マザーボードのピンとの接続で活用
ピン配列変換ケーブルというものがあります。
通常の自作パソコンではまず使うことはありませんが、マザーボードのフロントパネルコネクタのピンの形状が合わないときに使います。マザーボード交換・ケース交換するときに役立つことがあります。
このページでは、ピン配列変換ケーブルの使い方を実例を交え紹介しています。
使い方
ピン配列変換ケーブルです。
例えばここにBTOパソコンメーカーで使われていたスリムタイプのPCケースがあるとします。
マザーボードはMicroATXのものが使われていましたが、フロントパネルコネクタを接続する箇所は、10-1ピンであることが分かります。
フロントパネルコネクタからのケーブルも10-1ピンになっています。
ここで新たに別のMicroATXのマザーボードを取り付けるとします。マザーボード交換です。
このマザーボードは20-8ピンです。
つまり、フロントパネルコネクタのケーブルは10-1ピン、マザーボードは20-8ピンで合わないことが分かります。
こうした時にピン配列変換ケーブルを使います。
10-1ピンも20-8ピンも形状は違うとはいえ、基本的な部分は同じです。PWR(電源ボタン)、RESET(再起動ボタン)、POWERLED(電源ランプ)、HDDLED(HDDランプ)などあります。
極性は、色付きをプラス、白と黒をマイナスと考えます。
フロントパネルコネクタのケーブルに極性を合わせ繋ぎます。
フロントパネルコネクタのケーブルのどの部分が、HDDLEDか、POWERLEDか、スイッチかを把握しておき、マザーボードの20-8ピンの該当するところへ繋ぎます。
上から見たところ。20-8ピンなのでスピーカーは別途取り付けます。
組み立て後。電源スイッチ、再起動ボタンが正常に動作し、電源ランプ、HDDランプも問題ないことが分かります。
このようにピン配列変換ケーブルを使うことで、フロントパネルコネクタとマザーボードのピン配列が違うときに活用することができます。
通常の自作パソコンではこうしたことはまずないのですが、今回の事例ではBTOパソコンメーカーのケースに別のMicroATXのマザーボードを取り付けたときに使うことができました。
他にマザーボード上のいくつかのピンに繋ぐ際やケーブルを延長する際に使われます。