cakes読者のみなさま、こんにちは。
別れのシーズンから、始まりの季節へ。少しずつ暖かさを感じるようになって、そうなるともうなんだか、家でじっとしているのがもったいない気分になります。この週末あたりから桜も咲き始めそうだし、お花見の約束が入っている人もきっと多いはず。
ということで、今回はお花見スペシャル。ちょっとポルトガルを離れて、3日連続で、お花見におすすめの3品をご紹介していきます。
桜の下で飲むなら、気分もあがる桜色の辛口ロゼや、桜色のシュワっと華やかな泡ははずせません。料理は、どれも簡単だけどワインに合うひと工夫を加えました。お皿に盛って暖かい室内でも、お弁当箱に詰めて桜満開の外でも、どちらでも楽しめます。
最初にご紹介するのは、すし酢にワインビネガーを使った、ワインと合わせやすい巻きずし。米酢と違ってワインビネガーにはぶどうの旨味がたっぷり含まれていますから、ワインと合わせるのにはもってこい。具はアボカドやツナなどクリーミー、オイリーなものをベースに、炒った白ごまの香ばしさや和ハーブの大葉、柑橘の要素を持つゆずこしょうの青い辛さなどをアクセントにすれば、冷えたワインを呼ぶ味になります。
また、のりが内側にくる裏巻きなので、多少の失敗も修正しやすいのが裏巻のいいところ。それでも巻くのが面倒という方は、重ねてちらし寿司にしたり、手巻きで楽しんでもいいですね。
Menu do dia 本日のメニュー
「お花見アボカドロール」
炊き立てご飯 2杯(300g/米1合分)
アボカド 1/2個
ツナ 大さじ2
マヨネーズ 大さじ1
レモン 1/2個
焼きのり 1帖
大葉 6枚
ゆずこしょう 適宜
白ごま 大さじ3
すし酢
白ワインビネガー 大さじ3
きび砂糖(なければ普通の三温糖でも)大さじ1
塩 少々
つくり方
ご飯は少し固めに炊く。その間に具を準備。アボカドは半分に割って薄切りし、細長く切ってレモン汁をたっぷりふる。こうすれば変色を防ぎ、柑橘の酸味も加わる。大葉は両手のひらで挟み、パンとたたいて繊維をつぶし、香りを出したら縦半分に切り、軸を落とす。ツナはマヨネーズと混ぜ合わせる。白ごまは小鍋に入れ、ゆすりながら弱火で炒る。
香りが立ってきたらクッキングシートに広げ、シートで挟んで上から包丁で切り、さらに香ばしさを引き出す。シートに挟めば切ったごまが飛び散らない。
すし酢の材料を溶けるまで混ぜ、炊き立ての温かいご飯に加えたら、米粒をつぶさないようにさくっと混ぜ、自然に冷ます。
巻きすを広げ、その上全面にラップをしいて奥の方に半分に切った海苔をのせる。
海苔の上にご飯1杯分を均等に広げたら、
下に敷いてあるラップごと持ち上げて海苔を起こし、手前にパタンと倒す。
ラップを広げ、海苔の上に具をのせていく。
大葉を並べてアボカドを置き、ツナソース、柚子胡椒をのせる。
手前のラップを持ち上げてご飯を巻き、
表面全体にまんべんなくごまを振ったら、ラップで包んでごまを密着させ、
最後に巻きすで形を整える。
ラップを巻いたまま、よく切れる包丁で均等に切る。包丁は、切る度に濡れ布巾で汚れを取ると、断面がボロボロにならない。
完成!
巻きずしは断面が美しく、外でも食べやすいのでお弁当に最適です。
お弁当箱に詰めると、こんな感じ。
本日のお花見ワインはこちら。ヴィーニョ・ヴェルデのロゼです。
「ノルテ・ロサード 」972円(税込)。
やわらかい桜色のロゼで、シュワシュワと微発泡です。アルコール度数も9%と低めなので、お花見で気軽に飲むのにぴったり。味わいはすっきりと辛口ですが、ぶどうの甘みもほのかに感じられるのでワインビネガーを使った寿司飯との相性もよく、スクリューキャップなのでアウトドアでの扱いも簡単です。
明日はスパイスにひと工夫したから揚げと、シュワシュワのワインをご紹介します!