米国の銃砲店に客が殺到 弾薬は品薄状態 各地で行列

[ 2020年3月17日 10:02 ]

カリフォルニア州カルバーシティーの銃砲店の前にできた行列(AP)
Photo By AP

 米国各地の銃砲店で弾薬と銃が飛ぶように売れ、オンライン・ショップを含めて品薄状態となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で米国内ではトイレットペーパーなどの日用品がスーパーマーケットの店頭から姿を消しているが、物がなくなったあとに発生する略奪行為などを懸念しての購買心理と見られている。AP通信によればカリフォルニア州のカルバーシティーやバーバンクにある銃砲店では開店前から長蛇の行列ができており、車を運転する女性も銃を携帯するケースが急増。USAトゥデー紙によれば銃そのものを購入する客も増えており、74歳の退役軍人が1500ドル(約16万円)を出して銃と弾薬を購入したケースなどを紹介している。

 地元メディアによれば、イタリアでの感染者が増え始めた2月23日から3月4日の11日間でオンライン・ショップでの弾薬の売れ行きは、それ以前の11日間と比べて約7割増加。購入した22歳の男性は「食料はすでに確保している。次は弾薬の番だ」と語っており、“自衛”のための消費者心理は当分の間、銃砲店に向けられるものと見られている。

続きを表示

この記事のフォト

2020年3月17日のニュース