NETDUETTO ラボ

YAMAHA

FAQ よくあるご質問

NETDUETTO 基礎知識

Q.NETDUETTO とは何ですか?

A.ネットワーク越しに音声や楽器を使った音楽セッションをすることができるシステムです。
インターネットなどのネットワーク越しにできるだけ小さな遅延(音の遅れ)で高音質なオーディオを送受信します。それにより離れた場所にいる人たち同士で音楽セッションやカラオケデュエットなどをすることができます。
将来的には、インターネット環境の向上や、より高品位な回線の利用等により、多くのユーザーが快適に音楽セッションを楽しめるようになることが期待できます。

Q.NETDUETTO の特長を教えてください。

A.NETDUETTOには以下のような特長があります。
1.ネットワークへの簡便な接続
家庭用のインターネット回線で、ルーターに特別な設定を行わなくても、通信を簡単に行うことができる仕組みを持っています。
( 一部環境ではルーターの設定が必要な場合があります。)
2.バッファ制御による通信安定性の確保
ネットワーク上の通信の揺らぎを吸収し、できるかぎり音楽的に破綻しないような工夫がされています。
3.さまざまな環境への適応性とプラットフォームの非依存性など高い汎用性
「NETDUETTO」のコアとなるソフトウエア部品は、特定のOSなどに依存しておらず、さまざまなプラットフォームへの高い移植性を持ちます。

Q.NETDUETTO は無線接続で使えますか?

A.音楽セッション用途では無線のご利用は推奨しません。有線の接続に比べ、遅延が大きくなったり、場合によっては接続に失敗する可能性もあります。有線での利用をお勧めします。

Q.NETDUETTO β2 の推奨環境・利用条件を教えてください。

A.NETDUETTO β2 は NETDUETTO 技術を利用したアプリケーションで、対応OS は Windows 10(64bit) / Windows 8.1(64bit) / Windows 8(64bit) / Windows 7(64bit/32bit) (全て日本語OS版のみ)、macOS High Sierra(10.13) / macOS Sierra(10.12) (言語設定が日本語のみ動作) です。
CPU 2GHz以上、メモリー4GB 以上を推奨します。お使いのオーディオインターフェースの推奨動作環境もご確認ください。
光回線等のブロードバンド環境での有線接続と、Windows の場合は ASIOドライバに対応したオーディオインターフェースの利用を推奨します。
NETDUETTO β2 はノーサポートです。ヤマハ株式会社、楽器店などで、本ソフトウェアに関するご質問やお問い合わせにはお答えしかねます。

v2.1.0以降では、下記のようなネットワークを提供するインターネットサービスプロバイダ(ISP)を推奨いたします。

・IPv6 IPoE方式によるIPv6接続サービス
・IPv4 PPPoE方式によるIPv4接続サービス

提供されているサービスについて詳しくは、各ISP事業者様へお問合せください。

Q.IPv6/IPv6 IPoEとはなんですか?

A. 「IPv6」とは、現在インターネットで使用されている主要なプロトコル(通信のためのことば)である「IPv4」の次の世代のプロトコルです。
「IPv6 IPoE」とは、IPv6のネットワークに接続するための方式を指します。現在では、多くのインターネットサービスプロバイダ(ISP)がIPv6 IPoEに対応しており、
v2.1.0以降のNETDUETTO β2では、IPv6 IPoEによる接続を推奨しています。

  • Q.IPv6に対応していない回線でも使用できますか?

    A. v2.1.0以降ではIPv6による接続に対応しましたが、これまで通りIPv4での接続にも対応しています。 (双方がIPv6に対応している回線の場合のみ、IPv6で接続されます)
    なお、環境によっては使用できないこともあります。FAQ 『NETDUETTO β2 が使えない条件』もご参照ください。

    Q.IPv6のみのネットワークで使用できますか?

    A. 現状では、接続の管理を行うサーバとの通信ではIPv4を使用しているため、完全にIPv6のみのネットワークでは使用できません (今後、変更になる可能性はあります)。

    Q.DS-Liteやv6プラス(MAP-E)などのサービスで使用できますか?

    A. これらはいずれもIPv6のネットワークを経由してIPv4の通信を行うサービスですが、
    IPv4で接続する場合(IPv4にしか対応していない回線のユーザーと接続する場合)では、 使用できるポート数に制限がある、UPnPによるポートマッピングが使用できない(または制限がある)などの理由により、原則として推奨いたしません。

    IPv6で接続する(接続相手もIPv6に対応している)場合には、特に問題はありません。

    Q.NETDUETTO β2 が使えない条件を教えてください。

    A.全ての環境で NETDUETTO β2 が動作するわけではありません。
    一部のインターネット対応マンションでは NETDUETTO が動作しないことが確認されています。
    一部のルーター (小型のモバイルタイプのものなど) でも動作しません。
    企業イントラネットなどのネットワークからは、環境によって接続できない可能性があります。
    これらの環境ではセッションを行う際に 「サーバーと接続されました」 というメッセージが出た後、他のメンバーとの接続に失敗し 「サーバーから切断されました」 となることがあります。このような状況が毎回発生する場合、お使いの環境では NETDUETTO がご利用できない可能性が高いです。

    Q.Windows で利用する場合は ASIOドライバが推奨とのことですが ASIOドライバとはなんですか?

    A.ドライバとは PC が周辺機器を使うためのソフトウェアです。ここでの周辺機器とはマイクやスピーカーを指します。ASIO対応のオーディオインターフェースでは、ASIOドライバを使うことで、高音質、低遅延で音声をやりとりすることができます。
    なお ASIO (Audio Stream Input Output) とは Steinberg 社の提唱するオーディオ入出力の規格です。

    [推奨 ASIO対応オーディオインターフェース のご紹介]

    Steinberg UR シリーズ
    MIDI入出力を装備したASIO対応オーディオインターフェース。Cubase AI (Vocaloid Editor for Cubase 対応) 付属。
    URシリーズ を NETDUETTO でご利用される場合は Yamaha Steinberg USB Driver をご利用ください。



    YAMAHA MOXF シリーズ
    ASIO対応オーディオインターフェースを内蔵したシンセサイザー。マイク入力もあるのでこれ1台でNETDUETTOを楽しむことが出来ます。Cubase AI (Vocaloid Editor for Cubase 対応) 付属。
    MOXFシリーズ を NETDUETTO でご利用される場合は Yamaha Steinberg USB Driver をご利用ください。

    Q.ASIOドライバ・WASAPIの設定はどうすればいいですか?

    A. Windows7以降において、『設定』の『オーディオデバイス』で
    ・ASIO
    ・WASAPI共有モード
    ・WASAPI排他モード
    ・DirectSound
    ・VSTモード
    のいずれかを選択することができます。「音質」や「遅延」を考慮した性能は、一般的に

    ASIO > WASAPI排他モード > WASAPI共有モード > DirectSound

    の順で良いとされます。 (VSTモードはNETDUETTO β2 をDAW等のホストアプリケーション上でVSTプラグインとして使用する場合に、自動的に選択されるモードです。通常は選択する必要はありません。) 従って、より快適にセッションを楽しんで頂きたいため、NETDUETTO β2 ではASIOドライバの使用を推奨します。

    ■ 『ASIO』を選択する場合
    (1) オーディオデバイスの選択 
    使用するASIOのドライバ名を選択してください。

    (2) サンプリング周波数の選択
    サンプリング周波数は、使用するオーディオインターフェースのサンプリング周波数に合わせて設定してください。
    NETDUETTO β2 が対応しているサンプリング周波数は、44100Hz(44.1kHz)と48000Hz(48kHz)です。 使用するオーディオインターフェースのサンプリング周波数と、『設定』で選択されるサンプリング周波数が一致しないと、 NETDUETTO β2 は動作しないことがあります。
    オーディオインターフェースは機種によって、サンプリング周波数をスイッチなどで変更できるものがあります。 96kHzや192kHzに設定されている場合、NETDUETTO β2 に対応する44.1kHzまたは48kHzに設定しなおしてください。

    (3) バッファサイズの設定
    バッファサイズは、『設定』の『コントロールパネル』で設定できます。
    できるだけ小さい値(128~256サンプルまたは3~6msを推奨)に設定することで、遅延が小さくなり、より快適にセッションすることができます。 この設定で音がプツプツと切れる場合、バッファサイズの値を少しずつ大きくし、プツプツと音切れしない値まで調整してみてください。

    ■ 『WASAPI共有モード』または『WASAPI排他モード』を選択する場合
    WASAPIを選択する場合、DirectSoundよりも遅延が小さいため、DirectSoundよりも快適にセッションができます。 WASAPIには『WASAPI共有モード』と『WASAPI排他モード』の2種類のモードがあります。それぞれの特徴は以下です。

    ・WASAPI共有モード
    WASAPI排他モードよりも遅延が大きくなる。
    他のアプリケーションと同時に使用できる。(同時に使用するアプリケーションの音も出るようになる。)
    ・WASAPI排他モード
    WASAPI共有モードよりも遅延をより小さくすることができる。
    NETDUETTO β2 を使用中のとき、他のアプリケーションの音が出なくなる。

    (1) オーディオデバイスの選択
    それぞれのモードについて基本的に設定は不要ですが、たとえば内蔵スピーカとUSBヘッドセットなど、 複数のオーディオデバイスがある場合には『設定』の『オーディオデバイス』で、使用するオーディオデバイスを選択してください。

    (2) サンプリング周波数の選択
    サンプリング周波数はWASAPI共有モードでは44100Hzのみ、WASAPI排他モードでは44100Hzまたは48000Hzの 2種類から選択することができます。

    (3) バッファサイズの設定
    バッファサイズはWASAPI共有モードで512、WASAPI排他モードで192を推奨しますが、音切れが発生する場合、 大きめに設定することで改善することがあります。

    Q.うまく通信できているかテストすることはできますか?

    A. ルーム名:「接続テストルーム」 というテストのための部屋がありますので、こちらをご利用ください。
    オーディオインターフェースなどの設定が正しくされていれば、 接続テストルームに入室すると、入力された音声が3秒後にそのまま返ってきます。 事前の設定チェックなどにご利用ください。

    ただし、接続テストルームは、サーバ上で動作しており、一般の家庭のネットワーク環境とは異なるため、 接続テストルームで接続できても、すべてのユーザーと必ずうまく接続できるとは限りません。
    また、接続テストルームでは、サーバ上での安定動作のため、遅延はやや大きな値になります。 あくまで音声確認用とご理解ください。

    なお、接続テストルームはメンテナンスのため予告なく停止する場合があります。

    Q.ニコニコ生放送などでNETDUETTO β2 で演奏している音を放送するにはどうすればよいですか?

    A. Windowsでは、ニコニコ生放送などの配信を行うサービス側で、音声の入力デバイス(マイク入力)に、「Yamaha NETDUETTO Driver」を選択することで、NETDUETTO β2 でやり取りを行っている音声を配信することができます。(NETDUETTO β2 側では、特別な設定を行う必要はありません)
    配信に使用する音声の入力デバイスを変更する方法について詳しくは、各配信サービスのヘルプなどをご参照ください。また、各配信サービスの利用条件もご確認のうえ、ご利用ください。

    Q.NETDUETTO "β" とNETDUETTO "β2" は同時使用が出来ますか?

    A. 両方をインストールすることはできますが、同時に起動し使用することはできません。両方インストールした状態で、片方をアンインストールすると「Yamaha NETDUETTO Driver」 も削除されてしまいます。 (「Yamaha NETDUETTO Driver」はWindows版でのみ提供され、NETDUETTO上の音をインターネットで生放送するときに使用するドライバです。)
    新しいNETDUETTOをインストールするときは、古いバージョンのものをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールするようにしてください。
    もし「Yamaha NETDUETTO Driver」が消えてしまったら、FAQ『「Yamaha NETDUETTO Driver」がなくなってしまいました。』 を参考に「Yamaha NETDUETTO Driver」を再インストールしてください。

    NETDUETTO β2 を快適につかうには

    Q.音楽セッションをするのに目処となる遅延時間を教えてください。

    A.あくまでも目処となる数値ですが以下を目安にしてください。
     35msec以下  ある程度の音楽セッションが実現できます。
     45msec以下  オケに合わせるような形式なら音楽セッションが可能です。
     70msec以下  カラオケでデュエットを楽しむ程度のことが可能です。
    音速は約 340m/s ですから 10msec とは 3.4m に相当します。
    すなわち 30msec とは約 10m 離れて演奏するのと同じ時間差になります。
    ただし私達が通常 10m 離れている場合はアイコンタクトをして音楽セッションを成立させています。インターネット越しに行う場合はアイコンタクトが使えないのでセッションは難しくなります。
    音楽セッション実現の為、NETDUETTO β2 にはいくつかの工夫があります。以下の快適に利用するコツを参考にしてください。
    ( 単位 msec とは 1000分の1秒です。)

    Q.遅延時間を小さくするにはどうすればいいですか?

    A.遅延を小さくするには ( Windowsの場合は ) ASIO対応のオーディオインターフェースが必須です。
    以下は ASIO対応のオーディオインターフェースを利用している想定での説明です。
    ( Macintosh の場合は下記の " ASIOバッファサイズ " のところを " 『設定』 にあるバッファサイズ " で読み替えてお読みください。)
    ( FAQ『Windows で利用する場合は ASIOドライバが推奨とのことですが ASIOドライバとはなんですか?』)

    NETDUETTO β2 における遅延は、
    ・ASIOバッファサイズ
    ・ネットワークの遅延
    ・NETDUETTO β2 受信バッファサイズ
    の3つの要素で決まります。

    遅延を小さくするには ASIOバッファサイズ を小さくしましょう。
    『設定』 の 『コントロールパネル』 を開き、なるべく小さい(早い) 設定にしてください。
    数値がある場合は 96~256サンプル(2~6msec) 程度の値を推奨します。
    PCの性能によっては、小さくしすぎると音切れが発生することがあります。
    その場合は適切な値に調整してください。

    ネットワークの遅延は、ご利用の回線環境や接続経路、接続距離によって変わります。
    インターネットはその構造上、どのような経路で相手と接続するか、基本的には選択することはできません。そのためネットワークの遅延をコントロールすることは難しいです。

    NETDUETTO β2 の受信バッファサイズは、インターネット上の通信のゆらぎを吸収する目的で用意されており、接続開始直後にASIOバッファサイズによる遅延時間や回線状況を計測して自動的に適切な値に設定されます。
    原則は自動設定のままで良いです。自分で設定する場合は『メンバー設定エリア』の『詳細表示』画面で設定することが可能です。 通信状況が不安定な場合は大き目の値に設定する、通信状況が変化した場合は 『再構築』 を押すことで再計測をする、といった使い方でご利用ください。オンラインマニュアルの『遅延・通信状況の表示』も参考にしてみてください。 こちらを参照してください。


    『基本音質設定』 は基本的には遅延時間に影響しません。
    ただし、回線が細く帯域が十分ではない場合に 『高音質』 では接続ができなかったり、
    音が途切れたり、遅延が大きくなってしまうことがあります。
    この場合は 『基本音質設定』 で 『標準』 または 『帯域優先』 を選ぶなど、音質を下げてみてください。
    また通信帯域については接続人数が 2人、3人 と増えるとのそれに応じて必要な通信データ量が 2倍、3倍と増えていきます。(その分だけPC側性能も必要になります。) 帯域が不足して接続に問題が起きる場合は接続人数にも配慮してください。

    Q.NETDUETTO β2 を快適に使うコツはありますか?

    A.NETDUETTO β2 を快適に利用するいくつかのコツを紹介します。
    ただし下記は既に遅延が小さい状態になっていることが前提です。ASIOバッファサイズ (Macintosh の場合は 『設定』 にあるバッファサイズ) を 96~256サンプル(2~6msec) 程度にしていないと音楽セッションできるような状態にはなりません。

    (1) モニターはなるべくヘッドフォンで行いましょう。
    音速は約 340m/s ですから 1msec で 0.34m 進みます。つまりモニタースピーカーから 34cm 離れると 1msec の遅延があるのと同じです。従ってモニタースピーカーから 1m 離れていると 3msec の遅延があるのと同じことになります。ヘッドフォンを利用することで余計な遅延を減らすことができます。

    (2) 入力音のモニターに遅延を入れましょう。
    入力音のモニター音に遅延をいれることで、相手と演奏を合わせ易くすることができます。
    自分の演奏のモニター音に 20msec の遅延を入れると、自分が演奏してから 20msec 後に音が聞こえます。その場合に聴こえる音に演奏を合わせるためには 20msec 早く演奏しなければなりません。
    20msec 早く演奏すると、インターネット先に相手には演奏 20msec 早く演奏した音が送られます。そうすることで本来(例えば) 30msec あった遅延時間を 10msec にすることができます。

    もちろんこの方法は 「20msec 早く演奏する」 という特殊な演奏を強いるやり方です。難しいと思われるかもしれませんが、一部の楽器(生のドラムなど)以外では、それなりに適応できることがわかっています。生音が聞こえないようにヘッドフォンでモニターするのもコツです。

    この方法を利用する場合はオーディオインターフェースのダイレクトモニタリング機能 ( 演奏音を遅れなく直に聴く仕組み ) はオフにしてください。(設定方法はオーディオインターフェースのマニュアル等をご覧ください。)
    NETDUETTO β2 の初期設定では 『モニタリングする(遅延あり)』 になっています。( Windows で ASIOドライバを利用している場合です。Windows で WASAPIやDirectSound を使う場合はこの機能は使用できません。)

    ただし歌の場合には、このモニター音に遅延を入れることによって歌い辛くなることがあるかもしれません。その場合は 『設定』 の『入力のモニタリング』を 『モニタリングしない』 か 『モニタリングする(遅延なし)』を選択してください。


    ( このモニター音の遅延時間は自動計測で適正な値に設定されます。最大値は 20msec です。)

    (3) 本体機能のオーディオプレイヤーを使ってみましょう。
    NETDUETTO β2 には本体機能にオーディオプレイヤー機能があります。
    このオーディオプレイヤーはただのオーディオプレイヤーではありません。相手との遅延時間を測定し、その時間の分だけ相手に先に音を送るという機能が入っています。この機能により、オーディオプレイヤーで再生されている音声データはまさに同時に再生されていることになり、片道分の遅延しか影響しません。

    (4) リズムキープを意識しましょう。
    遅延を完全に無くすことは無理ですから、お互いが相手の音に合わせるとどうしても曲全体に遅れが生じます。ネット越しにセッションをする場合には通常よりも意識的にリズムをキープすることが必要になります。
    特にリズムパートでは意識的にリズムキープをすることが必要となるでしょう。
    また、曲のテンポが速いほど遅延が気になります。曲選択にも配慮してみてください。

    Q.NETDUETTO β2 の音質性能を教えてください?

    A.最高音質は 48kHz 16bit です。
    ただし、低遅延を実現するためにデジタル信号の同期処理はされておらず常にデータ補間処理が行われています。インターネットの回線では一定間隔でのデータ受信ができないことがあり補間が間に合わずピッチ変調のようなノイズが発生することがあります。

    Q.NETDUETTO β2 は何人まで接続できますか?

    A.ルーム連結機能を用いない場合5人まで、ルーム連結機能を用いる場合は最大10人まで接続できます。 ただし、接続人数が増えるたびに通信に使用する帯域が増えていくので、帯域不足が原因となる接続失敗や、ノイズ発生の可能性は高まります。

    Q.画面の機能について詳しく教えてください。

    A. こちらのマニュアルを参照してください。

    Q.参加者のオーディオ設定が異なる場合はどうなりますか?

    A.つながっている人同士で設定が低い側に強制的に合わされます。
    以下の例を参考にしてください。
     Aさん 高音質   - 高(44/48kHz)/ロスレス/2ch
     Bさん 標準    - 高(44/48kHz)/標準圧縮/1ch
     Cさん 帯域優先  - 低(11/12kHz)/高圧縮 /1ch
    の場合、AさんとBさんは標準(高(44/48kHz)/標準圧縮/1ch)、AさんとCさんは帯域優先(低(11/12kHz)/高圧縮/1ch)、BさんとCさんは帯域優先(低(11/12kHz)/高圧縮/1ch)でつながります。
    自分でカスタムした設定を使用した場合も、音質設定が低い方、圧縮率の高いほう、チャンネル数が小さい方に強制的に合わされます。

    また、Aさんのオーディオインターフェースのサンプリング周波数が48kHz、Bさんのオーディオインターフェースのサンプリング周波数が44kHzであるような場合でも、自動的にサンプリング周波数の変換が行われます。(送信は自分のサンプリング周波数に合わせて送信し、受信は自分のサンプリング周波数に合わせて変換が行われます。)

    NETDUETTO β2 トラブルシューティング

    Q.NETDUETTO β2 以外のアプリケーションで音が出なくなりました。

    A.Windwos 7 や Windows Vista において、NETDUETTO β2 をインストールすると、
    お使いのパソコンで使われているオーディオ設定が変更されることがあります。
    その場合は NETDUETTO β2 以外のアプリケーションから音が出なくなることがありますので以下の方法で設定変更をしてください。 ( それまでに一度もサウンドドライバの設定をしていない PC でサウンドドライバをインストールすると、それが既定値として設定されることがあるようです。)


    スタートメニューから 『コントロールパネル』 をクリックします。

    『ハードウェアとサウンド』 をクリックします。

    『オーディオデバイスの管理』 をクリックします。

    『再生』 のタグを押して、今まで音声再生でお使いになっていたオーディオデバイスを選択し、『規定値に設定』 をクリックします。
    ここで Yamaha NETDUETTO Driver が選択されていると音が出なくなります。

    『録音』 のタグを押して、今までマイクなどの音声入力にお使いになっていたオーディオデバイスを選択し、『規定値に設定』 をクリックします。
    ここで Yamaha NETDUETTO Driver が選択されているとマイク入力などができなくなります。

    また、オーディオデバイスの設定をWASAPI排他モードにしている場合は、NETDUETTO β2 起動中、他のアプリケーションから音が出なくなります。問題がある場合は、オーディオドライバをASIOやWASAPI共有モードに設定してください。
    ( FAQ 『ASIOドライバ・WASAPIの設定はどうすればいいですか?』)

    Q.マイクが使えません。あるいは音が出ません。(DirectSound 利用時)

    A.オーディオドライバで DirectSound を選択された場合、PC内で適切な設定をしていないと、例えばマイク入力が使えないなどの状況が発生します。以下の方法で設定変更をしてください。

    スタートメニューから 『コントロールパネル』 をクリックします。

    『ハードウェアとサウンド』 をクリックします。
    Windwos XP の場合は 『サウンド、音声、およびオーディオ デバイス』 をクリックします。

    『オーディオデバイスの管理』 をクリックします。
    Windwos XP の場合は 『サウンドとオーディオデバイス』 を選択し 『音声』 をクリックします。

    音が出ない状況でしたら 『再生』 のタグを押して、音声再生でご使用するオーディオデバイスを選択し、『規定値に設定』 をクリックします。
    ここで Yamaha NETDUETTO Driver が選択されていると音が出なくなります。

    音声入力がおかしい状況でしたら 『録音』 のタグを押して、音声入力にご使用するオーディオデバイスを選択し、『規定値に設定』 をクリックします。
    ここで Yamaha NETDUETTO Driver が選択されているとマイク入力ができなくなります。

    Q.接続できません。

    A.「サーバーと接続できません」と表示される場合は、インターネットへの接続自体が上手くできていないかもしれません。まずネット接続をご確認ください。
    「サーバーと接続しました」と表示された後に「接続に失敗しました」と表示される場合は、接続サーバーへの接続は成功したが、メンバー間の接続が成功できないというケースです。その場合は、NETDUETTO β2 が利用できない環境 ( FAQ 『NETDUETTO β2 が使えない条件』 参照) であるか、通信帯域が不足している可能性があります。通信帯域が不足してる場合には 『設定』の『基本音質設定』を『帯域優先』などにし、音質を下げることで接続できるかもしれません。
    また、お使いのルータにUPnP機能がある場合は、有効になっているかどうかを確認してみてください。UPnP機能を有効にすることで、改善する可能性があります。

    Q.接続できたり、接続できなかったりします。

    A.一部のルーターでは、短期間に多数の接続・切断を繰り返すと接続できなくなることがあります。この場合はしばらく時間が経つと元の状態に復帰し接続できるようになります。
    あるいは通信帯域が不足している場合に、インターネットの混雑具合によって接続できたり接続できなかったりするケースが発生することが考えられます。通信帯域が不足してる場合には 『設定』の『基本音質設定』を『帯域優先』などにし、音質を下げることで接続できるかもしれません。FAQ『接続できません』も ご参照ください。

    Q.複数の人と接続する時、一部の人とつながりません。

    A.NETDUETTO β2 では接続する人数に応じて通信帯域の使用量が増えていきます。その結果、ネットワークの回線帯域が不足している場合に、ある人とは接続できるが、 ある人とは接続できないという現象が起きることがあります。接続人数の制限をご検討ください。通信帯域が不足してる場合には 『設定』の『基本音質設定』を『帯域優先』などにし、音質を下げることで接続できるかもしれません。

    Q.音が途切れてしまいます。

    A.音切れの理由はいくつか原因が考えられます。
    ・通信帯域が不足しているかもしれません。その場合は 『設定』の『基本音質設定』を『帯域優先』などにし、音質を下げてみましょう。

    ・PC やオーディオインターフェースの性能限界かもしれません。その場合は 『設定』 から 『コントロールパネル』 を開いて ASIOドライバのバッファサイズ (Macintosh は 『設定』 にあるバッファサイズ) を大きくしてみましょう。ただし、バッファサイズを大きくすると遅延時間は大きくなります。

    ・インターネットの通信が不安定な状況かもしれません。その場合は『設定』の『バッファサイズ』を大きくしてみましょう。 ただし、バッファサイズを大きくすると遅延は大きくなります。

    ・特定の回線環境において、圧縮方式に『ロスレス』『標準圧縮』を使用している場合に、音が途切れるなどの問題が発生することがあります(この現象は、v6プラスによるIPv4接続と特定のHGW(RT-S300SE)の組み合わせにおいて確認されています)。
    この場合、『設定』の『基本音質設定』において、『非圧縮』または、『高圧縮』を選ぶことで改善します(なお、相手側の設定も必要です)。

    Q.ハウリングがおきます。

    A.対策は以下があります。どれかの対策をすればよいでしょう。
    ・スピーカーとマイクの距離を離しましょう。
    ・ヘッドフォンを利用しましょう。
    ・『設定』の『入力のモニタリング』を『モニタリングしない』にする

    Q.「デバイスの開始に失敗しました」 という表示が出ます。

    A.オーディオインターフェースが正しく接続されていますか?
    あるいは正しく利用しているオーディオインターフェース用の ASIOドライバ が選択されているか確認してください。
    また、オーディオインターフェースのサンプリング周波数が 44.1kHzまたは48kHzの設定でない場合にも NETDUETTO β2 は動作しません。一部のオーディオインターフェースでは、ASIOドライバで使用するサンプリング周波数の切り替えスイッチがある場合があります。オーディオインターフェースの設定を確認してください。
    また、ドライバが正しくインストールされていない場合なども「デバイスの開始に失敗しました」というエラー表示になります。

    V1.1.0からは、Windows7以降でWASAPIに対応しました。WASAPI使用時には、マイクがPCのマイク端子に刺さっていない場合に、デバイスの開始ができない場合があります。この場合はマイクをさしてからもう一度オーディオ『設定』を開いて確認してみてください。

    Q.音が二重に聞こえるのですが?

    A.『設定』 の『入力のモニタリング』を『モニタリングする(遅延なし)』 または『モニタリングする(遅延あり)』が選択され、ご利用のオーディオインターフェースでダイレクトモニタリングの機能が動作していると音が二重に聞こえます。
    可能ならダイレクトモニタリングを切ってのご利用を推奨します。それが出来ない場合、あるいは歌や演奏に支障をきたす場合は 『モニタリングしない』 を選択してください。 モニタリングによるメリットは FAQ『快適に利用するコツはありますか?』 を参照してください。

    Q.自分(相手)の音量が大きすぎる(小さすぎる)のですが?

    A.NETDUDETTO β2 の画面レベル設定は以下のようになっています。
    メイン画面の『インプット』レベルや『オーディオプレイヤー』レベル → 相手へ向かうレベルです。
    メイン画面のメンバー表示欄にあるレベル調整 → 自分がモニターする音量設定です。
    接続先の相手から「大きい/小さい」と言われた場合はインプットレベルやオーディオプレイヤーにある音量を調整してみてください。
    ただし、そもそも PC に入力するオーディオインターフェースの音量設定が小さくなっている場合には音量を大きくすることができません。その場合はインターフェース側の音量を上げてください。

    Q.自分のチャンネルのレベルメーターが振れません。

    A. 『設定』の『入力のモニタリング』が『モニタリングしない』になっていると、 ミキサーの自分のチャンネルのレベルメーターは振れません。
    ミキサーにおけるレベルメーターは「自分がモニターする音の状況」を示しているのでこのような動作になります。
    ご自身の入力レベルは『インプット』のレベルメーターでご確認ください。

    Q.Twitter連携機能が「Twitterとの通信に失敗しました」となり使えません。

    A.Windows版で発生する場合、下記の設定をご確認ください。

    ・InternetExplorerの右上の歯車アイコン→「インターネットオプション」→「詳細設定」の「設定」から、画像のような「SSL」や「TLS」という項目を探します。

    ・もし、「TLS」のほうにチェックが入っておらず、「SSL」のほうだけしかチェックが入っていない場合は、「TLS1.0」、「TLS1.1」、「TLS1.2」の全てにチェックを入れてください。
    (なお、セキュリティ上、「SSL2.0」「SSL3.0」のチェックははずすことが推奨されています)

    この現象は、2014年10月に発見された「POODLE」という脆弱性が公開された際に、Twitterのサーバ側でSSL3.0という古いプロトコルを遮断してTLSでないと接続できなくするように変更されていますが、一部のPCでは、TLSでの接続が有効になっておらず、発生するようです。
    「POODLE」におけるWindowsの対応については、詳しくはマイクロソフト社のセキュリティアドバイザリをご参照ください。

    Q. CubaseでVSTプラグインを使用しようとすると、音がおかしくなります

    A. Cubase8以降をお使いの場合、ASIO-Guardが有効になっていると、出力音がおかしくなり正しく出力されないことがあります。 この場合、下記の手順で、nd2_vst_bridge、及びnd2_vst_bridge_sub_multioutのASIO-Guardを「オフ」に設定してください。

    • ・メニューから、「デバイス」→「プラグインマネージャー」を選択します。
    • ・「VSTインストゥルメント」のタブをクリックします。
    • ・左下の「i」ボタン(プラグイン情報を表示)をクリックして、その後nd_vst_bridge_sub_multioutをクリックします。
    • ・「ASIO-Guard」の「アクティブ」と表示されている部分をクリックし、「オフ」に切り替えます。

    Q. 「Yamaha NETDUETTO Driver」がなくなってしまいました。

    A. 「Yamaha NETDUETTO Driver」がなくなってしまった場合、再度インストールする必要があります。(「Yamaha NETDUETTO Driver」はWindows版でのみ提供しています。Mac版では提供しておりません。) まずはダウンロードページからインストーラをダウンロードし、ファイルを解凍してください。

    解凍して生成されるmsiファイルを実行し、「修復インストール」を実行すると再度「Yamaha NETDUETTO Driver」がインストールされます。

    NETDUETTO β2 その他の設定

    Q.Twitter設定はどうすればよいですか?

    A.NETDUETTOでは、v1.2.0より、Twitter連携アプリとして登録することができるようになりました。

    『設定』 または『メイン画面』の 『Twitter連携』 ボタンを押すと『Twitter連携』画面が表示されます。その画面の『認証』を押すことで『Twitter認証』画面がでるので、そのまま『OK』を押してください。
    OKを押すと、ブラウザが立ち上がり、Twitterの連携アプリ認証画面が表示されます。(Twitterにログインしていない場合は、お持ちのアカウントでログインを行ってください)
    Twitterの『連携アプリを認証』を押すと、ブラウザの画面にPINとよばれる数字の列が表示されます。NETDUETTOアプリで『PINコード』ダイアログが開いていますので、この数字の列を入力して『OK』を押してください。
    認証に成功すると、『Twitter連携』画面の『認証』ボタンがグレーアウトし、以下のチェックボックスが有効になりますので個別に設定を行うことができます。

    ・ ルーム作成時に自動的にツイートする
    『ルームをつくる』ボタンを押して新しいルームを作成した場合に、自動的にツイートします。
    『ルームに入る』ではツイートされません。また、ルームの作成に失敗した場合もツイートされません。
    ・ ニックネームをTwitterの名前にする
    NETDUETTO上のニックネームをTwitterの名前にできます。
    ・ アイコンをTwitterのアイコンにする
    NETDUETTO上のアイコンをTwitterのアイコンにできます。

    また、Twitter連携を解除するには、『Twtter連携』画面で『削除』を押し、画面の指示に従うことで解除できます。

    Q. ルーム一覧ページに作成したルームやニックネームが表示されません ( ルームやニックネームを表示したくありません)。

    A. NETDUETTO β v1.3.0より、ルーム一覧ページに作成したルーム名やニックネームを表示することができるようになりました。
    NETDUETTO β2 では、メイン画面上部の『公開設定』ラジオボタンの『公開』または『非公開』を選択することでルームや ニックネームの公開設定をすることができます。

    ・公開にする場合
    ルームをつくる場合、作成したルームがルーム一覧ページに表示される。
    ルームに入る場合、入室したルームが公開ルームであれば、ニックネームがルーム一覧ページに表示される。
    ・非公開にする場合
    ルームをつくる場合、作成したルームはルーム一覧ページに表示されない(ルーム一覧ページの「非公開ルーム」のカウントのみ影響する)
    ルームに入る場合、入室したルームが公開ルームであっても、ルーム一覧ページにニックネームは表示されない(ルーム一覧ページの 各ルームの人数のカウントのみ影響する)