備蓄マスクをアプリで転売 救急隊長を窃盗容疑で書類送検、懲戒免職に

備蓄マスクをアプリで転売 救急隊長を窃盗容疑で書類送検、懲戒免職に

静岡県警本部=高場悠撮影

 職場で備蓄していたマスクをフリーマーケットアプリで転売したとして、静岡県藤枝市の志太消防本部は17日、焼津消防署大井川分署(焼津市)の酒井健司救急隊長(49)を懲戒免職処分にした。監督責任を問い石神良訓消防長(60)ら4人も訓告の懲戒処分にした。石神消防長は「住民の安全安心を守る消防組織としてあってはならないこと。重く受け止める」として同日付で辞職した。

 同本部によると、酒井元隊長は2月4日に備品庫からマスク6箱(1箱50枚入り)を持ち出し、フリーマーケットアプリ「メルカリ」に出品。1万920円を売り上げた。「新型コロナウイルスや花粉症などの時期で売れると思った。申し訳ない」と話しているという。静岡県警は窃盗容疑で静岡地検に書類送検している。

 また、元隊長は消防本部の調査に対し、2019年9月~20年1月に事務所から火災予防の啓発ポスター計7枚を持ち出し、メルカリで転売したことも認めているという。【池田由莉矢】

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