cakes読者のみなさま、こんにちは
東京、梅雨入りしましたね。週末の遅く起きた朝とか昼とか。窓を開けたらうわっ雨じゃん、出掛けられないじゃん、なんてとき。それじゃ、家で好きな映画でも見ながら、録り溜めたドラマでも見ながら、本読みながら、あるいは友達呼んだりして、とりあえず飲みますか。なんかちゃちゃっと作って。なんてことが増えてきます。
なんか作りたいけど買い物行くのは面倒なとき。これもよくある。まずは冷蔵庫を開けてみる。卵があった。お、いい感じ。にんにくと唐辛子もある。万が一、しらすがあれば最高ですが、じゃこでも、いつだったかお土産でもらったちりめん山椒とか、奥の方にないですか?
それだけあればばっちり。早速、つまみになる目玉焼を作ります。そう、目玉焼きは朝ご飯のときだけしか出番がないわけじゃないんです。
つまめる目玉焼きの味の決め手は、にんにく。こんがり香ばしいにんにくと生のにんにくのダブル使い。ここが朝ご飯の目玉焼きと大きく違います。
ならばどうしてわざわざしらすやじゃこをのせるのかというと、これはスペインのウナギの稚魚のアヒージョがヒント。たっぷりのオリーブオイルとにんにく、唐辛子でピリ辛にオイル煮したウナギの稚魚のアヒージョに揚げ卵をのせる食べ方があると知り、それを簡略化したら、いつの間にか目玉焼きにオリーブオイルとにんにく、唐辛子、ウナギの稚魚の代わりにしらすという組み合わせになったのです。
それから、目玉焼きを焼くときにポイントがひとつ。強めの火で焼いてるのに、白身がいまいちうまく焼けないときってありますよね。生っぽい白身が上面でふるふる揺れている状態。私はこれが苦手。できればそうならないように、黄身は半生でも白身はがっちり焼きたい。水を少し入れてふたをして蒸してもいいけれど、おつまみのときは揚げ焼きみたいにカリッと仕上げたい。どうしたらいいか。簡単です。透明な白身がふるふるしているあたりを、串や箸などで何度か突っつきましょう。生の白身がフライパンの底面と触れることで、しっかり火がとおります。目玉焼きは、ふちや底がかりっと焼けてこそ、だと思うんです。
では、作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
「しらすとにんにく、唐辛子の目玉焼き」
卵 2個
しらす(じゃこでも) 大さじ2
にんにく 1片
唐辛子(輪切り)小さじ2
オリーブオイル 大さじ1
イタリアンパセリ、塩 各適宜
つくり方
にんにくとイタリアンパセリは粗みじんに切る。フライパンにオリーブオイルをひき、にんにくと輪切り唐辛子を半量ずつまんべんなく散らし、弱火でゆっくり加熱する。
にんにくの香りがたってきたら卵2個を並べて割り入れ、中火にする。全体に火が通ったら、さらに透明な白身が固まっているあたりを串で突っつき、熱をとおりやすくしてカリッと焼く。
縁がこんがりしてきたら、しらすと残りの刻みにんにく、唐辛子を散らす。
器に盛り、イタリアンパセリを散らして完成。イタリアンパセリは色味が加わるのはもちろん、爽やかな青いハーブの香りが重要なアクセントになるので、できればたっぷり散らして欲しいです。わざわざ買いに行くのが面倒、イタパセが店になかったという方は、万能ねぎや紫蘇を細かく刻んでも。
今回この料理に合わせたワインはこちら。
じめじめしがちなこの季節、お口の中だけでも爽やかにしたいあなたにおすすめの、ポルトガル北部ミーニョ地方でつくられているヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)。
「キンタ・ダ・パルミリーニャ ヴィーニョヴェルデ2015 」2268円(税込み)。
ラベルの太陽や月のイラストが示すように、ビオディナミ製法でつくられている自然派ワイン。ロウレイロ100%で、ふんわりとやさしい花のようなアロマ、グレープフルーツのような爽やかさ。酸やミネラルのバランスが良く、カリッと焼けた卵の白身やにんにくの香ばしさ、あるいはイタリアンパセリのハーブ香とも引き立てあいます。かすかに感じる心地よい苦みがあと引く要素。だからついついもう一杯と飲みたくなります。
パンがあれば、目玉焼きを崩し、混ぜてパンにのっけて食べるのがおすすめ。
それでは、香ばしい目玉焼きと、ポルトガルのビオディナミックな白でよい週末を!
「あなたと旅するポルトガル ワイン&フード」
六本木ミッドタウンIDÉE CAFEにて、2017年5月~8月の毎月1回、 ポルトガルワインとおつまみを楽しむイベントを開催します。
第2回日時:6月15日(木)18:30~20:30
テーマ:「夏気分を先取り、爽やかな緑のワイン」ポルトガルのヴィーニョヴェルデ10種が集まる珍しい機会です。
場所:IDEÉ CAFE PARC(東京ミッドタウン3FのIDEE店舗隣)
内容:ポルトガルの食文化・ワインに関するショートセミナーを開催。その後テーマに沿ったワインの試飲10種とポルトガルを感じる軽いおつまみを提供します。
会費:5000円(予定)
お申し込みは03-5413-3455