電脳筆写『 心超臨界 』

誠実な心が誠実な行動を生む
( ブリガム・ヤング )

WGIP 《 NHKをつくった占領軍の「WGIP」 》

2020-02-26 | 04-歴史・文化・社会
 「東京裁判史観(自虐史観)を廃して本来の日本を取り戻そう!」
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《 いま注目の論点 》
日本パワー体現する国民資産――古森義久さん
「国難」にどう立ち向かったか――門田隆将さん
つくる会教科書 不合格/来年度分新基準で「欠陥多数」――産経新聞
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WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)という略語を聞いたことのある人も少なくないと思う。さかのぼれば、文芸評論家の江藤淳がWGIPの存在を主張し始め、最近では私や、ケント・ギルバート氏ら多くの著名人が大々的に取り上げて問題にしている。

これはGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による大東亜戦争後の日本占領政策の一環として行われたプログラムである。日本人の心に贖罪(しょくざい)意識を植えつけるための占領政策であった。

つまり、日本のメディアや多くの日本の国民が洗脳されたままになっているのは、このWGIPが効きすぎて、容易に洗脳されていることに気づかないからなのだ。
[ ヘンリー・S・ストークスさん ]


◆NHKをつくった占領軍の「WGIP」

『NHK亡国論』
【 西村幸祐、ベストセラーズ (2014/9/26)、p25 】

「WGIP」とは「War Guilt Information Program(ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム)」の略である。昭和20年(1945)、終戦直後の東京に設置された連合国軍最高司令官総司令部、通称「GHQ」が、戦勝国の日本占領施策としてただちに開始した「日本人の意識改造」活動だ。

ウォー・ギルトは「戦争罪悪感」を意味する。「大東亜戦争はアジアの解放、列強からの独立のための戦争だった」という日本の大義を日本人の頭から取り除き、「戦前の日本は悪そのものであり、悪行の限りをつくして国際社会に災厄をもたらした」という罪の意識を刷り込むことをそれは目的とした。

神道研究家として知られるジャーナリストの山村明義氏は、近著の『GHQの日本洗脳』(光文社)の中で、《GHQは、戦前からの諜報戦により心理研究の結果、日本人の弱点は、“ソフトな洗脳”にあると見抜いていた》と述べている。さらに氏は、《GHQは日本人のことを“マインドコントロール”が施しやすい国民と見た》と続ける。

WGIPという用語の存在は、文芸評論家・江藤淳氏による平成元年(1989)年の著作『閉ざされた言語空間』(文藝春秋)に初出する。その実在についてはいくつかの議論があったが、山村氏は著書の中で、WGIPの出発点は明解であるとし、次のように述べている。

《昭和20年(1945)9月2日、GHQは指令第1号である「SCAPIN-1」の一般命令として、「各層の日本人に、彼らの敗北と戦争に関する罪」などを「周知徹底せしめること」を指令し、その後実際に、日本人への「精神的非武装化」を実施していった》(『GHQの日本洗脳』)

「SCAPIN」とは「Supreme Command for Allied Powers Instruction Note」の略であり、一般的に「スキャッピン」と発音される。SCAP=Supreme Command for Allied Powers(連合国軍最高司令官)から日本政府に対して出される「Instruction Note(訓令書)」のことだ。その指令の第一号が、WGIPのコンセプトそのものだったことは注目されていい。

連合国軍、つまり戦勝国アメリカが、何よりも真っ先に実現したかったのは、「戦勝による利益確定」でも、「駐屯すべき兵士たちの安全確保」でもなかった。アメリカが欲したのは、「物理的道徳的両面から、当戦争の責任を全面的に日本に押し付けること」だったのだ。アメリカが日本全土を爆撃した挙句、広島・長崎に原爆を投下して、30万人を超える非戦闘員を瞬時に殺傷してから1ヵ月と経っていない時期にこの指令は出された。

そしてWGIPの実在について、山村氏はこう続ける。

《昭和23年(1948)3月3日の内部の覚書では、マッカーサー最高司令官からCIEのダイク局長に宛てたGHQの文書の中に、「WGIP」の原題が明記されていた。つまり、「WGIP」が実在していたということは、米側の資料によって証明できるわけである》(前掲書)

「CIE」は「Civil Information and Education Section」(民間情報教育局)の略で、GHQの部局のひとつだ。教育や宗教、メディアなどの文化的分野における占領施策を担当した。戦後のNHKに大きく関わったのは、すなわちこのCIEである。

NHKの公式ホームページ「NHKオンライン」に、自身の歴史を記録した「NHKの沿革と放送史」というページがある。大正14年(1925)3月に《社団法人東京放送局、ラジオ放送開始(6月 同大阪放送局/7月 同名古屋放送局放送開始)とあり、翌年にこれら3つの放送局が合併して「社団法人日本放送協会」が発足した。以降、数年置きの沿革があって昭和10年(1935)6月の《ラジオ国際放送開始》。その次が、昭和20年(1945)8月の《終戦の勅令を録音放送》である。

そして《終戦の勅令を録音放送》の後、何も記載がないまま5年飛んで昭和25年(1950)6月に《社団法人日本放送協会を解散、放送法に基づく「特殊法人日本放送協会」設立》の沿革となる。今のNHKの誕生である。

宣伝用のオームページであり、スペースに限りもあるだろうからことさら文句をつけるつもりもないが、私たちが知りたいのは、《終戦の勅令を録音放送》から《放送法に基づく特殊法人日本放送協会設立》までの、何も記載がないその5年の間に何があったかである。

私はここで「放送法に基づく」という枕詞(まくらことば)をあえて残した。戦後NHKの誕生にあっては、ここがきわめて重要だと思うからである。

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◆お勧め情報【 拡散希望 】
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