ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
「副作用の問題もあるので、そんなにたくさんは出せません」と私が答えると、机をバーンとたたき、その辺にあったものを投げつけて暴れだした。男性の事務職員に来てもらったのだが、それでも男性患者の怒りはおさまらず、結局病院が雇っている警察OBを呼ぶ騒ぎになった。
この男性患者は、退院後もトラブルを起こしている。夜中に調子が悪くなり、自分で119番して救急車を呼んだらしい。ところが、救急隊員の態度が気にくわないという理由で殴って、けがをさせた。殴られた救急隊員が警察に被害届を出したため、男性患者は傷害容疑で逮捕されたのだ。
「コロナばらまき男」は現在入院中のようだが、入院先の医療機関で同様のトラブルを起こすのではないかと危惧せずにはいられない。「反社会性パーソナリティ障害」の人は、「自分は患者なのだから病院では何をやっても許される」と思い込んで、自分の行為を正当化する傾向が人一倍強いからだ。
この「コロナばらまき男」も、患者の1人である以上、手厚く看護し、きちんと治療すべきだとは思う。ただ、最近問題になっている「院内暴力」が認められたら、警察に相談するほうがいい。私の長年の臨床経験では、そうしなければ「反社会性パーソナリティ障害」の人の暴走に歯止めをかけるのは難しいからだ。
もちろん、彼が回復してウイルス陰性になったら、警察にはきちんと捜査していただきたい。個人的には、厳罰を望む。
(文=片田珠美/精神科医)

















