みなさん、こんにちは!
秋も深まって、お酒がますますおいしい季節になってきましたね。
家飲みも外飲みも楽しい今日この頃、
今回は、家でも、仲間と休日のアウトドア飲みでもOKのつまみをご紹介します。
はい、こちらです。
豚肉をピリ辛ソースにからめてパンにはさんだ豚肉サンド。
『ビファーナ』という名前のポルトガルのファストフードです。
これがビールのつまみに最高!
にんにくやトマトソースをきかせた豚肉は
それだけでも十分つまみになります。
本場では両手で抱えて食べるボリュームですが、
いかんせん大きすぎる!
そこで今回は、つまみサイズにしてみました。
ポルトガルには『ビファーナ』の専門店もあって、
気軽に立ち寄って立ったまま食べちゃう人も少なくありません。
日本でいうところの、立ち食いそば屋的存在かも?
ポルトガルでは、専門店ではビールとセットで食べる人が多いですね。
もちろん、ワインにもよくあいます。
以前この連載で赤のヴィーニョヴェルデのときにもご紹介しましたが、
『ビファーナ』はこんな風にワインと合わせても食べられています。
豚肉の大きさが、手のひらよりでっかい!
この豚肉はビールを加えたマリネ液に漬け込んであって、
柔らかく仕上がっていました。
このようなこだわりのある専門店や人気のある店では、
マリネする時間やマリネ液自体にいろんなヒミツがあったりするようですが、
基本的にはシンプルなつくり方。
味つけして、焼くだけです。
なにせ昔からのポルトガル版ファストフードですから。
では、早速つくりましょう。
材料は
- 豚肉の薄切り1パック(300g)ぐらい
- にんにく2片
- トマトジュース(250㏄)1缶
- 赤唐辛子1~2本
- オリーブオイル、塩、こしょうを各適量
- ビールかワイン(飲むものを料理に使用)適量
それから、今日は焼いた豚肉にソースをからめたいので、
フライパンと小さな鍋がそれぞれあると便利ですね
(調理の順番を変えればフライパン1つでも大丈夫)。
まずは主役の豚肉から。
ポルトガルではとんかつ用ぐらいの厚みに切って使いますが、
焼くのに時間がかかるし、つまみにはちょっと大きすぎる。
つまみ用のミニ『ビファーナ』なら、
しょうが焼用などの薄めの肩ロースが向きます。
肉を買ってきてラップを外したら、
トレーの底部分にしいてあるシートなどを外して肉を並べ直し、
塩少々をふってつぶしたにんにくとビール(またはワイン)をふりかけ、
最低10分は(1日置いてもいいぐらいです)冷蔵庫へ入れ、マリネします。
この時点で味が肉にしみるから、ただ焼くだけでもおいしくなります。
ポルトガルでは、
肉をビールでマリネする店、
ワインでマリネする店といろいろ。
私たちはその日飲む酒でさっとマリネしましょう。
フライパンと一緒に小鍋を用意している人は、
この間に小鍋に赤唐辛子とオリーブオイル大さじ1を入れ、弱火にかけます。
少し香りがたってきたら、トマトジュースを1缶全部入れ、
フタを少しずらしてかぶせ、中火で熱しましょう。
このトマトソースは多めにつくっているので最後に余ります。
でも、ゆでたパスタにからめてトマトパスタにしたり
ご飯と一緒に炒めてトマトライスにしてもおいしいので、
トマトジュースは1缶使ってしまいましょう。
ソースが余るのがなんとなくイヤな人は、
半分使って残りはゴクリと飲んじゃってください。
では、マリネした豚肉を焼きます。
フライパンに油を熱したら肉を一枚ずつ並べ、
マリネしたにんにくも一緒に散らして中弱火で5分以上焼きます。
肉に香ばしい焼き目がつけば、ひっくり返して大丈夫。
焦げ目がつくまでは触ってはいけません。
気になってもじっとガマン!
ジューッと肉が焼けるといい香りがたちこめます。
ここでもうお酒が飲めますね。
マリネで残ったお酒をいただいちゃいましょう、はい、ゴクリ。
私はビールをいただきました。
肉が焼ける前に、
先ににんにくがこんがりいい色に変わってきます。
にんにくは焦がしてしまうと
苦くて臭くていいとこゼロになっちゃいますから、
おいしそうな感じに焼けてきたら、
先程の小鍋のトマトソースの中にポンポンと入れてください。
これで、トマトソースにもコクが出ます。
ソースはにんにくを加えたら、ときどき混ぜながら煮詰めて完成。
煮詰めるほど濃厚になりますので、濃さはお好みで加減してください。
さて、豚肉がいい色に焼けましたので、
取り出しましょう。
これをトマトソースの鍋にドボンと漬けて、
ソースを絡めます。
フライパンひとつでつくる人は、
肉を取り出したフライパンに
赤唐辛子とオリーブオイルを加えて香りを出し、
先に取り出しておいたにんにくと
トマトジュースを加えて中火で煮詰めます。
これでソースが完成です。
さて、ここからは仕上げです。
フランスパンを5㎝位の適当な幅に切り、
まん中に深く切り込みを入れて豚肉を挟みます。
野菜なんかをうっかり挟みたくなる人もいるかもしれませんが、
ダメダメ、ダメー!
あくまでパンには豚肉だけを挟んで下さい。
だって『ビファーナ』ですから。
あとは、ポテトチップスを添えたり、
ピクルスやオリーブを添えてもいいですね。
豚肉も、
トマトソースをからめたものと、
シンプルに焼いただけのものをそれぞれつくっても味が違って楽しい。
小ぶりだから片手でつまんで、
もう片方の手にはビールやワインを。
両手に小さな幸せを感じる瞬間です~。
お天気が良かったら、ベランダや庭、近所の公園でほお張るのもいいですね。
週末のおつまみに、ぜひどうぞ!