そのためにも、まずやめておきたいのが胃薬だという。胃酸を抑えたり、中和させるための薬を服用すると、みずからのウイルス防御機能を薄めてしまうことになる。ちょっとした胃もたれ程度であれば、服用を控えたい。ほかにも今やめるべき薬がある。
【抗生物質】
腸内細菌を殺し、免疫力を下げてしまう。ペニシリン系抗生物質、セフェム系抗生物質、マクロライド系抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬など。
【鎮痛剤】
痛みのもとであるプロスタグランジンを抑える際に、血流を悪化させ、免疫力も下げる。ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェン、インドメタシン、イブプロフェンなど。
【解熱剤】
痛みと同様、発熱の原因物質でもあるプロスタグランジンを抑えることで、血流が悪化する。イブプロフェン、アスピリン、エテンザミド、ロキソプロフェンナトリウムなど。
【ステロイド】
副腎皮質の機能が抑えられ、免疫力まで低下してしまう。プレドニゾロン製剤、メチルプレドニゾロン製剤、デキサメタゾン製剤、ジフロラゾン製剤、ベタメタゾン系製剤など。
また、宇多川さんは、今回の新型コロナウイルスで非常に多くの人が神経質になり、それがストレスとなっていることを懸念する。
「ストレスは、「免疫力を下げる、血圧や血糖値を上げる、胃のけいれんを起こすなど、あらゆる疾患を悪化させる最大の要因です。過去にマーズやサーズが現れたように、これからもきっと、次なるウイルスが登場するでしょう。そのたびに慌てていては、心身がもちません。ふだんから免疫力を高める生活を心がけ、すぐに薬に頼らない体をつくっておくことが大切です」