cakes読者のみなさま、こんにちは。
いまいち料理スイッチが入らない週末。はてどうしたらいいものか。外食という手もあるけれど、外は寒いし、家から出たくないってときもある。できれば家にあるもので作りたい。そんなときに、買い置き食材で幸せになれるメニューがあれば、いいですよね。
ポルトガルの南、アレンテージョ地方で昔から作られている「トマターダ」は、材料はシンプルですがボリュームはたっぷり。食べるスープって感じです。真っ赤な色合いといい、お腹の空くトマトの香りといい、あつあつはふはふの温かさといい、これは寒い時期にこそおすすめしたい、元気が出るメニュー。
旬の時期は生トマトを使いますが、冬はトマト缶一択でしょう。できればトマトの実がごろんと入っているホールより、カットしているダイスがいい。だって、もうすでに切ってあるから扱いが断然ラクです。スープ皿には軽く焼いた薄切りパンを敷きますが、パンがなければご飯でもいけると思います。
トマターダは、仕上げに卵を落としてポーチドエッグを作り、崩しながらいただきます。欠かせないのがオレガノの風味ですが、なければ家にある、賞味期限が迫っているハーブミックスなどでも構いません。清涼感のあるハーブで、地中海性気候の眩しい光をイメージできる香りを加えると、ほらほら、ワインが欲しくなってきますよ。
では、パパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
材料(2人前)
薄切りパン 2枚
トマト缶(ダイスカット) 1缶
玉ねぎ 大1/2個
にんにく 大1片以上(好きなだけ)
オリーブオイル 大さじ1
ドライオレガノ 小さじ1
卵 2個
塩 適宜
黒胡椒 適宜
コリアンダー(またはイタリアンパセリ) 適宜
つくり方
玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。にんにくが多いと味に深みが出るので、すぐに人に合う約束がなければ、たくさん入れることをおすすめします。
鍋や深めのフライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎとにんにくを入れて、弱めの中火でゆっくり炒め、旨味や香りをしっかり引き出す。くたくたの薄茶色になる手前ぐらいが目安。
塩、こしょうを加え、続いてトマト缶を加える。ホールの場合は、へらなどで果肉をしっかりつぶす。
さらに水1/2カップ(分量外)とオレガノを加える。
よく混ぜたらふたをし、5分以上弱火で煮る。具が焦げ付かないように途中でかき混ぜ、味をみて塩で調える。
ふたを開けて卵をそっと割り入れ、
再び弱火で5分ほど煮る。
ポーチドエッグが出来上がったら完成。
スープ皿に軽く焼いたパンを敷く。
上にポーチドエッグをおき、スープを盛り付ける。仕上げにイタリアンパセリやコリアンダーを刻んだものをふると、より食欲をそそる色と香りに仕上がる。
辛さが欲しいときは、直前に一味唐辛子をパラリとどうぞ。辛さがマイルドな、バスクの唐辛子・エスプレットも香りがよくておすすめです。とろける黄身にかければ、マイルド&スパイシーを楽しめます。下に敷いたパンがトマトスープを吸ってふやけるので、崩して混ぜながらどうぞ。
今回この料理に合わせたワインはこちら。軽やかで酸味と旨味のバランスのよい、ポルトガルの微発泡のロゼ。
「ガタオ ロゼ」1242円(税込)
ポルトガル固有のぶどう品種、トゥリガ・フランカの古木から摘まれるぶどうを中心にブレンドした、きりっと辛口のロゼ。ベリー系の果物の香り、ほのかな微発泡、心地よい酸味のバランスが非常によく、しかもアルコール度数が10.5度と低め。すいすい飲めるタイプのロゼワインです。トマトスープの酸味と相性良し。ラベルの猫のイラストもキュート。ポルトガルの人ならだれでも知っているぐらい、昔から有名なブランドアイコンです。猫好きにはたまりませんね、きっと。
それでは、ボリュームたっぷりの食べるトマトスープと、香り華やかできりっと辛口の微発泡ロゼで、よい週末を!
「MAO/ PORTUAGAL」展
日時:2017年12月23日(土)
場所:鳥越T 東京都台東区鳥越 2-5-1 恵比須ビル 1F
ポルトガル各地から買い付けた、センス溢れるクラフト雑貨や器、布ものなどの販売と、 食やワインを味わいながら購入できるイベントを開催します。個性的なクリスマスプレゼントの調達におすすめ。詳細は以下へお問い合わせを。
「カステラノート」http://castella-note.com/
「ポルトガル食堂」http://badasaori.blogspot.jp/