自民、改憲へ強い決意　２０年運動方針　コロナで党大会延期→両院総会に

　自民党は十七日、両院議員総会を党本部で開いた。二〇二〇年の運動方針を採択し、党是である改憲への強い決意を打ち出した。八日に予定されていた党大会が新型コロナウイルスの感染拡大によって延期になったため、党大会に代わる位置付けで開催した。

　今年の運動方針は、前年は前文で短く触れただけだった改憲について、独立した章を設けて手厚く記載し「憲法改正原案の国会発議に向けた環境を整えるべく力を尽くす」と掲げた。

　安倍晋三首相（党総裁）は、この日のあいさつでは改憲にほとんど言及せず「運動方針にのっとって全力を尽くす」と述べるにとどめた。

　あいさつの大半で新型コロナ対策を説明し「世界が結束してウイルスに打ち勝った証しとしての、完全な形の東京五輪・パラリンピックを開催しよう」と呼び掛けた。　（井上峻輔）