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【政治】

森法相謝罪 野党反発 特措法以外の審議見送り

衆院法務委員会で国会が混乱したことを陳謝する森雅子法相(左)=13日午前、国会で

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 森雅子法相は十三日の衆院法務委員会で、東京電力福島第一原発事故の際に検察官が市民より先に逃げたと、事実と異なる国会答弁をしたことについて「国会審議に大変なご迷惑をお掛けした。心よりおわび申し上げる」と陳謝した。立憲民主党などの野党は、森氏の謝罪が不十分として、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の参院審議には応じたが、他の委員会審議への出席を見送った。

 森氏は「検察の活動について個人的な評価を述べたことは不適切だった。これまで法務省が認定した事実を確認すべきだった。あらためて答弁を撤回する」と語った。検察官の定年延長を可能にした法解釈変更について、森氏は法務省が一月二十三日に内閣人事局とも協議していたことを新たに明らかにした。

 森氏が答弁の読み上げを繰り返したことなどに野党が反発し、審議は断続的に中断した。

 森氏は九日の参院予算委員会で、原発事故当時に「検察官は福島県いわき市から国民、市民が避難していない中で最初に逃げた。身柄を拘束していた十数人を理由なく釈放して逃げた」と発言。十一日の同委で答弁を撤回し、十二日には安倍晋三首相から厳重注意を受けた。 (中根政人)

 

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