cakes読者のみなさま、こんにちは。
冬真っ只中ですね。今週はついに東京にも雪が降り、首都圏にお住まいの人たちのSNSには雪景色が次々とアップされて、帰宅困難を嘆きつつも、なんとなくそわそわした雰囲気の投稿もあり。私はあの夜、はるばるポルトガルからやって来たワイン醸造家のペドロさんとインポーターの方々と一緒に、都心で博多水炊きを食べていました。ポルトガル南部のアレンテージョ地方からきたペドロさん、あっちでは雪なんて40年に1度だからね!と、雪が降り積もる東京を楽しんでいました。ちなみにペドロさんのワインはオーガニックで発酵も野生酵母によるもの。アンフォラ(ポルトガル語ではターリャ)という、ギリシャやローマ時代から使われている陶器の壺で発酵させたものもあり、非常に自然なワインの造りでしみじみうまい系。面白いんです。この連載でもご紹介する予定です。
さて、寒い冬に定番の鍋ですが、今年は野菜の値段が高すぎて鍋を控える家も多いとか。でもやっぱり、湯気の立つ鍋は体が温まるし、作るのも楽だから外せない。野菜の高騰に関係なくガンガン楽しめる鍋ってないのかなー。
実はあります。ここ数年、冬になるとわが家で流行る納豆味噌キムチ鍋など、いかがでしょう。野菜はねぎとにらだけ。ねぎは持て余しがちな青い部分も使います。この鍋のベースは、山形出身の友人のお母さんが作ってくれた納豆汁。いっぺんで好きになって作り方を教わり、家で何度も作っているうちに、辛味が欲しくなって豆板醤やキムチを加えたり、肉やニラなどの具も増やし、気が付くといつのまにか今の鍋になっていました。そしてこの鍋には、断然太めのうどんがおすすめです。我が家では、群馬の幅の広い「おっ切り込みうどん」を愛用しています。納豆は、大粒よりもひきわりの方が、汁に馴染んで食べやすいのでお勧めです。そして、味付けは味噌。絶対に味噌です。納豆と味噌とキムチの発酵食品だらけだから、こくとうま味たっぷり。善玉菌もてんこ盛りで、免疫力アップにも最適な鍋ですね。風邪ひきそうな予感がする夜は、これで温まっておけば回復も早いかも。
では、パパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
材料(1人前)
豚こま切れ肉 100g
ねぎ(白と青い部分)各15㎝
にら 1/2束
太めのうどん 1玉
ひきわり納豆 1パック
キムチ 70g
ごま油 大さじ1
味噌 大さじ1
豆板醤 好きなだけ
水 2カップ
つくり方
豚肉は1口大、にらは5㎝幅、ねぎは薄い小口切りにする。
鍋にごま油を入れて温め、豚肉を中弱火で炒める。肉の色が変わったらキムチと豆板醤を加え、香ばしい香りが立つまでじっくり炒める。
ねぎを加えてさらに炒め、
ねぎがしんなりしたら水を加え、
ふたをして、強火でひと煮立ちさせ、あくを取る。
煮立ったらうどんを加えてふたをし、うどんに味をしみ込ませながら煮る。
うどんがいい感じに煮えたら味噌を溶かし入れる。味噌は塩分が個々に違うので、味をみて加える量を加減する。
続けてにらと納豆を加え、ふたをして中弱火で数分やさしく煮る。味噌の香りが飛んでしまうので、ここからはぼこぼこ沸騰させないように。
にらがしんなりして、鍋から納豆の香りがしてきたら食べ頃。
たっぷりのうどんに納豆や肉やにらなど、具をすべて絡めながら食べるイメージです。
そして合わせるお酒、これは悩みますね。うーん、いつもこの連載ではポルトガルのワインをおすすめしていますが、この鍋の場合、ワインじゃなくてもいい気がします。そう、ビール! 冷たいビールと一緒に楽しんでください。
それでは、納豆味噌キムチ鍋と冷えたビールで、良い週末を!
ワインと料理を楽しむ教室「ポルトガル食堂」
2月24日(土)12:10~15:00 着席スタイル(8名様)
コースメニュー5000円
鱈とじゃがいものピポグラタン、豚とあさりのアレンテージョ風、フェイジョアーダ、 コジード・ア・ポルトゲーザ、たこご飯などから、寒い時期に食べたくなるような温まるメニューを検討中です。
ご質問等、詳細のお問い合わせもお気軽にどうぞ。
詳細・申し込み
http://badasaori.blogspot.jp/