食欲を誘うヨーグルトソースが要の「かぼちゃのスパイシークミン」

今回のレシピは旬のかぼちゃ。甘くてほくほくでいろいろな料理がありますが、馬田草織さんのレシピは一味ちがう「かぼちゃのスパイシークミン」。クミンシードだけでなく、にんにくやヨーグルトといったかぼちゃ料理には珍しい材料を使ったレシピ、一体どんな味になるのでしょうか?

cakes読者のみなさま、こんにちは。

天高く、馬肥ゆる秋。食材豊富で、人も肥える秋。おかげさまで、私も順調に肥えています。秋はほくほく系食材が活躍する時期ですが、さつまいもやかぼちゃって、酒飲みにはいまいち人気がないんですよね。イモのくせに甘いとか、ほくほくがのどに詰まりそうとか、好き勝手言われがちです。でも、それって食べ方がマンネリなだけ。秋のお楽しみは自分で発見しないと。

というわけで、今回はかぼちゃです。これ、ご飯のおかずじゃありません。ワインやビールのための一皿。つまみなので、材料シンプル、作り方もシンプル。意外に男子に人気があります。秘密は白いヨーグルトソース。といっても、すりおろしたにんにくと塩を混ぜるだけ。これ、トルコ料理では焼きなすのサラダや水餃子など、いろいろな料理のアクセントに大活躍するんです。意外だけど、知ると結構はまりますよ。また、アクセントになるクミンシードですが、どうしても手に入らない場合は黒胡椒を粗く挽いても。

では、パパッと作っていきましょう。

Menu do dia 本日のメニュー

「かぼちゃのスパイシークミン」

材料(2人前)
かぼちゃ 1/4個
にんにく 1/4片
ヨーグルト 大さじ1
クミンシード 小さじ2
塩 適宜

つくり方

かぼちゃはラップで包みレンジで加熱する(600Wで2分~が目安)。加熱直後は熱々なので、粗熱が取れるまで置いておく。

中まで柔らかくなったら種を取って皮をむき、小さめのひと口大に切る。

小鍋にクミンシードを入れ、弱火でじっくり炒る。香ばしい香りが立ったら火から降ろす。

まな板にキッチンペーパー(不織布系)を広げ、クミンシードを挟み、上から包丁でザクザク切る。こうすると、切ったクミンの破片が飛び散らない。

ボウルに切ったかぼちゃと刻んだクミンシードを入れ、軽く和える。も少々。

小さな器にヨーグルトすりおろしたにんにくを入れてよく混ぜ、ヨーグルトソースを作る。半量をかぼちゃに加え、よく混ぜる。

完成したら皿に盛り、残ったヨーグルトソースを添える。ソースは食べる直前に好みで加える。

今回この料理に合わせたワインはこちら。じんわり旨味があと引く深い香りが食欲をそそる、ポルトガルのナチュラルな赤ワイン。

「マリア・ダ・グラサ 2015」3456円(税込)

ポルトガルの北西部、バイラーダ地方のなだらかな丘陵地帯で生まれるこのワインは、土着品種のアルフロシェイロ90%、アリカンテブーシェ10%の混醸。うまみどっさりの、すいすい飲める自然派赤。ポルトガル伝統の足踏み後、野生酵母で発酵させ、醸造も極力人の手を加えないようにして造られています。エレガントな味わいの中に黒こしょうやハーブのようなスパイシーさがあり、一言では言えない旨味と酸といろいろが重なる、ついついもうひと口と進んでしまう、秋にピッタリの赤。この赤、本当に後を引きます。クミンの香ばしさや香り、かぼちゃのほんのりした甘み、にんにくの旨味などによく合います。

それでは、ほっくりかぼちゃに辛口ソースが絡むマイルド&スパイシーなひと皿に、ポルトガルの旨味と果実味たっぷりのナチュラルな赤で、よい週末を!

ケイクス

この連載について

初回を読む
ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

    コメント

    nanasan7000 冷凍かぼちゃを使って作ってみたけど簡単で美味しい! 今回はクミンパウダー使ったけど、クミンシードの方が断然旨みが増しそうだ https://t.co/LF4PlUXtTP 2年以上前 replyretweetfavorite

    tani_345 かぼちゃ余ってるからつくろ〜〜 2年以上前 replyretweetfavorite

    chametetsu おいしそう これあしたつくる 2年以上前 replyretweetfavorite

    konpyu うまひょ〜〜〜〜 2年以上前 replyretweetfavorite