県内の小学生がプログラミングのアイデアや完成度を競う「みやざきジュニアプログラミングアワード2020」(宮崎日日新聞社主催)で、初の栄光に輝いた。「ほかの出場者の作品はいずれも手が込んだ作品ばかりで自信はなかった。まさか大賞に選ばれるとは思わなかった」
考案した作品「元素の選択300秒」は制限時間5分以内で、118種類ある元素の組み合わせ(最大5枚)を考えるもの。100種類超の「役」があり、難易度によって点数が異なる。たくさんの人に楽しんでもらいたいと、インターネット上でも公開している。
小学4年から始めたプログラミングは、専門書を読むなどして独学で習得。今回のアワード大賞作も受験勉強の合間を縫い、半年間かけて仕上げた。中学3年の姉涼乃さん(14)もコードの書き方など技術面のサポートをしてくれたという。
将来の夢は、米交流サイト大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)のような起業家になること。「情報通信技術(ICT)で世界はより便利に住みやすく変わる。宮崎であれば農業分野など、ICTを通して世の中の役に立ちたい」
この春、宮崎市の小松台小を卒業し、鹿児島市のラ・サール学園に入学する。プログラミングを続けるため、マイコン部に入部するつもりだ。「(ゲーム開発を競う)Unityインターハイに出るのが目標」と次なる夢を描く。宮崎市小松台東2丁目で家族5人暮らし。12歳。