千五百七十六年 十月中旬
静子は居並ぶ面々が自分を注視していることを理解し、その上で声の強弱を殊更意識して言葉を発する。
「東国征伐総大将、織田
「おう!」
名を呼ばれた信忠がすっくと立ちあがり、悠然とした足取りで大将の席へと向かった。その振る舞いからは、一敗地に
彼の表情には覇気が
「次こそはなに偽ることなく、その名を呼ばせてみせよう」
「心待ちにしております」
静子の傍を通る際に、信忠は彼女だけに聞こえるよう
静子が公の場以外で、信忠のことを「奇妙」の名で呼んでいることは公然の秘密である。これは静子が信忠を侮っているからではなく、信忠自身の希望に拠るものだ。
当初は信忠の元服を契機に、静子も呼び名を「勘九郎様」や「若様」と改めた。
これに対して信忠は
「織田家の次期当主を継ぐに相応しい武功をあげておらぬ俺が、織田家隆盛の立役者たる静子にその名で呼ばれる資格はない。俺が誰に恥じることのない武功を立てるまで、今まで通り奇妙と呼んでくれ」
「元服を終えた貴方を幼名で呼ぶことは礼を欠いております。余人が耳にすれば貴方が侮られることにもなりかねません」
「それは承知の上だ。無論公の場に於いてはこの限りではないが、それ以外では己が半人前であるという
「どうしても
「よし、
このようなやり取りの後、信忠は信長に前述の内容に関する許しを願った。
信長は信忠の真っすぐさと融通の利かなさに己の若い頃を思い出し
あえて信忠の
「滝川彦右衛門様。引き続き勘九郎様
「承知!」
「羽柴様。引き続き
「
滝川一益は引き続き信忠の麾下に組み込まれ、東国征伐の要を担うこととなる。今回の東国征伐では総大将の布陣が従来とかけ離れた配置となるため、滝川の担う役割は大きい。
また秀吉に関しては播磨征伐から外されるのではという噂が出ていたのだが、継続の
「明智
「拝命いたす」
秀吉に続き、光秀も西国への
秀吉同様に光秀も波多野氏や赤井氏による激しい抵抗を受けたのだが、光秀はこれを
秀吉が静子軍から派遣された新式銃の部隊や、狙撃部隊を遊撃的に用いたのに対し、光秀は正規軍として再編成したのだ。
これによって光秀軍は新式銃の長射程を活かし、会敵した敵軍の出鼻を挫いたり、劣勢の軍への援護射撃をさせたりと効果的に運用して見せた。
勿論新式銃部隊は目覚ましい成果をあげる反面、光秀軍のほとんどを構成する歩兵部隊は活躍の機会を奪われることとなる。しかし、光秀はこれを論功行賞の基準を変えることによって不満が発生しないように差配した。
直接敵の首級をあげることが手柄とするのではなく、如何に光秀の指示を遅滞なく遂行出来たかによって評価が変わるのだ。
つまり新式銃部隊の弱点である防御力を補うため、敵の横撃を防ぐ時間を稼ぐだけでも成果とみなされるのだ。
殆どの兵にとって手柄とは報酬の
あくまでも従来の評価基準に拘った秀吉と、新しい兵器の登場に柔軟に対応した評価制度を構築できた光秀とで、適応力の差が
その後も粛々と布陣の伝達が続けられる。
「
「承知。相談役殿、少し質問をしても良いだろうか?」
名を呼ばれた信孝は承諾の後、静子へ質問の許可を求めた。静子は信長を窺うが、彼は無言で頷いて静子に答えるよう促す。
「構いません。伺いましょう」
「では。託された任に異を唱える訳では無いが、雑賀衆の残党を追撃する意図が掴めませぬ。既に武装勢力としての雑賀は死に体となっておりまする。わざわざ追撃など掛けずとも面倒ごとを嫌う身内に狩られましょう。それを押してでも討伐せねばならぬ理由があるのならお聞かせ願いたく存ずる」
「ご賢察の通り雑賀の残党狩りは建前でしかありません。真なる狙いは上様に反旗を
「……なるほど。承知
雑賀の残党狩りは兵を送る名目に過ぎず、本丸は
史実に於ける紀州征伐とは、天正五年(1577年)に信長が行った雑賀攻めと、同十三年の秀吉による紀伊侵攻を指す。
何故、信長だけではなく名実ともに天下人となった秀吉までもが紀伊を攻めたのかと言えば、紀伊に住まう人々に根付いた思想・信条が幕府による中央集権を目指す彼らの思想と真っ向から対立したためだ。
紀伊では一揆や寺社勢力による民の団結を以て、武家に
目指す理想が相容れぬ水と油である以上、どちらかが滅ぶまで対立が止むことはないのだ。
そして信孝に課せられた使命は、紀伊の民たちへ「我らはお前たちの存在を見逃す気はないぞ」、「従わぬのならば武を以て平らげる」という意思を伝えることにあった。
これは正規軍による敗残兵の掃討という楽な仕事ではない。どのような局面に於いても一切の敗北が許されないと言う重要な任務であった。
「丹羽様。神戸様の麾下として、雑賀衆討伐の補佐をお願いします」
「心得た!」
この時点で名を呼ばれなかった譜代の臣は顔色を青くしていた。何故ならば既に方面軍として地方安堵の任を担っている数名を除けば、武家の最後の見せ場に参ずる資格が無いと断ぜられたに等しいからだ。
「次に北条征伐の総大将、柴田様」
「応!」
割れ鐘のような蛮声をあげて柴田が立ち上がった。近くにいる者は皆がその大声に眉を
野生の猛獣もかくやという気炎を立ち上らせる柴田の気迫に
東国征伐と
すなわち、東国征伐自体を指揮する信忠を除けば、柴田が家臣の中で筆頭となった事を示す人事であった。
彼もそれを理解しているからこそ奮い立ち、堂々たる足取りで総大将の座へと進む。
「佐々様並びに、前田様は引き続き柴田様の麾下として補佐を願います」
ここで一拍をおいてから、静子が言葉を発する。
「東国征伐を確たるものとするため、佐久間様並びに林様には東北の抑えをお願いします」
そう言いつつも静子は、林秀貞にいくさ働きは出来ないだろうと考える。既に四十を過ぎた信長よりも更に二十歳も年上であり、老境へと至った彼がいくさ場に立てるかは疑問だからだ。
反面、林は政治活動に於いて多くの功績を残している。故に東北に巣食う野心家どもを御せると信長が期待したのではないかと推測した。
更に実際に荒事が起きた際の保険として、武力を担うべく佐久間を補佐に据えたのだろう。
(いずれにしても佐久間様は左遷人事になるのかな?)
本来の任国であった大阪を追われ、「みちのく」へと通ずる東北へと向かわせられるのだ。
本願寺を抑えきれなかったことに対する懲罰的な意味合いが込められているのであろうが、本人にとっては到底納得のゆく沙汰では無かったのだろう。
(たとえ東国征伐の間、見事東北を抑えきったとしても与えられるのは東国に隣接する地となるだろう)
織田家内の力学に無頓着だった静子ですらここまで理解が及ぶのだ。佐久間は己の置かれた立場を十二分に理解していた。
その証拠に佐久間の顔色は蝋のように白く、まるで
静子としては知らぬ間柄では無いだけに哀れにも思うが、信長が考え抜いた末に決定したことだけに覆しようがない。
流石の静子とて、無理筋をおしてまで彼を救うだけの理由が無かった。
「主要な陣容は以上となります。これ以降はそれぞれの総大将配下となる方々を呼んで参ります。なお従来通り後方支援及び兵站は
主要な人事の通達は終わったが、これで全てが終わった訳ではない。むしろ自分が誰を大将と仰ぐのかを戦々恐々としながら見守る者が大勢いる。
静子は大きく息を吸い込むと、再び記された名前を読み上げ始めた。
一刻(二時間)以上にも及ぶ軍議を終えた静子は、
「疲れた……喉がガラガラだよ」
掛布団が取り払われた掘り炬燵の天板に突っ伏した静子は、煮過ぎた餅のようにデロリと溶けるかのように脱力しきっていた。
尾張の本宅とは異なり、別邸には温泉がないため風呂に入りたければ湯を沸かす必要があるのだが、帰宅時間が判然としなかったため前もって指示が出せずににた。
静子の帰宅を迎えた家人たちが湯を沸かしてくれてはいるが、無駄に大きな別邸の風呂を湯で満たすには今暫し時間が必要だろう。
「軍議は終わったから、上様の許しを戴いてから京に赴き、
静子軍は遊撃隊的な位置づけであることと兵站を担うため、他の武将よりも自由に動き回る事が出来る。
それ故に、軍勢を伴って各地へ移動する際にも、現地の領主に最大限の便宜を図って貰える特権が与えられている。
この特権は後ろ暗いところの無い者にとってはむしろ恩恵となることが多い。何せ軍隊というのは存在するだけで金を食う。
大所帯の静子軍が移動すれば相応の金が領地に落とされることとなる。更には治水や道
それ故に少しでも金が欲しい秀吉の治める今浜と、静子の知恵を借りたいという光秀が治める坂本へは立ち寄らないという選択肢を選べないのだ。
「うーん……ん?」
いつまでも呆けてはいられないと起き上がって伸びをしていると、遠くからドスドスと荒々しい足音が聞こえてくる。
その音は真っすぐこちらへ向かってきており、以前にもこんなことがあったなあと思っていると勢いよく襖が開いた。
「静子! これは一体どういう事だ!?」
襖を破壊せんばかりの勢いで開け放ったのは、静子が思い描いた通り
彼は大股で静子に歩み寄ると、彼女の肩に両手を置いて激しく揺さぶった。
「天下を左右する大一番だと言うのに、俺たちは後方支援に専念すると言うのはどういう事だ!」
「おちおちおち……落ち着いて! 目が回って喋れない……」
がっくんがっくんと静子の頭が大きく前後に弧を描いて揺れるため、静子は既に吐き気を
これは盛大に反吐をぶちまけるかも知れないなと、何処か他人事のように思い始めたその時、唐突に静子は激しい往復運動から解放された。
そのままずるずるとへたり込むように身を横たえる静子の体を支え起こす者がいた。静子を支えるのと逆側の手で槍の穂先付近を掴んだまま鋭い視線を投げかけているのは才蔵であった。
「おい! 危ないだろうが!」
「問答無用! 静子様に危害を加えるとは
才蔵は壊れ物を扱うかのように、いまだに目を回している静子を己の背後に庇うと、板の間を突き破った石突を引き戻しつつ逆側の穂先を長可に突き付ける。
流石の長可も無手のままで才蔵の槍を捌けるはずもなく、自分を救える人物である静子へと視線を向けた。
しかし、肝心の静子は床下にまで貫通した大穴を見つめて
「ふう……助かったよ才蔵さん。私は大丈夫だし、勝蔵君も悪気があった訳じゃないから、ここは私に免じて矛を収めて貰えないかな?」
「静子様がそう仰るのならば否やはござらん」
油断なく殺気を放ちつつ長可を睨み続ける才蔵に、静子がそう
才蔵は懐から革製の穂鞘を取り出して槍に被せると、己のすぐ隣へと立てかけた。
目前にまで迫っていた死の象徴から解放された長可は、大きく息を吐きだした。
場が落ち着いたのを見計らって、含み笑いの慶次と、台所の不快蟲を見るかのような氷点下の視線を向けてくる足満、どういう態度を取れば良いのか決めかねている高虎、能面の
「説明の為に呼んだからいるのは知っていたけど、いるのなら止めて欲しかったな」
「静っちには悪いがちょっと面白い事になるな、と思って止めなかった」
「おい! 俺はさっき首が落ちそうだったんだぞ!」
「自業自得だ」
楽しそうな慶次に抗議する長可だが、足満から一刀両断される。正論をつきつけられて長可は言葉につまった。
「はい、全員座って。勝蔵君の誤解含めて色々と話す事があるから」
静子に言われて彼女の背後に陣取った足満と才蔵以外、全員適当な場所に座る。全員が座った事を確認した後、静子は口を開いた。
「勝蔵君が誤解するのは織り込み済だけど、私の所に突撃するのはもう少し後かなぁと思っていたんだよね。で、勝蔵君、怒らないから正直に言ってね。後方支援の件であっちこっちで喧嘩を買った?」
「ぐっ……ああ、そうだよ。大一番に参加出来なくて……なんて言われたんだぞ! 買うだろ喧嘩は」
「ふーむ、じゃあやっぱり皆誤解しているんだね。私、確かに後方支援は我が軍が担うと言ったけど、誰も
「あ? あー!」
静子の言葉に素っ頓狂な声を上げた長可だが、すぐにある事に気付いて大声を上げる。そう、静子は一度も全軍で事に当たると語ってはいない。
言うなれば我が軍という静子の言葉を、単に長可が勘違いして全軍でと捉えただけだ。その事に長可はようやく気付く。
「まぁ君が勘違いするとは思っていたけど、面倒だったからそのまま訂正はしなかった」
「おい!」
「これで誤解は解けたという事で、本題に入りましょう。今回、私は後方支援に専念にします。でも折角の大いくさ、みんなまで巻き込む気はありません」
織田家はこれから東は武田に北条、西は紀伊勢力に毛利、これらの巨大勢力に同時侵攻を仕掛ける。今までの様に一対一の状況ではない。
そうなると各地で大小様々ないくさが起きる。このような一大イベントに対し、武将の彼らを後方支援に押し込む気は静子にはない。
このいくさが織田家の勝利で終わると、今後日ノ本で勝ち負けを競うようないくさはなくなると言っても良い。悲しいがそれが現実だ。だからこそ、悔いの無いようにして欲しいと静子は思った。
「希望は出来うる限りかなえるよ」
「俺は面白そうないくさ場なら何でもいいぜ」
慶次の言葉に静子は彼らしいと思った。面白いいくさ場に立てるならば何処でも良い。負けが見えているのならなお良しである。
負けいくさに見える場で勝ちを得る。失敗すれば自分の命を失うが、それが彼には面白いとの事だ。今でも勝ちが見えているなら、自分が出るまでもない、というのは一貫している。
「ならば上杉家への援軍、という体でお家騒動に加わるかな。これは相手の出方が全く読めないし、失敗すればいかに上杉と言えども大損害になるよ」
「それは上々だな。おまけにお家騒動だから、他人が絡んでくるのを嫌う。難しいがだからこそ面白い話だ」
「まぁこれには一つだけ条件があるのだけどね」
「条件?」
「それは尾張に戻ってから話すよ。今、言えることは慶次さんでも想像できない愉快な話だよ」
静子の挑発的な発言に慶次はニヤッと笑う。慶次の話が纏まると、静子は長可の方へ顔を向ける。
「勝蔵君は」
「俺は武田に行くぜ。前回、消化不良だったからな! 今度は武田をぶっ飛ばしてやるぜ!」
「そう言うと思っていた。上様からも『武田は徹底的に潰せ』と命じられたし、不安はあるけど君が適任かなぁ」
静子は後方支援が主任務だが、裏では信長から幾つか任務を命じられている。その内の一つが武田に対する殲滅戦だ。
武田は今でも日ノ本の武を象徴している。その武田を徹底的に潰すという事は、織田家が武家の棟梁を名乗っても良い事を意味する。
だからこそ一方的に勝利する必要があった。それも他人が分かるほどの一方的な勝利が。そういう事ならば長可が適任、とは言わないが静子軍の中では長可軍は良くも悪くも目立つ。
その長可軍が勝ちに勝ち続ければ日ノ本の者は否応なく「武田軍は織田軍より弱い」と認識する。ただ不安がない訳ではない。
「何で不安があるんだよ。俺に任せれば武田なんて楽勝で滅ぼしてやるよ」
「君は良く軍規違反するって苦情が私に来るからだよ。全部上様が処分なしで終わらせたから、君に何の処分も下っていないけどね」
「だってよぅ。目の前に勝機が転がっているのに、なんで他人を待たなきゃならんのだ。遅い奴が悪いだろ」
「まぁその気持ちは分かるけどね」
静子も勝機を目の前にしながら、身内で手柄がどうとか揉めて逃すのは馬鹿らしいと思っている。思っているが同時に、時として手柄を得る人物が重要になる事も理解している。
だからといって勝利を逃しては元も子もない。だから長可が手柄云々を考えずに勝利を掴む事を優先するのも理解している。
結局の所、静子としてもケースバイケースになるので、軍規違反してまで勝利を掴んだ長可に対して毎度非難したり強く叱る事がない。
「その割に私と行動している時は、軍規違反をしている所、見た事ないのよね」
長可の軍規違反を静子は見た事がない。いつも何人かを経由して話が届く事ばかりだ。
念のため調査しているので嘘偽りではないと思っているが、さりとて全部事実とも考えていない。事実、何度か伝達ミスや嫉妬からくる嫌がらせなどもあった。
「そりゃ……な」
死にたくないし、と長可は心の中で付け足した。
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