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『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』『ロボッツ・イン・ディスガイズ』に備える!過去シリーズ&既刊おさらい
IDWトランスフォーマーオンゴーイング・シリーズ紹介
『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』『ロボッツ・イン・ディスガイズ』翻訳版同時刊行開始で盛り上がるIDW版『トランスフォーマー』コミック!
今回は両新シリーズの2巻が出る前に、前日譚にあたるオンゴーイング・シリーズ全5巻をはじめとした既刊と、それまでの過去シリーズの流れを振り返ります!
その前に、既刊シリーズ未読の方が一番気になるであろう点について、お答えしたいと思います。
Q.『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』『ロボッツ・イン・ディスガイズ』から読み始めても大丈夫?
A.ストーリーに一区切りがついているので、基本的には問題ありません。
ですが、オンゴーイング・シリーズの中でも特にジェームズ・ロバーツがライターを務める4巻目『トランスフォーマー:ケイオス・セオリー』の過去編や、5巻目『トランスフォーマー:ケイオス』は今後の展開の布石としても重要な位置にあります。
同じくロバーツが手掛けた『トランスフォーマー:ラスト・スタンド・オブ・レッカーズ』は『モア・ザン~』のキャラクターやストーリー自体にかなり密接に絡んでいます。
またディセプティコンの成立を描いた『トランスフォーマー:メガトロン・オリジン』は、IDWコミック内のTF史として、あらゆるストーリーの「前提」となる重要な一冊。
『モア・ザン~』で活躍するドリフトが気になるなら、当然彼の過去編にあたる『トランスフォーマー:ドリフト』がオススメです。
いずれも『モア・ザン~』や『ロボッツ~』を読んでみてから既刊に遡っても大丈夫かと思われる内容ですので、気になったらぜひこの5冊のいずれかからでも手に取ってみてください。
●ミニシリーズあらすじ
IDWが2005年に開始したトランスフォーマーのコミックシリーズは、当初ミニシリーズをいくつも経由して物語を紡ぐ形をとっていました。
そして2009年、満を持して始まったのが、長期連載のオンゴーイング・シリーズなのです。
以下、この2005年~2009年に刊行されたミニシリーズのあらすじを簡単に整理してみました。これらの間にキャラクター一人一人をピックアップした短編「スポットライト」のシリーズが入り、ストーリーを補強する形となっていました。今回は直接ストーリーの流れに絡んでいる『グリムロック』のみ紹介いたしますが、小社刊のオンゴーイング・シリーズ巻末ではそれぞれのシリーズおよびスポットライトのさらに詳しい情報が掲載されていますので、ご参考にして頂ければと思います。
・2005年『トランスフォーマー:インフィルトレーション』#0-6(未邦訳)
以前より密かに地球に降り立ち、影で闘争を続けてきたオートボットとディセプティコン。身寄りのない少女ベリティ・カルロと、「異星人と思しき巨大ロボット」を探す青年ハンター・オニオンは、ディセプティコン基地のデータが入ったパームコンピュータを手に入れたことから、ディセプティコンの襲撃を受ける。間一髪、ベリティとハンターを救ったのはオートボットの軍医ラチェットだった。この出会いにより、ディセプティコンの侵攻作戦が想像以上に進んでいたことを知ったオートボットは、基地の探索と破壊を試みる。
またパームコンピューターの持ち主であり、異星人達の動向を監視していた人類側の組織マシネーションも登場。ついにはメガトロン、オプティマス・プライムの両リーダーも地球に降り立つ。
・2006年『トランスフォーマー:ストームブリンガー』#1-4(未邦訳)
長い大戦の間には、オートボットとディセプティコンが手を結んだ事もあった。「ウルトラエナジョン」によって災厄レベルの強大な力を手に入れたサンダーウィングから故郷を守るため、オプティマスとメガトロンは連合軍を組織して戦ったのだ。結局サンダーウィングは星の地割れに飲まれて自滅したが、以降サイバートロン星は居住不可能の荒廃した土地となった。
ディセプティコンのブラジオンが、そのサンダーウィングを復活させようと画策している事を知ったオプティマスは、レッカーズを招集。激戦の果てにサンダーウィングは機能停止、オプティマスはブラジオンのデータから「リジェネシス」という謎の計画があり、その中心となっているのが地球であることを知る。時系列的には『インフィルトレーション』#6の前にあたり、オプティマスが地球へ降り立ったもう一つの理由を描いた物語。
・2006-7年『トランスフォーマー:エスカレーション』#1-6(未邦訳)
地球には「オーア-13」という、ウルトラエナジョンの元となる鉱石が存在する事を知ったメガトロンは、それを使いパワーアップを果たす。オプティマスによってベリティ、ハンター達を帰すよう命じられたアイアンハイドとサンストリーカーだったが、謎の組織からの攻撃を受け、ハンターとサンストリーカーが拉致されてしまう。
メガトロンは各国に潜ませていた人造人間「ファクシミリ」を起動し、人間同士の紛争を激化させようとするが、その動きを察知したオートボットは作戦の舞台である小国ブラスナに乗り込む。正面からの決戦が始まり、オートボットはパワーアップしたメガトロンに苦戦するも、機転を利かせたオプティマスの作戦により、辛くもディセプティコンを撤退させた。一方、ハンターとサンストリーカーを捕らえた人間の組織マシネーションは、彼らに思いもよらない形の改造手術を施すのだった。
・2007年『トランスフォーマー:デバステーション』#1-6(未邦訳)
マシネーションの攻撃によりビークルモードのまま行動不能となってしまったアイアンハイドの救出に向かったホイルジャックとホットロッドは、何台ものサンストリーカー・クローンからの攻撃を受ける。マシネーションはハンターとサンストリーカーに、人間をTFの頭部へと置換し、TFの力を人間の意のままに使う「ヘッドマスター」の処置を施したのだ。ハンターは人間たちとTFの意識をつなぐ「ノード」にされ、サンストリーカーは解体の上、クローンの素体とされていた。
一方、メガトロンは地球へと呼び寄せたシックスショットにオートボットの殲滅を命じる。メキシコ湾での戦いでオプティマス率いるオートボットを圧倒するシックスショットだったが、戦いの激化により、人間の軍隊が介入する事態に。またシックスショットを追ってきた彼の宿敵リーパーズがディセプティコン基地を急襲したことから、シックスショットは基地へ帰還。リーパーズはシックスショットに勧誘の言葉を投げかけるが、シックスショットは彼をライバル視するスタースクリームによって緊急停止機構を発動させられてしまう。リーパーズとの戦闘が始まり、圧倒されるディセプティコンの面々だったが、突然現れたガルバトロンがリーパーズのリーダー、デスブリンガーをゾンビ化させたことで、リーパーズを全滅させることに成功した。
ホットロッド達と戦っていたサンストリーカー・クローンのうち一体は、自らをヘッドマスター化したマシネーションの幹部、エイブラハム・ダンテだった。ダンテは戦いを他のクローンに任せて本部に帰還、首だけとなっているスコーポノックに計画準備完了を報告する。マシネーションを操っていたのは復活を目論むスコーポノックだったのだ。その本部内では、改造を施されたハンターがサンストリーカーとのマインド・リンクを成功させ脱出を試みる。スコーポノックの強襲を受けるも間一髪、サンストリーカーの頭部に変形したハンターは、クローンボディと合体し、本部からの脱出に成功する。
一方、人類による別の対TF組織「スカイウォッチ」もまた動き出していた。彼らはかつて戦闘中の災害により地割れに飲まれたショックウェーブとダイノボット5体を発掘、そのうち稼働可能なグリムロックを覚醒させようとしていたのだ。
その頃、オプティマスはホットロッドを回収した後、ガーラス9襲撃事件を収拾するため地球を離れるという命令をオートボットに下していた。
・2008年『トランスフォーマー:スポットライト:グリムロック』(未邦訳)
スカイウォッチの手によって覚醒させられたグリムロックは、マシネーションの工作員の妨害により暴走してしまう。混乱するグリムロックの前に現れたのは、マシネーションの幹部ダンテと合体したスコーポノックだった。スコーポノックは、ダイノボッツはもはやウルトラマグナスに追われる身なのだから、共闘してメガトロンを倒そうと持ち掛ける。これに対してグリムロックは、かつてお前に任務を邪魔された恨みは忘れていないと襲い掛かるが、ヘッドマスターと化しパワーアップしたスコーポノックに追い詰められてしまう。だがすんでのところでグリムロックは彼が以前使っていた母船スカイファイヤーにワープし、命拾いをするのだった。
・2008年『トランスフォーマー:マキシマム・ダイノボッツ』#1-4(未邦訳)
スカイウォッチはグリムロックに続いて残る4体のダイノボッツの運用テストを開始しようとしていた。だがこの4体もグリムロック同様マシネーションによってウイルスをインストールされており、暴走してしまう。一方、マシネーションに襲われたグリムロックは、彼らによってワープ装置を付けられ、スカイウォッチがダイノボッツのテストを行っているネバダ州リノ郊外へと飛ばされてしまう。ダイノボット同士の戦いが始まる中、単身マシネーションの本部を突き止め急襲してきたホットロッドを返り討ちにしたスコーポノックは、カリスマ性を失ったグリムロックの反応が見たいという理由でダイノボッツの意識を回復させる。それによってダイノボッツは一致団結して戦う道を選ぶ。一方、サンストリーカーのヘッドユニットを捜すハンターとサンストリーカーは、マシネーションの本部へと侵入、ピンチのホットロッドを助ける。スコーポノックの一撃によって胸を貫かれ倒れたサンストリーカーだったが、ヘッドマスターとなっていたハンターは合体を解いて脱出。倉庫でサンストリーカーのヘッドユニットを発見し、意を決してその生命維持装置をオフにすると、すべてのヘッドマスターも同時に停止した。
一方、ダイノボッツを失ったスカイウォッチは、発掘した残る1体、ショックウェーブを24時間の時限爆弾付きで覚醒させた。ショックウェーブはデッキモードになっていたサウンドウェーブと、人間に利用されていたラベッジ、レーザービークの個体信号を見つけ、彼らにある提案をする。
ダイノボッツに事情を説明するべく彼らの元へ向かったホットロッドを追うように、因縁深いグリムロックを自ら倒すべくスコーポノック、そしてショックウェーブが現れた。
ダイノボッツの加勢を得てショックウェーブと戦うグリムロックだったが、ショックウェーブの狙いは別のところにあった。彼の有用性を見たスカイウォッチが、時限爆弾の解除コード送信したのだ。サウンドウェーブに、彼をロボットモードに戻す代わりにこのコードを解析させ、完全な自由の身になることがショックウェーブの目的だった。計画通り自由を手に入れたショックウェーブは、戦場から立ち去ろうとするが、グリムロックの手榴弾によって吹き飛ばされてしまう。
マシネーション本部へと再び戻ったホットロッドはスコーポノックのオリジナルのヘッドユニットを発見。ダイノボッツと共にスコーポノックを打倒した後、ヘッドユニットを切断し、停止へと追い込む。
直後、ホットロッドの救難信号を拾ったウルトラマグナスが現れ、スコーポノックとショックウェーブ、グリムロックを逮捕、そしてすべてのヘッドマスター技術を地球から取り除く旨を告げる。サンストリーカーとハンターはラチェットによって分離と回復処置を施され、命を取り留めたが……。
・2008-2009年『トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン』#1-16(小学館集英社プロダクション刊『トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン』に収録)
デスブリンガー率いる第三勢力リーパーズとの死闘を制したメガトロンは、オプティマス・プライム達オートボットがネメシス・プライム、ガルバトロンらデッドユニバースの勢力との戦いで地球を離れた際に、故郷サイバートロン星に帰還。昆虫型トランスフォーマー、インセクティコンの大量増殖に成功する。その突然変異体であるボムシェルは、本能だけの同族とは異なる天才的頭脳の持ち主であり、拉致していたハンター・オニオンの脳からオートボットの機密情報を引き出す事に成功。さらにショックウェーブが進めていたコンバイナー技術を完成させ、コンストラクティコンにデバステーターへの合体技術を授ける。またメガトロンがシックスショットから入手していた星間ワープ装置スペースブリッジを完成させるなど、目覚ましい働きを見せる。こうして万端の準備を整えたディセプティコンは、地球へ戻るとオートボットを一蹴。スペースブリッジを使ってオートボットを飢えたインセクティコンの群れ「スワーム」に満ちたサイバートロン星へと送り出す。こうして邪魔者を排除したメガトロンは、地球征服の第一歩としてニューヨークに狙いを定めるのだった……。
●オンゴーイング・シリーズあらすじ
オンゴーイング①巻『トランスフォーマー:フォー・オール・マンカインド』
[ライター] マイク・コスタ
[アーティスト] ドン・フィゲロア
[訳者] 石川裕人
本体2,500円+税/B5/168P
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ニューヨークで行われたオートボットとディセプティコンの決戦は、オートボットの勝利という形で幕を閉じた。だが人類は、多くの死者と甚大な破壊をもたらしたトランスフォーマーという種族自体を敵と見なした。
そして2年が経過。オートボットは地球上で人類に追われ、隠れる生活を余儀なくされていた。だがある日、プラウルが人間に捕獲され、その救出作戦に赴いたアイアンハイドが殺害されるという事件が発生。ここに至り、オプティマスは人類への投降を選択する。
オプティマス不在のオートボットのリーダーとして選出されたのは、バンブルビーだった。状況を調査しに来たタイレスト合意選任執行官ウルトラマグナスの協力を得て、オートボットの舵取りを行おうとするバンブルビーだったが、その方針に反発したホットロッドは、改心したというディセプティコンの残党たちと手を組み、サイバートロン星へ帰還しようとする……。
オンゴーイング②巻『トランスフォーマー:インターナショナル・インシデント』
[ライター] マイク・コスタ
[アーティスト] グイド・グイディ 他
[訳者] 石川裕人
本体2,500円+税/B5/160P
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ニューヨーク決戦の後、瀕死のメガトロンと共に地球から去ったディセプティコンは、スタースクリームを仮のリーダーとするも、どん底の生活を余儀なくされていた。
一方、地球に残ったディセプティコンのうち、コンバッティコン、プレダコンの面々は、それぞれ異なる人類の国家に協力し、紛争を激化させようとしていた。そのことに気づいたオートボットは、スカイウォッチと協力体制を取り、戦いを止めようとする。地球で戦線を離脱し、一人隠遁生活を送っていたサンダークラッカーの協力により、作戦は成功するかと思われたが……。
オンゴーイング③巻『トランスフォーマー:リベンジ・オブ・ディセプティコン』
[ライター] マイク・コスタ
[アーティスト] ニック・ロシェ 他
[訳者] 石川裕人
本体2,500円+税/B5/156P
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ウルトラマグナスの宇宙船を奪ったホットロッドは、単身ディセプティコンの基地に突入、マトリクスの奪還を試みる。だがマトリクスを手にしたものの、ホットロッドは復活したメガトロンの攻撃を受け、重傷のまま宇宙に放逐されてしまう。
地球では反トランスフォーマーの世論が再び起こり、人類の凶弾にバンブルビーが倒れる事態が発生。だがそれらの煽動をしていたのはディセプティコンだった。そんな中、メガトロンが主力部隊と共に地球へと降下。ウルトラマグナス達が戦いを阻止しようとするが、復活によりパワーアップしたメガトロンに倒されてしまう。紛争地帯から戻り、メガトロンを迎え撃とうとするオプティマスだったが、彼らを待ち受けていたのは予想外の出来事だった。
オンゴーイング④巻『トランスフォーマー:ケイオス・セオリー』
[ライター] マイク・コスタ
ジェームズ・ロバーツ
[アーティスト] グイド・グイディ 他
[訳者] 石川裕人 他
本体2,900円+税/B5/208P
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未開の惑星に落下したホットロッドは、行方不明になっていたウィーリーと出会い、協力して惑星を脱出。ウィーリーの希望からサイバートロン星へ向かう。そこで死んだはずのアイアンハイドとサンストリーカーに出会った二人は、故郷の環境が居住可能に回復していることを知り、そのことを同胞に知らせるため地球へ赴く。報告を受けたオプティマスは、サイバートロン星復興のための帰還を決意。バンブルビーやプラウルといった一部を残し、大多数のオートボットと捕虜のメガトロンを連れ、オメガ・スプリームに乗ってサイバートロン星へと向かった。その旅の途中、オプティマスはメガトロンと二人きりで語り合い、それぞれの過去と出会いについて振り返る……。
オンゴーイング⑤巻『トランスフォーマー:ケイオス』
[ライター] マイク・コスタ
ジェームズ・ロバーツ
[アーティスト] リビオ・ラモンデリ 他
[訳者] 石川裕人
本体2,500円+税/B5/152P
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死の世界デッドユニバースに巣食い、生の世界への侵略を企む巨悪ディヴォイドの存在を知ったガルバトロンは、この世を守るためサイバートロン星に防衛線を張ろうとしていた。サイバートロン星に帰還したオプティマスはガルバトロンに呼び出され、共闘を持ちかけられるが、オプティマスはオートボットが彼らの軍勢から攻撃を受けたことを指摘、また武力での制圧を最終目的とするガルバトロンのやり方を否定したことで、交渉は決裂する。オートボットとガルバトロン軍の戦端が開かれる一方、メガトロンはオメガ・スプリーム内の拘束チェンバーから脱出、スペースブリッジを使って地球のディセプティコン軍団を呼び寄せる。三つ巴の決戦が始まるかと思われた矢先、デッドユニバースよりディヴォイドが姿を現す。ディセプティコンを吸収し巨大化し続けるディヴォイドをメガトロンが食い止める間、オプティマスは星の核であるベクターシグマへと向かったガルバトロンを追う。果たして勝利し、未来を掴むのはどの陣営か?
◆◆◆
いかがでしたでしょうか!
IDWトランスフォーマーのこれまでの流れがざっくりつかめたかと思います。
登場キャラクターのほとんどがトランスフォーマーで、それぞれの関係性だけでなく、超ロボット生命体ならでは文明や文化、社会が掘り下げられていく『モア・ザン~』『ロボッツ~』に対し、オンゴーイング・シリーズは人類という他種族と関わる彼らの姿が描かれているのが特徴です。当然、それぞれのキャラクターが見せる側面も変わるのですが、そうしたキャラクターごとの差異が感じられるのも興味深いポイントです。
いずれにしても『モア・ザン~』『ロボッツ~』で彼らが選ぶ行動は、オンゴーイング・シリーズで起こった地球での経験が大きく影響していることは確かです。そんなところに注目して読み返すと、また新しい発見もあるのではないでしょうか。
以下の関連単独コミックも併せて読めば、ますます広がるIDWトランスフォーマーの世界にどっぷり漬かれること間違いなしです。ぜひ、気になったものから手に取ってみて下さい!
●関連単独コミック
トランスフォーマー:メガトロン・オリジン
[ライター] エリック・ホルムズ 他
[アーティスト] アレックス・ミルン 他
[訳者] 石川裕人
本体2,500円+税/B5/152P
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まだサイバートロン星が平和と繁栄をほしいままにしていた時代。
だが、その繁栄は、一部の者達の犠牲の上に成り立っていた。トランスフォーマー達はその特性によって職業を振り分けられ、そこに選択の自由はなかったのだ。
盤石かに思えた体制は、ある事件をきっかけに脆くも綻び始める。事件の舞台は、辺境のエナジョン鉱山。
鍵となった男の名は、メガトロン……。
トランスフォーマー:ラスト・スタンド・オブ・レッカーズ
[ライター] ジェームズ・ロバーツ 他
[アーティスト] ニック・ロシェ 他
[訳者] 石川裕人
本体3,200円+税/B5/200P
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ディセプティコンによる大侵攻のさなか、オートボットの監獄ガーラス9がディセプティコンの幹部フェイズ・シクサーの一人であったオーバーロードの手に落ちた。
それから3年、応答を絶ったままのガーラス9を奪還すべく、オートボット最高司令部は特殊部隊「レッカーズ」の投入を決定。
出撃を控え、レッカーズを率いるスプリンガーは4人の補充兵を招集する。
こうして、スプリンガー、パーセプター、トップスピン、ツインツイスト、カップ……そして新兵の4人、パイロ、ローターストーム、ガズル、アイアンフィスト、押しかけ隊員のベリティを加えた9+1人のレッカーズは、敵の巣窟と化したガーラス9に向かった。
それが還らざる死出の旅になるとも知らずに……。
トランスフォーマー:ドリフト
[ライター] シェーン・マッカーシー
[アーティスト] アレックス・ミルン
[訳者] 石川裕人
本体2,200円+税/B5/112P
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オートボットとディセプティコンの激戦が続く惑星ダボラ。
ターモイルが率いるディセプティコン部隊の副官デッドロックは、その荒んだ過去ゆえに誰よりも任務遂行に執心し、ついには上官のターモイルから指揮権を奪おうと決心する。
デッドロックの叛乱は敢え無く失敗したものの、この敗北をきっかけに彼の運命は流転し始める。かつての名前、「ドリフト」の如く……。
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