赤坂8千万円強盗「指示役」組員を再逮捕 一連の犯行計画か
東京都港区赤坂の路上で昨年1月、貴金属買い取り業者が現金約8千万円を強奪された事件で、警視庁捜査1課は強盗致傷容疑で、特定抗争指定暴力団神戸山口組系組員の無職、中嶋凱也(ときや)容疑者(23)=住所不定=を再逮捕した。調べに黙秘している。
この事件では、路上強盗の実行役が別のグループに現金を強奪されていた。この強奪は、現金の流れを分かりにくくするためのものとみられ、中嶋容疑者は一連の犯行を計画した指示役の1人とみられる。
それぞれの実行犯の面識はなかった。捜査1課は都内の神戸山口組系組事務所など、中嶋容疑者の関係先を家宅捜索。被害金が暴力団に流れたとみている。
再逮捕容疑は、他の男らと共謀して昨年1月5日、路上強盗の実行役の元少年(20)を車に連れ込んで暴行し、現金約8100万円を奪ったとしている。元少年は鼻の骨を折るなどのけがをした。