ゲームのプレイヤー同士が交流できる「Lobi」(ロビー)というアプリをご存じでしょうか。近頃めきめきとその規模を拡大している「Lobi」ですが、どうやらRPGのカテゴリと相性が良いようです。
今回は、そんな「Lobi」についての概要や動向についてお届けしていきます。
「Lobi」って何?
「Lobi」とは、面白法人カヤックが運営しているゲーマーたちが集まるコミュニケーションアプリです。グループor個人チャット機能を使い、あらゆるゲームについての情報交換ができるところが好評。
ユーザーは「Lobi」にログインしてサービスを利用します。好きなゲームの掲示板に書き込みをしたり、チャットで個人同士の細かなやり取りも可能。ゲームの攻略法を教え合ったり、協力プレイの参加を相談するのもOKです。
メジャーから少しマイナーなゲームまでほとんど網羅されているので、「自分の周りにプレイヤーがいない…」と思っている人にはかなりおすすめできるアプリなのです。
「Lobi」の資金でガチャを回す方法が!?
最近のゲームにはガチャが必ずといっていいほど搭載されています。プレイヤーにとってはレアなアイテムやキャラクターをゲットするチャンスであり、運営側にとっては重要なマネタイズのポイントでもあります。
ただ、プレイヤーからするとやはり「お金をかけずにもっとガチャを回したい!」と思うこともあるでしょう。そんな人のためになんと「Lobi」が「Lobiの金でガチャ回したったwwwキャンペーン!!」を9月下旬から実施しました。
↓詳細はこちら
https://web.lobi.co/special/share_campaign
アプリからキャンペーンのページへ行って、毎週出される“お題”に回答すると、週ごとに100人以上にiTunes / Google Playギフトカードが当たるというもの。これが当たればプレイヤーは、「Lobi」の資金でプレゼントされるギフトカードを使って、実質無料でガチャを回すことができるという、なんとも太っ腹なキャンペーンです。
このように「Lobi」は単なるコミュニケーションアプリとしてだけでなく、ゲーム業界を盛り上げるような施策を行っているところも注目したいポイントなのです。
類似アプリと桁違いの規模感
ここからは「Lobi」は一体どの程度の規模感のアプリなのか、アプリ分析ツールのApp Apeを用いて調べていきましょう。
Lobiと同系統のゲーマー向けコミュニケーションアプリでAppBankが運営する「HIROBA」、DeNAが運営する「Mirrativ」のMAUを比較してみました。
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
「HIROBA」と比べると、「Lobi」のMAUは10倍以上!。 さらに「Mirrativ」と比べると所持ユーザー数・MAUともに30倍以上! と、かなりの差を付けているのです。
「Lobi」の運営はカヤックですが、大手を相手にこれだけの差を付けているのには驚き。実は「Lobi」はかつて「ナカマップ」という名称でスタートしたものであり、同系統の中では古参と言えます。以前からしっかりとプレイヤー想いのサービス作りをしてきた結果とも言えるかもしれません。
同時所持アプリから見る「Lobi」の利用ジャンル傾向
次に「Lobi」と相性の良いゲームのジャンルを探っていきましょう。2016年8月時点での「Lobi」の同時所持アプリを見ていくと、その傾向が分かりました。
同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ
同時所持アプリのTOP3には「幻獣物語2」、「オルタンシアサーガ」、「ファントムオブキル」と、人気のRPGが並んでいます。その後には「モンストスタジアム」や「ダイスの神」といったアクション、ボードゲームなどが続きますが、7位以下には「ブレイブフロンティア」などのRPGが4本入り込んでいます。
同時所持アプリの上位10本中、5本のアプリがRPGでした。他ジャンルのゲームに比べてRPGは、攻略法を知らないとストーリーを進められなかったりするところもあるので、そうした情報を「Lobi」に求めているプレイヤーが多いのでしょう。
また、協力プレイが可能なゲームではギルドのメンバーを募集するのにも「Lobi」は打ってつけです。このようにプレイヤー同士のコミュニケーションの必要性が高いジャンルがRPGなのです。
App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 無料版登録でApp Ape Alphaをすぐにご利用いただけます
まとめ – ゲームを新しい視点でとらえた「Lobi」 –
いかがでしょうか。ゲーマーのためのコミュニケーションアプリという、新しい視点から生み出されたアプリ「Lobi」。ひとつのカテゴリに対して、別の角度からとらえることで、こうした新しいサービス・アプリを考えていくのも、これからのアプリ業界には必要なことかもしれません。
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