アラサーで結婚して1年が経ち、そろそろ子供欲しいと思っていたが生理不順でいつ子作りを考えた性生活を持てばいいかわからなかった。
最寄りの産婦人科にかかると卵巣に異常があって自然妊娠が難しいかもと言われる。
その後不妊治療の病院を紹介され、なんとか保険適用内のタイミング法で妊娠した。
もしかすると妊娠すらできないのではと思っていたので、妊娠検査薬が陽性になったときは嬉しいより安堵したって感じだった。
そして胎嚢確認し、その後もすくすく育ち心拍も確認。胎児のサイズも問題なく、母子手帳も交付。ここまでくれば流産の確率も5%くらいで大丈夫でしょうと医師が言うので安心しきっていた。
しかし妊娠3ヶ月目で急に出血があり、病院に連絡するがこの時期の出血はよくあることだから、様子見と言われる。その後1週間毎日出血が続き、量も増えているので不安になり病院でエコーを見てもらったら、赤ちゃんの心拍は止まっていた。
その前の妊婦検診ではしっかり動いていて目視でもわかった心臓の位置も、止まっていてはどこにあったのかわからず、コロンとした胎児の形をした置物が子宮内に映っているだけだった。
医師からは残念だけど…と言われて、ああ、ダメだったのか…とじわじわ実感してきた。
旦那も付き添ってきてくれていたので診察室を出たあと結果を伝えると、マジで…とそのまま無言。その後また自分だけ診察室に呼ばれ、稽留流産との診断を受けた。自然流産を待つのはリスクが高いほど成長していたから、翌日に除去手術受けることに。
会計を済ませて旦那と無言で涙を流しながら帰宅。帰宅後はもう訳が分からんぐらい喚きながら泣いた。旦那は夜勤なので泣きながら仕事へ。
自分も少し落ち着いた後、職場の本部長に経緯を話し、手術をするため数日休みを貰うことにした。妊娠は直属の部署の人には報告していたので、本部長から経緯を説明してもらうようにした。いちいち1人ずつ説明するの辛いし…。その後経緯を聞いた先輩から、来週は元気に出社してねとLINE。まあそんなもんだよね…。
翌日朝9時に再度来院し、個室に案内されて11時から手術になった。旦那はずっと個室で待機。
前処置が辛いと先人のブログ等で拝見しビビっていたけれど、点滴打って麻酔が効きやすくなる注射を尻に打たれただけで、そのまま手術室へ。全身麻酔で即寝しているうちに手術は終わっており、前後ともに痛みも何も無くて安心した。ただ、麻酔からなかなか覚めず、車椅子で個室まで運ばれたらしく、その間ひたすらウーウーと唸っていたらしい。怖…。
目が覚めると個室のベッドの上で、麻酔がまだ残っていて目眩と吐き気が強いので、3時間ゆっくりさせてもらった後、もう一度子宮のエコー見せてもらい、中が空っぽになったのを確認して退院。16時には病院を出た。
病院内にはたくさんの妊婦と、産まれたての赤ちゃんがいて、幸せそうな空気でいっぱいだった。
手術方法は掻把法(そうは)と言って匙で書き出す方法か、機械か真空の筒で吸引する吸引法が主流みたいで、私は吸引法だった。翌日から出血すら無く、痛みもなくてびっくりしているんだけど先生の腕が良かったのかな。
金額は4万ちょっとだった。手術なので保険がおりるらしく不幸中の幸い。親からは美味しい物を食べるように言われ、妊娠中食べれなかった寿司を食べた。美味しかった。辛くても食欲はあったんだよね。手術絶飲食だったし、、、
帰宅し、マタニティウェアや母子手帳、お腹に赤ちゃんがいますのストラップを見てまた泣いた。でも、妊娠すらできないと思っていたので、妊娠できることがわかっただけ良かったと思うしかなかった。
もし、また妊娠して、また流産になったらと思うと、あまりにも怖すぎるけれど、旦那と話し合ってもう一度不妊治療の病院に通院し、1から頑張ることにした。もしかすると次は妊娠すらできないかもしれないし、すぐ妊娠して何事もなく産むかもしれないし、やってみなくてはわからない。
赤ちゃん、短い間だけど母親にしてくれてありがとう。この間のエコー写真と母子手帳はしっかり大事に保管します。