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野田の日記

日記クリスタル

小学校の時、宿題で「日記を書く」というのがあった。書いた日記を先生に見せ、評価をつけられる。厳しい宿題だ。
僕は日記を書くために、その日を精一杯生きた。街を歩き、物を観察し、風を感じ、小さな虫にさえ目をやった。しかし、中々ペンは進まない。
そんな自分を見て、母親は言った。「先生は普段のあなたを見たいのよ。だからあなたはいつもの自分を書けばいいの」
いつもの自分か…。僕は気が楽になった。すると止まっていたペンが動き出し、スラスラと字を書き始め、そして日記は完成した。
「7月3日(晴れ) 僕はのどがかわいたので、ジュースを飲んだ。でもまたのどがかわいたので、水を飲んだ。ジュース飲まなきゃよかった。もったいないなと思った」
翌日、先生に見せたら「バッテン」と口で言われた。バッと言ったときツバも飛んでいた。
もう二度と日記は書かないと心に誓った。
でもまたこうして日記を書くことになる。また「バッテン」と言われるのだろうか。

2006/03/13(月) 00:00:00

野田の日記


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