肆拾玖.地上最強v.s.天界最強
俺は足元の石を1つ掴んで天高く(高度100メートルくらい)投げ上げた。もう(主に作者が)面倒なので細かい手順を省略する(笑)が、俺は素早く術式を組み立てて叫んだ。
俺『メテオフォールッ!!!』
投げ上げた石は空中で無数の隕石になり、天照の頭上に降り注いだ。
俺『お前が隕石の下敷きになってしまえぇぇぇぇぇっ』
ズドドドドドドドーーーーーーーーンンンンンンッッッッ
着弾と同時にもうもうと立ち込める砂埃を避けようともせず、俺はその衝撃の中心を睨みつけていた。
天照『クックックッ。笑止』
一陣の風が吹いて砂埃が飛ばされると、そこには無傷のまま片手を上げ、その上に降り注いだ隕石をだるま落としのように積み上げて持ち上げている天照がいた。
天照『生身のまま超音速で飛行できる私にこんなものが通用するとでも?』
超音速関係ないしっ! ていうか、さっきの隕石の正体が自分だったこと、わざわざ自分から白状してるしっ!!
天照の持ち上げた手のひらが突然光り始めると、いきなりその光が積み上がった隕石を貫いて天高く放たれた。一瞬遅れて、隕石が下の方から順番に風船が割れるかのようにして粉微塵に爆発していく。
(きっ、危険だっ。こいつを生かしておいたら、いつの日か人類が滅ぼされてしまう)
俺『くっ、…じ、十倍だーっ!!!』
俺は足元にある石を10個取り上げると、それを一気に空へ放り投げた。
俺『これでっ…、終わりだー』
その瞬間、天照の手のひらから放たれた光線が空中の石の1つ1つを貫通し、石は爆発する間もなくその場で蒸発した。
俺『なん…だと…』
天照『あなたはまだ私のことを理解しておられないようですね…』
天照は空中に浮いたまま、静かにしかし確実に相手の心を絶望に追いやるようにつぶやいた。
俺『くそっ』
俺は素早く空中にマスケット銃を大量に出現させて天照に向けて連続射撃を行った。天照は、大きな隕石とは違って小さな銃弾は手のひらで受け止めることができなかった上に、その圧倒的な弾数に逃げることもできなかったため、ただじっと砲撃に耐えることしかできなかった。
俺『行けるっ。これで止めだ。ティ○・○○ナーレッ!!』
俺は空中に大砲を出現させると、一気に天照を撃ちぬいた。