コロナ便乗詐欺容疑で男を逮捕 被害者「許せない」
2020/03/12(木) 18:59 掲載
コロナウイルスに乗じた許せない犯罪です。
「コロナウイルスで集まれない子供たちのためパンを配りたい」
そう言って金を払わずにパンをだまし取った疑いで男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕された新妻賢二容疑者、70歳。
その手口は、コロナ騒動に乗じたものだった。
立田祥久記者「男はスーツ姿にネクタイをして現れ、町内会関係者を名乗ったということです」
新妻容疑者が旭川市内のパン販売店に現れたのは7日・土曜日。
新妻容疑者は「コロナウイルスの影響で、子どもたちが集まれずかわいそうなので町内会の子どもに配るパンがほしい。代金はあす一緒に支払う」と言ってパン5個を受け取ったが、その後店に現れることはなかったという。
被害にあったパン販売店・店主「子どもたちが我慢しているところの話を狙ってきている。そこが一番許せない」
立田祥久記者「旭川市内のこちらのたい焼き店でも、スーツ姿の男が現れ、子どもたちにあげたいと言って、たい焼きを持ち帰ったということです」
たいやきのかぐら・松尾盛陽店主「コロナウイルスで町内会活動ができないから、(子どもたちに)たい焼きを配ることしかできないので早急に決めた」
男は「新妻賢二」と書かれたマイナンバーカードを示し、代金を払わずにたい焼き14個を持ち帰ったという。
たいやきのかぐら・松尾盛陽店主「善意に付け込む悪質な手口がすごく腹立たしい」
旭川市内でたこ焼き店を営む男性も被害に遭ったという。
たこ焼きOJ・小林代明さん「身なりは結構きれいな感じ。ビジネスバッグを持ってやってきた。子どものためだということだったので少しでも協力したいと」
この男性はたこ焼きや今川焼きなど6000円以上をだまし取られたという。11日、市内の路上で同じ男を見つけ警察に通報。その男が新妻容疑者だった。
たこ焼きOJ・小林代明さん「金払えと問いただすと、いま払いに行くと。コロナウイルスで飲食店も大変な中、詐欺まがいの行為は許せない」
市内では同様の手口による被害が複数件確認されていて、警察は余罪を調べている。
新妻容疑者は逮捕されたパン販売店での詐欺容疑について、「コロナウイルスがどうのとかは言った覚えがない」と容疑を否認しているという。