cakes読者のみなさま、こんにちは。
朝晩の空気もひんやり冷たくなって、すっかり秋めいてきましたね。近隣の小中学校では、このところ毎週末、運動会や体育祭が開かれています。校庭から流れてくる定番音楽「ギャロップ」や「天国と地獄」などを耳にすると、いきなり小中学校時代に引き戻された気持ちになるから不思議。徒競走で舞い上がった校庭の土埃が凄かったことや、へんな衣装でダンスを踊らされたこと、応援団の先輩が気になって仕方なかったことなど、いろんなシーンが思い出されてなんだか落ち着かない。でも、このそわそわする感じは嫌いじゃない。いや、むしろ懐かしい気持ちになれるのって結構好き。思春期って、自分が思う以上にいろんな出来事を記憶に蓄えていたんだなあ。
そんな感じで週末に呑む家酒が、またおいしいんです。そういえば、かつて通った中学校の体育祭はお弁当持参だったのですが、当時好きだった男子に、朝からお弁当作って、昼休みに廊下で渡したなあ。案外、大胆だったんだなあ。あんなに恐れを知らなかった私は、一体どこへ行ってしまったんだろうか。誰か、強い酒をくれい!
と、少しメランコリックな気持ちになれる、秋のはじまり。酷暑もすっかり去って食欲も戻ってきたし、もうすぐ新米の季節もやってくる。ということで、秋は「米で呑む」シリーズでいこうと思います。今回は、まだまだ店頭でみかけるトマトと、年中手に入るひよこ豆を使った「トマト風味のひよこ豆ごはん」をご紹介します。
振り返るとこの「ポルトガル食堂」では、無意識に「米で呑む」を推してきました。「たこごはん」「菜の花とソーセージの炊き込みごはん」「あさりと豚バラごはん」「鶏ごはん」「ポルトガル風きのこごはん」「甘塩鱈と海老ごはん」「グリーンオリーブの炊き込みごはん」「あさりのブリャオン・パトごはん」「空豆とベーコンのワイン蒸しごはん」などなど、すべてワインが飲める仕上がりです。これは明らかに、ポルトガルの米料理がワインや酒にばっちり合う味だからなのと、私が常に晩酌ありき、家呑み前提でレシピを考えるから。ということでこの秋は、呑めるごはんものをご紹介して参ります。
では、パパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
材料 2人分
米 1/2合+押し麦 1/2合
トマト 大1個
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1~2粒
ベーコン 2枚
ひよこ豆水煮※(茹でたもの+ゆで汁) 1/2缶分(200g)
白ワインビネガー 大さじ1
ローリエ 1枚
水 1カップ
塩 適量
※乾燥ひよこ豆を使う場合 豆は3倍量の水にひと晩浸け、浸けた汁ごと全部鍋に移し、ローリエと塩少々を加えて柔らかくなるまで20分ぐらい、中火弱で煮る。途中アクがたくさん出るのでアクを取る。余ったら、煮汁ごと容器に入れて冷凍すると乾燥を防げる。煮汁にはうま味がたっぷりなので、決して捨てないように。
つくり方
玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。トマトは大きめに乱切りする。ベーコン1枚はそのままカリカリに焼き、残りは細切りする。 鍋にオリーブオイルを中火で熱し、玉ねぎ、にんにく、ベーコン入れてをふたをし、弱火で蒸し炒める。玉ねぎが透き通ったらトマトを加え、炒めながら煮崩す。
トマトが煮崩れたら米と押し麦を加え、スープを吸わせるイメージで混ぜる。
米が具やスープと混ざったら、ローリエとひよこ豆と水を加え、塩を加えて味を調える。
ふたをして強火で沸騰するまで2~3分煮て、沸いたらごく弱火にして10~12分ほど煮る。
米に火が通ったら、火を止めて一度全体を軽く混ぜ、蒸気が米に落ちないように布をかませ、ふたをしてそのまま5分蒸らす。
軽く混ぜて完成。
カリカリベーコンをのせ、あればバジルを散らすと、味や風味のアクセントになり、より呑めるごはんになります。
トマトはトマト缶でもいいのですが、できれば生トマトを。生のトマトは加熱するとトマト缶ほど味が濃く出ないので、ごはんがあっさり品よく仕上がります。一緒に炊くひよこ豆のほっこりした味わいも引き立ちます。ひよこ豆も水煮缶でも構いませんが、乾燥豆を水で戻してから煮ると、味も食感も風味も断然いいので熱烈おすすめです。辛みが欲しい人は、タバスコやハラペーニョソースなど酸っぱ辛いホットソースを振っても。これでワインが進まないわけがありません。
今回この料理に合わせたワインはこちら。ポルトガルが誇るワイン界の法王、人気醸造家アンセルモ・メンデスが造る、しっかりした味わいの緑のワイン・ヴィーニョヴェルデ。
「 アンセルモメンデス ムロス・アンティゴス ロウレイロ2017 」1911円(税込)
ポルトガル北部のミーニョ地方のぶどうの中でも、香りや味わいに厚みのあるロウレイロを100%使った、爽やかなヴィーニョヴェルデ。花やハーブのような香りにぶどうのうま味、きりりとした酸味のバランスが、トマトやひよこ豆の柔らかい味と好相性。ごはんにバジルやイタリアンパセリなどのハーブを加えると、合わせるワインの爽やかさが増幅します。
それでは、爽やかで香りとうま味たっぷりのヴィーニョヴェルデと、ほっこりやさしいトマト風味の豆ごはんで、楽しい週末を!
お知らせ
ポルトガル料理とワインを楽しむ会「ポルトガル食堂」
10月6日(土)12:10~15:00
予定メニュー:
魚介フリット
トマト風味の豆ごはん
季節のサラダ
デザートコーヒー
会費:5000円(税込・ワイン別)
定員:8名
場所:都内自宅(詳細はお問い合わせください)
申し込み:私宛メール pufu@lilac.plala.or.jp