cakes読者のみなさま、こんにちは。
緑が眩しいこの季節は、気持ちのいい日が続きますね。梅雨前のからりと乾いた風、適度な暖かさ。我が家ではオリーブの木を育てているのですが、先週末、マッチ棒の頭ほどの小さい蕾が次々と弾け、小さな白い花が一斉に咲きました。すくすく成長している植物のパワーを感じながら、今年は何粒オリーブが実るのか、今から楽しみ。
店先にも色鮮やかな野菜が次々と並ぶので、これまたいい眺め。旬の野菜はゆでたり焼いたりのシンプルな食べ方でも十分に美味しいから、料理もラクで助かります。アスパラガスも旬真っ盛り。私はゆでていただくことが一番多いのですが、その場合、もしも冷蔵庫に卵があれば、ゆでて刻んでソースを作ります。
アスパラとゆで卵の2つだけとものすごく簡単ですが、アスパラをゆでるときに大事なコツが1つ。ぜひ、むいたアスパラの皮も一緒にゆでましょう。皮からこそ、いい香りと旨味がたくさん出てくるのです。ゆで汁はアスパラの旨味がたっぷりだから、たとえばアスパラでリゾットを作るときなどにも大活躍します。だから、皮はどうか捨てないで!
では、ワイン片手に早速作って行きましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
「アスパラガスのゆで卵ソース」
材料(作りやすい量)
アスパラガス 6本
卵 2個
マヨネーズ 小さじ2
白ワインビネガー 小さじ2
塩、黒こしょう、オリーブオイル 各適宜
つくり方
アスパラは下半分の皮をむく。
鍋やフライパンに湯を沸かし、塩を加えてオリーブオイルをひとまわしし、皮を入れてからアスパラを下の固い部分からゆっくり入れる。
ゆで時間はアスパラの太さや水分にもよるので、必ず触って確かめて。芯がなくなったらざるに上げ、自然に冷ます。
卵は固めにゆでて刻む。ゆで卵の作りやむき方は、以前詳しく掲載した「緑の卵」の回をご参考にどうぞ。
ボウルにいれ、マヨネーズ、白ワインビネガー、塩、こしょうを加えてよく混ぜる。塩は強めに感じるぐらいでちょうど良い。
皿にゆでたアスパラを盛り、オリーブオイルを軽くまわしかけ、卵ソースを添えて完成。好みで黒こしょうを挽いたり、イタリアンパセリなどを散らしたりしても。
今回この料理に合わせたワインはこちら。ポルトガル国内でも非常に珍しい、土着品種ヴィタル100%の白。リスボンから北に70キロ、大西洋岸から内陸に30キロに位置する畑で大西洋からの影響を直接受け育った爽やかで品のある白ワイン。
「カサル・フィゲイラ アントニオ 2015 」3780円(税込み)。
上品で瑞々しい酸、ほのかな柑橘のニュアンス、爽やかな飲み心地、そして、ビオディナミ製法のワイン特有の、じんわりと感じるぶどうの旨味をたっぷり含んだ白。作り手は画家でもあるという女性アーティストです。アスパラガスの青い香りや旨味、ほろ苦さ、卵ソースのマイルドな酸味などが、爽やかでしみじみ旨味のある白と相性良しです。
それでは、旬のアスパラガスと、
ポルトガルのビオディナミックな白でよい週末を!
「あなたと旅するポルトガル ワイン&フード」
六本木ミッドタウンIDÉE CAFEにて、2017年5月~8月の毎月1回、 ポルトガルワインとおつまみを楽しむイベントを開催します。
第2回日時:6月15日(木)18:30~20:30
テーマ:「夏気分を先取り、爽やかな緑のワイン」ポルトガルのヴィーニョヴェルデ10種が集まる珍しい機会です。
場所:IDEÉ CAFE PARC(東京ミッドタウン3FのIDEE店舗隣)
内容:ポルトガルの食文化・ワインに関するショートセミナーを開催。その後テーマに沿ったワインの試飲10種とポルトガルを感じる軽いおつまみを提供します。
会費:5000円(予定)
お申し込みは03-5413-3455