朝ドラ「なっちゃんの写真館」モデルの立木写真館破産 徳島、少子化で業績悪化

[ 2020年3月17日 20:20 ]

 1980年のNHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」のモデルになった立木写真館(徳島市)が徳島地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けていたことが17日、分かった。破産管財人によると、申請したのは16日で負債額は約4億7千万円。少子高齢化やデジタルカメラの普及などの影響で市場が縮小し、業績が悪化していた。

 帝国データバンクによると、立木写真館は1883年創業。結婚式やお見合いのほか、七五三などの行事に関わる撮影を手掛け、1999年7月期には約2億9千万円の売上高を記録した。

 その後は、徳島県外から大手スタジオが進出し、競争が激化。スマートフォンに搭載されるカメラの高性能化もあり需要が減少し、2019年7月期の売上高は約1億円まで落ち込み赤字となっていた。バブル経済末期に建てた地上7階建ての社屋への投資も重荷となった。

 立木写真館は、写真家の立木義浩さんの実家としても知られる。

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2020年3月17日のニュース