アメリカ軍施設の工事に伴う警備のため、愛知県警が沖縄県に職員を派遣したのは違法だとして、住民らが給与を返すよう求めていた裁判で、名古屋地方裁判所は訴えを退けました。

　訴状などによりますと、愛知県警は４年前、アメリカ軍のオスプレイ用ヘリパッドの建設工事に伴う警備のため、沖縄県に機動隊を派遣しました。

　愛知県に住む約２００人の市民グループは、「抗議活動の排除が目的で違法」などとして、愛知県に対し、派遣中の職員の給与、約１憶３４００万円の返金を求めていました。

　１８日に開かれた判決公判で、名古屋地方裁判所は、「抗議活動は、危険を生じさせるもので、警察が取り締まる必要がある」などとして、住民の訴えを退けました。（19日07:02）