常磐線の9年ぶりの全線復旧が近づいてきました。JR東日本は、常磐線の富岡~浪江間について、運転再開に向けた試運転を12月18日から行うと発表しました。
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東日本大震災以来
常磐線は、2011年3月に発生した東日本大震災と、それによる福島第1原子力発電所事故の影響で、広野~原ノ町間で長期間運休となりました。このうち広野~富岡間は2017年10月までに、浪江~原ノ町間は2017年4月までにそれぞれ復旧しています。
残る富岡~浪江間20.8kmについて、JR東日本は2019年度末までの運転再開を目指して復旧工事を進めています。同水戸支社は、運転再開のための試運転を2019年12月18日から実施すると発表。試運転列車を使い、線路設備、電力設備、信号・通信設備などの機能確認を行います。
試運転は12月18日~20日の3日間で、普通電車を毎日2往復程度運行します。試運転終了後には乗務員の習熟を目的とした訓練運転が行なわれる予定です。
東京~仙台特急も登場
2020年3月のダイヤ改正は3月14日とみられており、予定通り運転再開すれば、常磐線は2011年3月11日以来約9年ぶりの全線復旧となります。
JR東日本では、常磐線の全線復旧後、特急「ひたち」「ときわ」で運用されているE657系特急型電車を増備し、東京都区内~仙台市内間の直通特急を運行する予定です。
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