どうも、皆さんこんにちは。久々の(2年ぶりぐらいの)ブログ更新です。
諸事情があってYouTubeにあった僕の動画が非公開となり、そしてYahoo!ジオシティーズの運営終了によりLiveClassのホームページも自動的に削除され……このブログにアクセスするのも難しくなっているとは思うのですが、一応ブログ自体はまだ存在しています。Amebaは非常に使いやすく、ブログ更新には適しているので、今後も僕は使っていきます。現在は社員講師としてやっておりますが(現在2年目)、来年度からはフリーになるので、YouTubeも復活させ、また、Twitterやブログもどんどん更新して、僕の考え方をもっといろんなところに発信していけたらと考えています。
さて、話は本題に入ります。「コミックマーケット」、略して「コミケ」。コミケとは同人誌の即売会のことで、自分が創作した本、雑誌、漫画などが販売できるイベントです。僕は前から参考書や問題集を出版したいと思っていたのですが、いきなり出版社を通しての出版は難しいですし、そもそもそれが出来るだけのコネが僕にはありません。そこで、とりあえず誰でも自由に(抽選に通りさえすれば)販売できるこの「コミケ」という機会を利用して、出版が出来ればなあと、そう思うようになりました。
もちろん僕が書きたいのは現代文の本です。LiveClass時代の頃から、僕の専門は変わらず「現代文」です。そして、僕が今の塾で働くようになってからは、国語の問題の解法における「汎用性」と「再現性」にものすごくこだわるようになりました。この2つのキーワードを意識的に多用するようになったのは昨年度からです。Twitter上にとある物理講師が、指導における重要なものの一つとしてこれらのキーワードを掲げており、英語の某予備校講師の先生がこれを引用し、固定ツイートに載せていたんですよね。僕はそれを「いいね」して、定期的に見直していました。そのぐらい心に留めていたということですね。そして、昨年度から塾の社員になったわけですが(バイトあがりです)、そこでは週に1回、もしくは2回研修があります。その中でも、入試問題の解説を扱う回になると、かなりの確率で「汎用性」というキーワードが出てきます。
同じ文章は2度と出ないのだから、目の前の文章だけでなく、すべての文章に使える解法を示すことが重要
と、このように言われます。そんなふうに先輩の講師の方からも教わってきました。そして僕は、練り上げた解法を「現代文情報まとめWiki」というWikiに載せるようになりました。Wikiをやっている理由としては、①僕の解法を他の人にすぐに見せられるようにするため、②解法に関する情報を集約できる場がほしかったため、③他の人に見てもらって適宜修正を加えていきたいと思ったため、です。
そんな感じで僕は現代文解法の探求をずっとしてきている人間です。そんな僕が、今回、コミケに出展することになりました。その記録を一部始終残していこうと思います。……と思ってコミケのカタログ等をカバンから取り出そうとしたのですが、ない!そうだ、会場の机に中に忘れてきてしまった……。というわけで、細かい時系列までは振り返れませんが、「この時期にこんなことがあって」という話、そして当日の話をまとめていけたらと思います。
①申込
まず、申し込みをします。今回僕が参加したのは冬コミですが、冬コミの申し込みは8月ぐらいに行います。購入したカタログを読み、それにしたがって手続きをするのみです。基本的には「Circle.ms」というサイトを使います。情報を入力するだけなら簡単ですが、「サークルカット」と言って、パンフレットに載せるための絵をつくってアップしなければならず、これがわりと面倒かもしれません。こういうところで手を抜いて落とされるのもいやなので、友達の絵師にここはお願いすることにしました。そんなこんなで申込完了したのが8月中旬ぐらいだったと思います(塾の夏期講習の前半が終わり、1週間の休みが入り、ちょうど僕が旅行していたときです。)
②抽選結果発表
これが今回は10月初旬頃でした。当選率が低いというのは噂に聞いていたので、あまり期待していなかったのですが、結果、当選しました。ちなみに、自分の隣のブースに来るサークルが「タイム指数研究所」。浪人大学付属参考書博物館館長の方がやっているサークルです。
③コミケ準備 〈前日まで〉
当選したことが分かったらそこからは当日に向けて必死で準備していく、というのが普通なのですが、僕はなかなか進みませんでした。週6日勤務の今の仕事が忙しいからというのもありますし(週休日にBeingという塾にも勤務しているので、事実上休みはほぼなし)、毎日コツコツして何かを進めるというタイプではないので……。12月13日にやっと取り掛かり始めました。が、結局その後も1、2日ぐらい手をつけただけ。当日の1週間前ぐらいになって、「表紙」をつくらなくては、ということで、ここ最近使いだした「ココナラ」アプリを使い、表紙を書いてくれるイラストレーターさんを募集。このアプリ、本当にすばらしくて、依頼すると30分以内に余裕で3、4件提案が来ます。そしてベテランの方に表紙をお願いしました。ここは妥協せず2万円かけましたが、おかげさまで立派な表紙ができました!そして、あっという間に前夜が訪れます。
④コミケ準備 〈前夜~当日の朝〉
前日、12月29日(日)、僕は塾の勤務を終えると(残業が長引いて、23時過ぎに終わった)、帰宅して荷物をもってすぐに出発。初台にあるBeingのオフィスに向かいます。新宿で牛乳プリンさん(LiveClass時代の教え子で、いつもいろいろサポートしていただいています)と合流。そして初台のオフィスに到着したのが12月30日(月)午前1時。原稿は半分ぐらいしかできていないし、当然印刷もできていない。しかも!行きの電車で気付いたのですが、コミケの参加証や参加登録カードの入った封筒一式を忘れてしまったのです。(次回のコミケのカタログの入った封筒を間違えて入れてしまい…。)それを牛乳プリンさんに伝えると、「まいったなあ…」「原稿、早く書かないと」と言われます。
そんな感じで、わりとぎすぎすした雰囲気の中で僕は原稿を急いで作ります。牛乳プリンさんに新しく買ってもらったLenovoのPC(キーボードがタッチ式になっているのが特徴)でひたすらキーボードを打っていきます。そして、なんとか小説文と評論文の方法論を書き終えました。これが朝5時半。このあと、僕は一度忘れ物をとりに帰宅し、なおかつ原稿を印刷。牛乳プリンさんは会場の近くまで向かいます。印刷を終えたのが8時前。原稿の入った紙袋、そしてその他さまざまな文房具(中綴じホチキス、セロテープ、ガムテープ、のり、印鑑などを持って会場に向かいます。(ホチキス止めは時間がないので会場にて実施。どんだけ余裕がないんだよ、っていう感じですよね。笑)
⑤会場に着いてから、落ち着くまで
8時54分に国際展示場駅に到着。そこで牛乳プリンさんと合流します。軽く小雨。早歩きで会場に向かいます。参加証を出し、リストバンドと交換し、中に入場します。西ホールの中を通り、外に出て、そこから南ホールへ。サークル受付の場所に着いたのが9時15分頃。参加登録カードと見本誌(新冊を1冊)を提出します。厳しくチェックが入ると思いきや、本をぱらぱらめくられ「本日もよろしくお願いします」と言われておしまい。そして自分ブース(南ノ-25b)を見つけてそこに座ります。
ブースの特徴としては…基本的に「狭い」ですね。一応椅子は2人分用意されていましたが、2人が横に並んで座れるほどのスペースはありません。そのため縦に並べて座ることに。9時半ぐらいから一旦入場規制が入ります。(サークル受付がこの時間を超えると「遅刻」扱いなので、かなり危なかったです。次回からはしっかり準備して、8時半頃にはインしたいところ。というか、説明書には「サークルの代表者は8時半までには受付を済ませること」みたいに書いてあった気がします。)
そして各ブースにチェックが入ります。なんと、僕がさっき出した見本誌なのですが、「見本誌票」(シール)が貼られていない、と指摘されました。うっかりしていました。スタッフの方が新しい見本誌票を渡してくれたので、そこに必要事項を記入し、本に貼ってもらいました。
さて、これで準備はほぼ完了です。ただ、本のホチキス止めが全然終わっていないので、これはお客さんを待ちながらせこせこと作業していく形になりました。
⑥売れ行き
先に結果を言っておきます。27部用意して、全部売れました!(本当は50部印刷したかったのですが、時間がなく…。)はじめに隣のブースのroudaiさんが購入(10時頃)。その後、10時台は誰も訪れませんでしたが、11時台に5人、12時台に8人、13時台に7人、14時台に5人(ある方が2冊購入)、これで完売です。性別の内訳は、20人男性、7人女性でした。大学生の層が一番多くて、中には塾講師の方もいました!自分のコミュ力のなさもあって、そんなにお客さんと厚く会話はしていませんが、「国語って曖昧な部分が多いので、そこをどう理論的にやっていくのかが知りたい」と話して買ってくださった方がいました。いやあ、ありがたいですね。
お客さんの様子を見て気付いたことが1つあります。それは、立ち読みする人はほぼみんな「最初のページをまずは読む」ということです。たしかに、最初のページにはその本を書いた動機や、その本の概要があるわけですから、気になりますよね。僕も、次また本を出すときは最初のページにかなり力を入れてみようと思います!
料金に関してですが、今回は中途半端な仕上がりになってしまったということもあり、1冊100円にしておきました。みんな100円玉で払ってくるのかなと思いきや、1000円札で支払った人が4人、500円玉で払った人が3人、という感じで、お釣りを準備しておくことの重要性を認識しました。一応、牛乳プリンがお釣りを出すための財布を用意してくれたのですが、100円玉がすぐに減ってしまいました。そのため、途中、隣のroudaiさんが2000円と100円玉20枚の両替を提案してくださり、両替する形になりました。ありがとうございます。
⑦他のブースを見てみて気付いたこと
途中、2回ぐらい、他のブースを見て回るために席を外しました。(うち1回はトイレも兼ねて。)僕らのサークルは「評論・情報」というジャンルの中に属していました。具体的には、旅行記、食レポ、体験談などといったものが多かったです。手にとって買おうとまで思うものはありませんでしたが、どのサークルもブースをしっかり盛り付けて、注目を浴びやすいように工夫していたのが印象的でした。「お品書き」を書く、値段を分かりやすいように小さな紙に書く(ブースによってはデジタル表示だったり)、棚に立ち読みのための本を掛ける、などさまざまな工夫があり、参考にしようと思いました。そして、本自体のデザインや装丁にも皆さんこだわっていました。表紙がツルツルした紙になっている人が圧倒的に多い印象でした。透明のブックカバーをつけている人もいました。やはりそうしないと持ち帰りにくいですよね…。僕の今回の本は本当に全部同じ種類のコピー用紙なので、くしゃくしゃになりかねません。次からは何かしら手を打ちます。また、B5サイズは意外と大きいので、小さくしようと思います。中野先生の『現代文読解に基礎講義」ぐらいのサイズがちょうどいいかな。
⑧予備校界隈の方々との交流
2回目の離席から戻ってきたとき、なんと隣のroudaiさんのブースのところに、世界史の鈴木悠介先生がいました。僕が高2のときに早稲アカで世界史を教えていた先生です。最近はYouTubeもやられていて、柳生先生や比良先生など他の先生方とコラボしていたりします。そんな鈴木先生と3、4分ぐらいですがお話しできました。自分の現状と今後の話を主にし、来年度フリーになったらYouTubeでぜひコラボしよう、みたいな話までしました。そしてそのことを鈴木先生がツイートしてくださいました。いやあ、うれしいです。また、「本当は出版社で出版をしたい」という話をしたら、「じゃあ来年度学研に紹介して…」みたいなことを言ってくださいました笑。
そして鈴木先生が所用でお帰りになり、その後は、そばにいたtabitetuさん(僕のフォロワーだったみたいです)といろいろお話しして、各予備校・塾の内部事情をお伺いしたり、roudaiさんから昔の代ゼミの授業の雰囲気などを聞いたりしました。とても新鮮なお話でした。
そして16時になり、ブースを片付けて解散、という形になりました。牛乳プリンさんが車を置いている新浦安まで行って、そこでご飯を食べてから車で自分の家に戻る形になりました。今、牛乳プリンさんは僕の布団で寝ています。。。笑
長文になってしまいましたが、コミケのまとめは以上です。やはり一度やってみると、ルールやら雰囲気やらが分かりますね。次は夏コミ。今回の本を改訂して第2版をまた出そうと思いますが、今度は事前準備をコツコツしっかりやること、そして細かいミスをしないこと、このあたりを意識していきたいと思います。(そういう失敗やミスがないように、事細かに出来事を記録してきた次第です。)