JR常磐線の富岡~浪江間(20・8キロ)は14日に9年ぶりに全線復旧し、地元自治体などが開通イベントを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、9日までにすべて中止または延期となった。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で不通となった福島県内の同区間には富岡、夜ノ森、大野、双葉、浪江の5駅があり、双葉駅を除く4駅は7日までに開通イベントの中止を決定していた。4日に一部避難解除となった双葉町では、双葉駅前で臨時列車のお出迎えなどのセレモニー、イベントを計画していたが、9日に順延を決定。双葉町では各地に避難した住民を大型バスで招待して「約1000人規模の開催予定だった」と話している。