3月21日
あさ7時30分
角田光代
ゲストは、作家の角田光代さん。1990年、23歳の時に「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し作家デビュー。2005年には「対岸の彼女」で日本を代表する文学賞、直木賞を受賞しました。独自の視点から奥深い女性心理を細やかに描いた傑作の数々は、多くの読者を魅了。平成の30年間で、13もの文学賞を受賞したベストセラー作家として活躍し続けています。
しかし、意外にもデビュー後からしばらくは、作品が全く評価されない不遇の時代を過ごしたそうで「新作を書いても、書いても、けなされて。要約すればこの作者は馬鹿だって…」と言うと、評論家から“小説というものをわかってない”、“幼稚である”と酷評され苦しんだ当時をサワコに明かしました。「一番最低にドヨーンとした時には、3ヶ月間小説を書くのを辞めました」と振り返る角田さんが、つらさのあまり突っ走った意外な行動とは!?
その後、執筆を再開した角田さんが発表したのは“隠し事をしない家族”といいつつ実は、それぞれが秘密を抱いていたという家族の光と闇を描いた「空中庭園」。この作品は、角田さんの作風を大きく変えた言わば転機となったもの。そこには久世光彦さんからの書評が深く関わっているそうで…。知られざる大ヒット作の執筆秘話をお話ししていただきました。
ここ5年は日本の古典中の古典、平安時代に紫式部が書いた長編小説「源氏物語」の現代語訳という偉業に取り組んできた角田さん。類まれな小説の名手にして、ちょっと天然な角田ワールドの魅力にサワコが迫ります!