ホテル&スパやマンガ・アニメ展示施設など3事業者が提案/閉館中のなにわの海の時空館の利活用/大阪市
大阪市が実施したもと「なにわの海の時空館」(大阪市住之江区)の利活用に向けたマーケティング・リサーチ(市場調査)で、3事業者がホテル&スパや、マンガ・アニメなどの展示施設、アウトドアレジャー施設などをそれぞれ提案した。市は2016年度中に利活用の方策をまとめたい考えだ。同館は13年3月に閉館し、閉鎖された状態が続いていた。
【もとなにわの海の時空館】
事業者名は公表していない。事業者Aは、同館とコスモスクエア海浜緑地を利活用し、ホテル&スパと関連するエンターテイメント施設に使う。土地はホテルとエンターテイメント施設の敷地は購入し、その他の敷地と建物は20年以上の貸借を希望している。18年度中の開業を予定している。
事業者Bは、同館を利活用し、新旧のマンガ、漫画家をテーマとし、派生するアニメ、フィギュア、ゲームなどの可能性を提示する展示施設を設ける。契約は購入を希望し、引き渡し後半年以内の開業を目指す。
事業者Cは、同館とコスモスクエア海浜緑地を利活用し、ウォータースポーツ体験型宿泊観光施設事業と、ボートパーク(小型ボート向けマリーナ)事業を行うアウトドアレジャー施設として使う。契約は賃借を要望、18年度から19年度中の開業を視野に入れている。
市場調査では、敷地、建物ともに購入または賃借のいずれも可能とすし、利活用の事業内容のほか、購入または賃借の希望価格、利活用の予定時期などを求めた。
なにわの海の時空館の規模は、エントランス棟がSRC造地下1階地上2階建て延べ5186平方㍍、展示棟がSRC・S造地下2階地上5階建て延べ1万4570平方㍍、海中道がSRC造延べ941平方㍍の総延べ2万0699平方㍍。所在地は、大阪市住之江区南港北2-5-20の敷地1万8397平方㍍。00年に建築した。整備費は約176億円。