試練越え歩きだす 仙台市の中学校、規模縮小し卒業式
仙台市立のほとんどの中学校で7日、卒業式があった。新型コロナウイルスの感染防止のため、規模を縮小し、在校生や保護者は参列せずに開催。生徒の多くはマスクを着けたまま校長のはなむけの言葉に耳を傾け、慣れ親しんだ学びやに別れを告げた。
青葉区の仙台一中(生徒628人)では202人が卒業した。卒業証書は学級ごとに一人一人の名前を呼び上げた後、代表の生徒に授与。国歌や校歌は斉唱せず、CDの演奏を流した。卒業生は通常より間隔を開けて座った。
吉岡康則校長は「通常と違う卒業式だが、希望を持って巣立ってほしいとの私たちの思いは揺るがない。可能性という小さなつぼみが大きく花開くことを願う」と激励。卒業生代表の戸井理道君(15)は「別々の道を歩きだすが、先生たちの言葉を胸に試練を乗り越えたい」と誓った。