フマキラーが自社の除菌剤3品に新型コロナウイルスへの効果を確認
「アルコール除菌スプレー」などがウイルスを不活性化
フマキラーは、新型コロナウイルスと類似するネコ腸コロナウイルスへのウイルス不活化試験を外部試験機関(一般財団法人北里環境科学センター)にて実施し、自社の3製品(フマキラーキッチン用アルコール除菌スプレー、アルコール除菌プレミアムウイルシャット、ウイルシャットノンアルコール除菌プレミアム)について、その効果を2月19日に確認したことを発表した。
試験品0・9mlにウィルス液0・1mlを混合し作用させた混合液を、100倍程度に希釈した液を感染価測定用試料の原液としてTCID 50 法で感染価を測定したところ、試験品3品において、検出限界の99・9%以上の不活化効果を発揮しており、感染価を大幅に低減させることが確認された。
アルコールだけでは効きにくいウイルスにも効果発揮
国立感染症研究所研究感染症情報によると、ネコ腸コロナウイルスと新型コロナウイルスはウイルス学的に同じコロナウイルス科に分類され、同じ構造をしている。同社では、コロナウイルスは脂質二重膜をもつエンベロープウイルスであり、同社製品はこの脂質二重膜を溶解することで、ウイルスを不活化させることができるため、ネコ腸コロナウイルスへの効果を確認した3品については、新型コロナウイルスに対しても同様の効果を発揮すると考えているという。(詳細は「日用品化粧品新聞」3月23日号)