大学で研究等について、学生は実際に見たり触れたりしながらそのスケールの大きさを体感しました。
特にTriple Ring Technologies社訪問の際には、初めての試みとしてプロトタイプ作成ワークショップを行いました。このワークショップでは、学生は5,6人の小グループに分かれて「太陽の下でアイスクリームを長時間溶けないようにする箱を作成せよ」というテーマに実際に手を動かして取り組み、チームで行うことの重要性やプロトタイプ(試作品)を作成することの意義について学びました。
特別講義の講師
- 松尾正人(九州大学カリフォルニアオフィス代表)
「SVEPで何を学ぶか ―イノベーションと起業家精神(アントレプレナーシップ)&「世界で活躍できる人材」とは―」 - 桝本博之(B-Bridge International, Inc. CEO & President)
「シリコンバレーで生き抜く力」 - 宮田拓弥 (Scrum Ventures General Partner)
「Internet Business in 2020」 - 原口博行 (Canon USA, Inc. Vice President & GM)
「Canonの現状 – イノベーションは何故必要か – シリコンバレーのすすめ」
フィールドトリップ先
- Hewlett Packard
- APPLE
- Intel
- Plug and Play Tech Center
- Triple Ring Technologies
- Intuitive Surgical
- Stanford University
- Oracle
ホームステイ
サンノゼ市内及び近郊の各ホストファミリー宅に2名ないしは1名でホームステイを行いました。 ホームステイ中の食事は、朝と夕の2食が提供されました。ホームステイでは、朝起きてから寝るまで終日英語による生活を送ることとなるため、学校では習わない日常会話を上達させることができました。また、さまざまな文化が共存するアメリカの文化や習慣を肌で感じ、異文化理解の上でも貴重な経験になりました。プログラム開始直後はホストファミリーと英語で会話することに不安を覚えていた学生も、時が経つにつれて英語での会話を楽しむことができるようになり、中にはホストファミリーと様々なことについて積極的に意見交換を行う学生もいました。このように、滞在日数を重ねて行くうちにホストファミリーとの絆が深まり、日本への帰国日には多くの参加者がホストファミリーとの別れを惜しむシーンが見られました。
サンノゼ州立大学の学生との交流
サンノゼ州立大学の学生との交流機会を設けるため、IGatewaysの学生スタッフや日本人学生との交流に興味のある学生と本学の学生が一堂に会するピザパーティや、IGatewaysの学生スタッフと本学の学生が生活のこと、好きなもの等についてカジュアルな会話を楽しむカンバーセーションクラブを実施しました。学生たちはこれらの活動を通じてお互いをよく知るようになり、上記の活動以外にも一緒にカラオケを楽しんだり週末に旅行へ出かけたりと自主的に交流の幅を広げていきました。また、本プログラムの最終日には、サンノゼ州立大学の学生たちが夜遅い時間にもかかわらずサンフランシスコ国際空港まで見送りに来てくれました。
オプションツアー
希望者は、CAオフィスと交流のある現地旅行会社によるヨセミテ国立公園ツアーやLAツアーに参加することができました。ツアー参加者は、SVEP内の友情を深めつつ、アメリカの壮大な大自然やLAの街並み、ディズニーランド等を満喫したようです。
ファイナルプレゼンテーション
最終週である第4週目には、プログラムの集大成としてファイナルプレゼンテーションを実施しました。各学生はアメリカに来て気づいたことや自分の研究分野等について自由にテーマを選び5分間のプレゼンテーションを行いました。どの学生もこれまで学んだ英語のあらゆるテクニックを駆使し、人の心を引きつけるようなプレゼンテーションを行いました。ファイナルプレゼンテーションは4日間にわたって行われ、毎回上位3名には賞品が贈られました。
送別会と修了証授与
プログラムの最終日にはIGateways主催の送別会がありました。送別会では、IGateways講師陣を交え、4週間にわたってお世話になった人と別れを惜しみながら、最後の昼食を楽しみました。また、IGatewaysの講師陣から、各学生にプログラム修了証が授与されました。
参加者による事後アンケート(一部抜粋)
SVEP2014に何を期待して参加しましたか。どの項目について期待以上でしたか。 どの項目が期待に外れましたか。
1. 英語を話すことに対する壁を壊すこと
2. 英語スピーキング力の向上
3. 英語リスニング力の向上
4. 英語プレゼンテーション能力の向上
5. アメリカ(シリコンバレー)の文化について知ること
6. イノベーションについて知ること
7. 起業家精神や、会社を起こす意義について知ること
8. 将来の起業について情報収集すること
9. 自分で考え、そして自分の意見を外に発信する力をつけること
10. 日本や自分を客観的に見る経験をすること
11. 自分の将来(進学・キャリア形成)について考えること
12. 異文化を理解する力をつけること
13. ホストファミリーと仲良くなること
14. 異文化を持つ人とのコミュニケーション能力を身につけること
15. 将来の留学計画について情報収集すること
16. SVEP内で友達を作ること
17. 外国人の友達を作ること
18. フィールドトリップ・講義などで自分の専門についての情報収集をすること
19. フィールドトリップ・講義などで自分の専門以外の幅広い知識を収集すること
20. 九大カリフォルニアオフィスのサポート
Q1:参加前の期待 Q2:参加後(期待以上)Q3:参加後(期待外れ)
参加後、特に期待以上だったことは何ですか。(一部抜粋)
- 単一民族の日本で、バックグランドの違う人たちと関わる機会は本当に限られているので、異文化理解の視点が身に付いた事が大きな収穫だった。
- きれいな文章を作らなくても、伝えようとすれば単語を並べるだけでも通じることがあるということがわかり、英語圏へ旅行する自信がついた。イノベーションという言葉は自分とは離れたところにある感じがしていたが、講話を通してイノベーションについて自分の考えを持つようになり、身近な言葉となった。
- SJSUの学生や、SVEP内の他の学生達と、一生関わっていけるような深い交友関係が築けたことが、非常に良かった。
- イノベーションや起業家精神を学ぶことで、自分の将来について考え直すきっかけになった。また、ピザパーティやコーヒーナイトを通して、ホストファミリーだけでなく、SJSUの学生と交流を深めることができた。留学生と仲良くなれるとは考えていなかったため、その点は期待以上だった。
- SVEPには学部・年齢を問わず様々な人が参加していたので、交友関係の幅が広がった。
- 想像以上に勉強に対する意識を変えることができた。
- 思ったよりも現地の人と交流できてうれしかった。
- 最初はアントレプレナーについての関心が高かったが、語学面での成果の方が大きかった。
- 英語の授業に対し、受け身ではなく、積極的に参加することの大切さを感じた。それはアメリカにいて常に感じたことであるが、行動しなければ始まらないということを学んだ。プレゼンをする機会も多く、慣れることができた。様々な講師の方から、ご自身の経験を聞いたことで、自分の将来や、今やるべきことについて考えるようになった。また、SVEPのみんなはとても尊敬できる人であり、多くの刺激を受けた。
- 全てにおいて完璧だった。
- SVEP内で友達がたくさんできたのはうれしかった。
- 自分は起業をしようと考えたことはなかったので、SVEPに参加する前は、起業家精神という言葉は自分には関係のないものであると思っていたが、この言葉は単に会社を起ち上げることに対する言葉だけではなく、日々の自分の小さな成長にも当てはめることのできる言葉であると知った。またField Tripを通して様々な方の企業家精神に関するお話を伺うことで、起業という選択も、自分の人生の選択肢の一つに含めてもいいのだと感じた。SVEPを通して、生き方の幅が広がったように思う。
- 自分の将来について考える非常に良い機会になった。シリコンバレーの状況について知れたことで、日本の社会や企業の良いところ、悪いところを知ることもできた。フィールドトリップや特別講義は本当に貴重な経験となったと思う。
- まず、特に期待していた様々な人との出会いについては、非常に満足であった。ホストファミリーはとても親切で、様々な所へ連れて行ってもらい、様々な経験をさせてもらった。英語学習にも快く付き合ってくれ、会話の時間を大切にしてくれ、本当に素晴らしい出会いであったと思う。またSVEP参加者は、学部、学年幅広いので、同じ九大生でもこのプログラムがなかったら出会えなかったような人達と知り合うことが出来たことも本当に良かったと思う。一人一人が明確な考えを持っていて、たくさんの刺激を受けることが出来た。さらに、英語でのプレゼン力向上というのは、あまり考えていなかったが、このプログラムを通して、普段の英会話とは違う、効果的なプレゼンテーションの仕方を学び、人前で意見を述べることについての自信がついた。
- 思いのほか、特別講義が良くて感動した。ものの見方がガラッと変わったし、自分の将来についても真剣に考える機会が持ててとてもよかった。
このプログラムに参加して、将来外国に留学したいと思いましたか。
1. 参加前から留学希望があり、参加後も留学を希望する気持ちは変わらない
2. 参加前は留学について曖昧だったが、参加後は強く留学を希望している
3. 参加後留学を強く希望したが、経済的問題などで難しいと思っている
4. 参加前は留学について曖昧だったが、参加後留学希望がなくなった
5. 参加前も参加後も留学希望はない。
今回の研修について総合的に(授業・ホームステイ・フィールドトリップを含む)評価してください。
(5:非常に良かった → → → 1:よくなかった)
研修受講後、自分の中で起こった心境の変化を教えてください。(一部抜粋)
- アメリカに憧れを抱くな、という言葉を前期に取っていた少人数セミナーのクラスで言われた。アメリカに行って一か月生活して、貧富の差や人種による偏見を感じた。アメリカの全てが良いわけではないと肌で感じた。もちろん、良い所もあると思う。根拠のない憧れを抱かなくなったのが大きな変化。
- 自分がこれから大学で何を学びたいのかと向き合う事ができたし、日本の良いところ悪いところを肌で実際に感じる事ができたし、英語の必要性も肌で感じる事ができた。
- 英語をもっと勉強しようという気持ちになった。また、日本のことを知らなすぎるということを自覚できた。自分にできることは何かということを考えるようになった。
- 日本にいるときも、アメリカはさまざまな人種の人がいる国だという認識は持っていたが、その本当の意味は分かっていなかったように思う。実際にサンノゼに行って、多様な人種が共存している状況がどういうものか学ぶことができた。また、自分の将来について今まで不安が大きかったが、いろいろな生き方があることを知り、前向きに考えることができるようになった。就職についてだけでなく、自分の一生を通してのビジョンにまで考えが及ぶようになった。もともと長期留学を考えていて、確実に留年になることが引っかかってもやもやしていたが、留年してでも長期留学に行きたいと思うようになり、決意が固まった。さらに、自分の考えを発信していく大切も学び、以前より発言することが多くなったように思う。もっともっと英語や他の分野の勉強を頑張らないといけないなと感じた。
- 主に三つの心境の変化がある。一つ目は、フットワークを軽くして、もっといろんな人に会いに行こうと思うようになったこと。アメリカ人を見ていると、初対面の人でもすごく気さくに話しかけるし、一回の出会いを大切にしている。私も積極的にいろんな人にあいさつして話しかけて、たくさんの友人をつくって交友関係を広げたい。また、その交友関係をより深めていこうと思うようになった。二つ目は、趣味をもっと多く持とうと思ったこと。SJSUの学生や、SVEPのメンバーと話す中で、好きなものを持っている人って、輝いているし、心が豊かだなと思った。日本に帰って、勉学に励むことも大事だと思うが、その他の時間も有効に使って、いろんなものにチャレンジして、自分の趣味を増やしたいと思った。三つめは、もちろん英語力。やはりスピーキング力に関してはまだまだなので、日本に帰ってもできるだけ英語と関わる時間をとりたい。
- 自由の国アメリカに行った事で、前よりもポジティブに考えられるようになったし、自分の欠点に対して個性だととらえるようになった。また、自分に自信をもつように、考えている。
- まず、英語を今よりも勉強しなければならないと感じるようになった。将来、英語が必要な職業につこうと考えているわけではないが、様々な国の人々と交流するためにも英語は必須だろう。海外の人とも積極的にコミュニケーションをとり、自分の視野を広げたいと思った。長期の留学も選択肢の一つに入るようになった。また、固定概念にとらわれず、物事を柔軟に捉えるようより努めるようになった。自分には難しいと思えるようなことでも、本当に自分にはできないのかと問い直している。それに伴い、新しいことにチャレンジしたいという気持ちも大きくなっている。大学の講義やアルバイトの繰り返しの毎日の中にも、非日常的なことを見つける必要がある。
- 以前は、長期留学をしたいと考えていたが、SVEPに参加したことによって考えが少し変わった。長期留学をすると、たしかに語学は身につくと思うが、私の性格上、次第にだらけてしまうのではないかと思う。SVEPは一ヶ月間という短期間だったので、モチベーションを最高潮に維持したまま、刺激の多い毎日を送ることができた。そこで私は、短期の留学を何度かしたいと思うようになった。そうすれば、様々な国であらゆる異文化に触れることができる。今回の経験で、英語に対する壁が少しとれた気がするので、「この感覚を忘れないうちにもっと日本の外に出たい!」と強く思った。
- 外国にまた行きたいという思いが強まった。日本とアメリカの違いを実感し、いかに自分が無知であったかを知った。自分も何か行動を起こさねばと思うようになった。
- 人前で意見を言ったり発表することに抵抗がなくなりました。自分の意見を発表することは気持ちのいいものなんだと初めて気づきました。また、日本の大学生はもっと勉強をして、己を磨くべきだと強く感じるようになりました。
- 自分の人生設計をもう一度考え直すことができた。敷かれたレールを何も考えずに歩んでいたことに気づくことができた。これからは自分でしっかり考え、ユニークな人生設計をしたい。また英語だけでなく専攻の勉強に対して意欲的になれた。もっといろいろなことを勉強したいと思うようになった。
- 参加前はなんとなく海外に憧れを抱いていただけだったが、今回の研修を通して、海外へ出て、もっと世界を見て、世界を舞台に戦いたいという気持ちが強くなった。
- 日本人の集団心理に負けるまいと思うようになった。
- リスクを取っていこうと思うようになった。また、研究室に新しくきた留学生に対して、積極的にコミュニケーションをとることができた。
- SVEP参加者、現地の先生、学生、講義を通して、多くの刺激を受けた。今までいかに自分が狭い世界で生きていたか痛感したし、今のままではいけないと強く感じた。これからの大学生活の中で、自分の強みを見つけ、努力していくことの必要性を感じた。また、将来について今まであまり考えておらず、大企業には入れれば幸せだと考えていたが、必ずしもそういうわけではなく、将来について考える機会となった。英語については、抵抗はなくなったが、能力的にはまだまだだと思う。一か月でできることには限りがあるとはじめから理解していたので、ここで学んだことを活かしながら、継続して学んでいこうと思う。また、現地の学生の優しさが本当にうれしかったので、これから九大で留学生に会う機会があれば、今度は自分がやさしくしようと思った。
- 海外に対する抵抗が無くなった。
- 一言でまとめると、行動力が一番大事だと認識できたこと。
- まず、英語に対しての抵抗感がだいぶ薄れて、もっと英語を勉強して使えるようになりたいと思うようになりました。また、SVEPの人たちやスタッフの方、現地の人たちと話す中で本当にいろんな話を聞けて、その人たちから学べるところがたくさんあって、日本でももっと交流の輪を広げて、いろんな人と話したいと思うようになりました。自分の専門以外のことにも興味を持つようになって、専門以外でも興味のあることはどんどん学ぶべきだということを学んだので、これからもっといろんなことに挑戦していろんな経験をしたいと思っています。
- 初めは起業などに興味はなかったが様々な方の講義を聞いていく中で、たとえ起業しなくても成功するために今の自分に足りないものを感じ取ることができた。そういった意味で自分を見つめなおすいい機会になった。
- 今までの自分の世界がいかに狭かったかを思い知らされた。アメリカの学生がとても勉強しているのを知って、このままではいけないと思った。自分の将来を真剣に考えつつ、勉強にも力を入れていきたい。
- この研修後に起こった一番の変化は、将来絶対にアメリカで働くという意思。そのために今しなくてはならないこと、更なる英語力向上、自分の専門分野の勉強、他分野への好奇心、人脈等いろいろと考えや予定を改め、強固な意志とモチベーションを維持なくてはならいと思った。また、今までやってきたことをゼロにするわけにもいかないので、それらとのバランスも考えこれからの大学生活の過ごし方をより真剣に考えていかないといけないと思った。すべては行動力。それについてはアメリカでかなり考えさせられた。目的のためにあらゆる手段を講じていきたい。
- 英語が大嫌いだったが英語が好きになった。今まで英語の発音について興味をもたなかったが英語の発音って面白いと思うようになった。海外に出ることへの抵抗がなくなった。英語を話すことへの抵抗がなくなった。自分の将来のことについて常に考えるようになった。自分のやりたいことをやることを優先して、人と人とのつながりをないがしろにしてきたが,人とのつながりを大切にしようと思った。日本で就職をするつもりだったが海外で就職したいと思うようになった。
- 自分の将来をより深く考えるきっかけにもなり、自分に足りないものがたくさん見えた。また、その足りないものを埋めていくためにすべきことがはっきり見えた。また、海外志向が強くなった。
- 積極的に他人に話しかけてみようと思えたこと、他人への興味が増したこと、前向きな思考ができるようになったこと、優柔不断な性格が少々矯正されたこと、将来について焦りと希望が生まれたこと。
- 英語に関していえば、一か月という期間は英語を勉強するには短すぎると感じた。やはり一朝一夕で身に付くものでなく、これから毎日学習していかなくてはいけないと強く思うようになった。また、特別講義などで英語は話せて当たり前でなければいけないということを知り、英語を勉強することに義務感を感じるようになった。また自分の将来についてはかなり大きな変化が起こったと思う。正直今までは専攻である船舶に関連した技術を身に付けていこうとばかり思っていたが、それだけではいけないということを知り、これからはビジネスなどにも関心を持ち、T型人間になっていかなければいけないと思った。
- 研修前までも世界に目を向けているつもりではあったが、研修後にはそれでは全く足りないということが解った。実際に現地に赴いて現地の文化に触れることで初めて異文化を学ぶことができるということを強く感じた。また、自信を持って話すことの重要さにも気付いた。外国の人は日本人に対して日本のことを聞き出そうと思って話かけてくるため、自分が自国のことや自分のことに関して自信を持って話せるということが役に立つと感じている。
- 研修前の自分は本当に面倒くさがり屋で、苦手な英語のリスニングも「面倒くさい」と延ばし延ばしにしていた。そんな今回のプログラムに参加したことは私の中で大きな革新であった。しかし、実際にアメリカに来てみて「このままじゃ自分は普通の人間のまま終わってしまう」と強い焦燥感にかられた。シリコンヴァレーには多くの人がおり、彼らの目は皆ギラギラしていた。またアメリカで出来た友人は多くが日本語を勉強しており、私達と日本語でスムーズに会話でき、将来のビジョンをもっている。今までは就職の際に有利だから留学しようと考え、しかし「お金かかるからやめとこう」とか「留学してまで学びたいことがないからやめとこう」という結論を導きがちだった私にとって全てが衝撃的であった。帰国した今、やはり私に正確なビジョンはない。しかし、留学の意思は固まった。周りの状況は案外なんとかなるものだと学んだ。イノベーションは実行することが重要である。この興奮が冷めないうちに動き出したい。
- 英語に対する壁がなくなった。起業という選択肢ができた。世界の先端の動向について敏感になろうと思った。外国へ行くことの大切さを感じた。大学という期間を自分に対する投資の時間と捉えるようになった。
- まず、この研修前は「留学は絶対しないし、研修後もその気は変わらない」と思っていたのですが、見事に心境が変わりました。今は留学したいと強く希望し、それに向けての勉強に取り組んでいる最中です。また以前は視野がとても狭く、自分の身の回りの世界だけに目を向けて今後のことを考え、計画していたのですが、今ではそれも変わりました。海外に出ることは、ポジティブに人生をリセットすることだと思います。今の生活に不満を感じて生きるぐらいなら、海外に行って職を探して生きることもできると自分の選択肢が一気に広がりました。また、勉強欲も上がりました。大学在学中は遊んで、ほどほどに勉強して、就職してから頑張ろう、という心持ちだったのですが、今しか存分に勉強できる時間は無い、どれだけ恵まれた環境にいたのだろうかと気づき、分野に囚われずもっと勉強しようという気が強く起こりました。
- まず、今までは少しも目を向けていなかった自分の専門分野のこと以外についても知ろうとする意欲がでた。さらに、少しでも興味があると思ったら、迷わず、チャレンジする積極性も高まったと思う。また、このプログラムに参加するまでは、決まった居心地の良いメンバーで、当たり障りのない会話をして、騒いで過ごすことを良しとしていたが、このプログラム後は、もっと多くの人と関わって、いろんな経験をしたいと考えるようになったし、人と議論をしたり、自分が持っていないアイデアを聞くことが楽しいと思うようになった。
- 日本にいては気づくことのできない危機感を持てた。
- 研修を受ける前は、初めての留学ということもあり不安だらけだった。自分は本当に異国の地で上手くやっていけるのか、自分の英語はネイティブに通じるのかなどと心配していた。けれども実際研修が始まるともちろんうまくいかないことも多かったけれどなんとかやっていけることを知り、自信がつくとともにもっと自分の力を試してみたいと思うようになった。また、長期留学に少し抵抗があったけれども、この留学を通して長期留学してみたいと思うようになった。