三陸鉄道にも新駅
南伊予駅は田畑の真ん中に登場

(4)新田老駅(岩手県宮古市・三陸鉄道リアス線 5月18日開業予定)

 2011年の東日本大震災にて甚大な被害を受けた三陸鉄道。2014年に一度は全線復旧を果たしたが、昨年の台風19号の影響により、再び被災してしまった。不通区間においてはバス代行輸送が行われていたが、今月20日に復旧工事が完了し、全線開通となる見込みだ。そんな三陸鉄道に5月18日に開業予定なのが新田老駅である。

 同駅近隣は災害公営住宅や道の駅などが作られており、エリア中心部に位置する。また、三陸鉄道の駅には愛称が付けられており、新駅・新田老駅についても公募で「真崎の紺青(こんじょう)」という瀟洒(しょうしゃ)なネーミングが選ばれた。東日本大震災から丸9年が過ぎ、同市における復興後の地域創生の拠点となることが期待される。

(5)南伊予駅(愛媛県伊予市・JR予讃線 14日開業予定)

 JR四国発足後、5つ目の新駅となる南伊予駅。こちらも14日のダイヤ改正に合わせて開業する予定である。この新駅の開業は、県庁所在地駅としては構造上なにかと不便が多い松山駅が、2023年の高架化完了を目指し行われている工事に伴うものだ。現行の松山駅から移転して新車両基地が建設されるが、伊予市の要望もあり、南伊予駅についてもこれに隣接した形で設置されることとなった。

 貨物の車両基地としてはかなり大規模なものであるが、隣接する南伊予駅については特に特急も停車せず、周りも田畑だらけであるので、旅客駅としてどのくらいの効果があるのかは不明であるが、周辺地域がどう変わっていくのか、開業後に注目するところではある。