安倍晋三首相は17日未明、東京五輪・パラリンピックについて「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、完全な形で実現することで主要7カ国(G7)の支持を得た」と述べた。G7首脳のテレビ会議後、首相官邸で記者団に語った。
首相発言は、無観客や規模を縮小した形では実施しない考えを示唆したとみられる。首相は「コロナウイルスは大変手ごわい相手だが、G7でしっかり一致結束して国際社会でともに戦えば、必ず打ち勝つことができるという認識で一致できた」とも話した。
西村明宏官房副長官は会議後の記者会見で、首相が東京五輪の7月開幕を主張したのかとの質問に「首相は大会開催にむけて全力で進めており、完全な形を目指したいと発言した」と述べるにとどめた。
東京五輪を巡っては、開催の決定権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が予定通り準備する姿勢を示しつつ「世界保健機関(WHO)の助言に従う」と表明している。