cakes読者のみなさま、こんにちは。
柔らかい新玉ねぎが出回るこの季節、いつもよく作るのが、新玉ねぎをたっぷり使ったチーズトースト。材料はシンプルに新玉ねぎだけ。水分たっぷりで辛みがほとんどない新玉ねぎを薄切りし、塩、マヨネーズ、黒こしょうをがりがり挽いて味を調えたら、それをこんもりとパンにのせ、チーズをこれまたたっぷりとかけて焼きます。それだけ。料理未満の簡単さです。だからついつい作りたくなる。焼きたての熱々をかじると、とろっと、でもしゃきっとした歯応えの残る新玉ねぎソースがチーズの下からこぼれ出て、これ、酒のつまみにもぴったり。焼きたてにハバネロソースやタバスコなどをぴゃっとかけたり、唐辛子のピクルスなんかを添えると最高です。
ちなみに玉ねぎを切るときは、できれば1個全部薄切りにしちゃうのがおすすめ。包丁でもいいし、スライサーがあれば数分でできます。だって玉ねぎって、薄切りかみじん切りにしてから使うことがほとんどだから、最初に切って保存しておけば、次に使いたいときに手間が省けてラク。疲れているとき、料理するのに玉ねぎの皮を剥くところからって、結構面倒に感じること、ないですか? 私は玉ねぎや長ねぎは出来れば全部一気に刻んで容器に入れ冷蔵保存しておきます。長ねぎは、朝のみそ汁や納豆の薬味、夜も料理でちょこちょこ使ったり。玉ねぎ&長ねぎの刻み保存、朝晩なにかと便利です。
では、新玉ねぎでパパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
材料 1~2人分
新玉ねぎ 1個
食パン(雑穀系のパンもおすすめ) 1枚
シュレッドチーズ 適量
マヨネーズ 大さじ1(玉ねぎ1/2個に対して)
黒こしょう 適量
塩 小さじ1/2以上
つくり方
新玉ねぎは繊維に沿って薄切りし、ボウルに入れて塩をふり、軽く混ぜて5分ほど置いておく。塩は、新玉ねぎ1個に対して小さじ1/2以上加えると、甘みやうま味が引き立つ。少なすぎると味がぼやける原因に。
5分置くとしんなりして水分が出てくるので、両手でしっかり水気を絞る。1人分作るなら、半量を保存容器へ入れて冷蔵庫へ。2~3日は大丈夫。すぐ使わないなら冷凍庫へ。塩が揉みこんであるので、このまま炒めてスープやパスタのソースのべースなど、忙しいときに非常に便利。
しんなりした新玉ねぎにマヨネーズを加え、さらに黒こしょうを粗めにがりがりきかせる。シンプルな味付けなので、黒こしょうはちょっと多すぎるかな、と思うぐらい加える。中途半端が一番よくない。
4等分した食パンに新玉ねぎをのせ、チーズをたっぷりのせてトースターなどでこんがり焼く。しっかり焼くと、新玉ねぎも加熱されてしっとりしんなりとソースのようになる。食パン以外にも、雑穀系のパンや酸味のあるパンもおすすめ。もう少しボリュームが欲しいという場合は、ツナがよく合います。
こんがり焼き目が付いたら完成。ハバネロソースやタバスコ、唐辛子のピクルスなど、辛みや酸味を一緒にいただくと、本当にお酒に合います。
今回この料理に合わせたワインはこちら。ポルトガル中部ダォン地方のビオディナミの畑から生まれる白ワイン「カーサ・デ・モウラス エンクルザード」。
ダン地方の華やかな香りが印象的なエンクルザード100%で造る白ワイン。グラスに注ぐと、爽やかな柑橘の香りや、花のような華やかさも香ります。でも、味わいはしっかりフルボディ、長く繊細な余韻が感じられる、飲みごたえのある白です。新玉ねぎの軽い甘さや旨味のある優しいソース、こしょうのスパイシーさ、香ばしいチーズなどと相性良し。ラベルに書いてあるてんとう虫は、オーガニックな畑の象徴。健康な畑で遊ぶてんとう虫を愛でながら、ゆっくりと飲んでみたいものです。
それでは、とっろとしゃきしゃきな新玉ねぎソースのチーズトーストと、花のように華やかでじっくりうま味を感じるポルトガルのオーガニックな白で、良い週末を!