手押し、つまり売人に会って購入という方法は確実に野菜を手に入れる方法としては優れているでしょう。支払いと野菜の受け取りが同時であるので、安心できます。代金を振り込んだけど、連絡が取れないということもありません。
ただ、この方法は他のリスクが高すぎると私たちは思っております。具体的には捕まるリスクです。お野菜の売買で捕まる理由を分析すると、そのほとんどが買った人がどこかで利用しているところを見られて捕まっています。見ず知らずの人が捕まっても、あなたには関係ないと思われるかもしれませんが、そうはいきません。一人が捕まるとその売人が捕まり、売人が売った人を全て漏らせば、あなたまでたどり着きます。次、購入しようと、いつもの売人に会ったら、後ろにお縄を持った人が準備していた。だから一人が捕まると数珠つなぎに捕まるというのは、手押しの仕組みのデメリットと言えます。
また野菜を購入する売人の裏に怖い人がいるとこれも問題となります。あなたが野菜を購入した事実を基に別方向から脅してきます。社会的地位が高い人ほど、こういった脅しには弱く、気づいたら財産を全て持っていかれた話も聞くくらいです。手押しで買った後、後をつけられて、あなたの住所がバレる。手押しにはリスクが多くあります。
長期的に付き合っていくなら、郵送だけしている売人だと思います。お互いの顔を知らないことは野菜売買において、双方にメリットがあります。捕まるリスクと脅されるリスクがぐっと低くなるからです。ただ郵送だけの業者は、詐欺が多いということも事実です。代金を振り込んだけど、野菜が届かない。
詐欺業者を見分けることは非常に難しいですが、特徴はあります。具体的には
1.郵送のみの対応していない
2.野菜の写真を要求しても返信がない
3.理由もなく価格設定が安すぎる
手押しをやっていないというのは、実際に野菜を持っていないということになります。野菜の写真が送れないということも、野菜を持っていないから送付できないのは、当然といえば当然です。理由もなく安くしたりするのは、実は野菜を持っていないことに繋がります。持っていない、つまり仕入れていないなら、どんな値段設定も可能になります。売人だってお金を払って仕入れていますから、仕入れ値より高くしないと仕事が成り立ちません。
詐欺の特徴をご説明しましたが、実際に野菜を持っていない(仕入れていない)ことからくる特徴ばかりでした。つまり野菜を持っていることが分かれば、詐欺を未然に防ぐことに繋がります。考えてみれば当たり前のことです。持っていて、注文が入れば、誰だって送ります。送らなかったら1回の儲けで終わってしまいますが、しっかり送っていれば、次の販売が期待できるからです。野菜だって、商売です。売人からしたら、長く商売したいと思っています。
持っている写真を送ってもらうことが詐欺撲滅の第一歩だと私は思っています。ただし、野菜の写真を送って下さいと言うだけでは不十分です。それだけではネットで拾ってきた写真を送ってくるでしょう。詐欺を見分けることができません。だから少し注文を加えます。例えば、
野菜にピースした手を被せた写真を送ってもらえますか?
顔が出ない写真であれば、全く難しくありません。ただし野菜を持っている人にとってはです。野菜を持っていない人だと、写真を合成する必要があります。よく見れば合成した写真はどこかおかしいです。正直なところ、注文した通りの写真が送られてくれば、9割以上詐欺ではありません。野菜販売における詐欺師の特徴は、努力を怠るところです。努力しないから、野菜を仕入れることもしません。まぁ努力しないから詐欺師やってるとも言えます。写真を合成する手間をかけるなら、仕入れる方が圧倒的に楽でしょう。いろいろな可能性を考慮しても、少し注文を加えた野菜写真を送ってもらうことが、詐欺の見分け方として効果的です。