cakes読者のみなさま、こんにちは。
8月後半もまだまだ夏。だけど、ちょっとだけ朝晩の暑さが緩んできた気がします。この時季って、例の“夏終わっちゃうじゃん”的ムードをあちこちで感じます。夏を惜しむ曲がラジオから流れたり、響き渡るセミの鳴き声も勢いがまばらな感じ。電車の中は、お休みモードのビーサンの大人はめっきり減って、仕事モードの人がほとんど。まだ夏だけど、いつまでも夏じゃないからね、そろそろ夏仕舞はじめますよー、ほら、今日はここでしょって、カレンダーが静かに数字でうったえてくる。
8月の終わりまであと何日か、なんて考えながら、なんかやり残した感をじわじわ噛みしめる。それも毎年。これってなぜだろう。海行ってないから?(いや、行ったよ)プール行ってないから?(いや、行ったでしょ)何か起きるはずだったのに何もなかったから?(何かって何!)夏って季節は、強烈で、儚くて、なんだかややこしい。
でもやっぱり夏が好きなので、ちょっと寂しいけど夏との別れをしみじみ味わうしかありません。夏の終わり真っ只中のいま食べたいのは、そうですね、やっぱり冷たい麺ですね。だって、冷たい麺を今ほどおいしく感じられる時季はないと思うから。秋になっちゃう前に、去り行く夏を惜しみつつ、ああ、夏よまたねと思いながら、冷たい麺を味わうのだ。
今回ご紹介するのは、冷凍うどんを使ったきりりと辛い和風の麺。オイルサーディンを使っているので良質のたんぱく質がとれるのはもちろん、かりかりの揚げ玉を好きなだけ散らして、食感も楽しんで欲しいです。そしてもちろん、つまみ感覚でビールにも合います! 先に具をつまみ代わりにつついてビールを片付けてから、うどんに集中する食べ方もおすすめです。麺を茹でている間にねぎを切ってたれを混ぜれば、下ごしらえはおしまい。難しいことなしです。 では、オイルサーディンを使ってパパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
真夏のイワシシリーズ④「イワシと揚げ玉の柚子胡椒冷やしうどん」
材料 1人分
冷凍うどん 1玉
オイルサーディン 1缶
万能ねぎ 4~5本
ポン酢 大さじ1
柚子胡椒 小さじ1
ごま油 大さじ1
揚げ玉 大さじ2
レモン(あれば) 1/4個
つくり方
うどんは表示通りに茹で、ざるにとって水気を切ったらボウルに入れ、流水で1分ほどもみ洗いしてしっかり水を切る。ここがこの料理の唯一にして最大のポイント。うどんの食感が格段に良くなり、調味料も絡みやすくなる。
素麺や中華麺、蕎麦など冷たい麺料理全般に言えますが、茹でた麺はとにかく締める。繰り返しになりますが、締まりのないぬるい麺に、いくら凝ったたれや具を乗せたところでおいしくなるわけがないのです。麺は茹でたら締める、これ鉄則。
万能ねぎは小口切りする。ボウルにポン酢、柚子胡椒、ごま油を入れてよく溶かし混ぜ、水気を切ったうどんを入れて味をしっかり絡める。器にうどん、刻んだ万能ねぎ、ほぐしたオイルサーディン、揚げ玉を散らして完成。柑橘のフレッシュな酸味が欲しい人は、レモンやすだちなどを添えて、食べる直前に絞ってもいいですね。手早い人なら10分でできる、簡単うどんです。
味の決め手は柚子胡椒とごま油。柚子胡椒のきりりとした辛さとごま油の香りが、食欲を刺激します。柚子胡椒は柚子、青唐辛子、塩でできている調味料ですから、塩気はこれだけでかなりきかせられます。より辛さを求める方は、味見をしながら好きなだけ加えてください。辛さが苦手な人は、柚子胡椒の代わりに醤油を少々加えて塩分を加減してください。その場合、仕上げに柑橘をたっぷり絞って酸味を立たせましょう。
それでは、柚子胡椒とイワシ、揚げ玉たっぷりの冷たいうどんで、良い週末を!
「ポルトガル食堂」
実際にポルトガル料理とワインやビールなどが楽しめる食事会を、都内で毎月開催中です。
申し込み・お問い合わせ pufu@lilac.plala.or.jp
詳細 http://badasaori.blogspot.jp/
9月21日(土)13:10⁻15:30 タスキーニャスタイル
ヴィーニョヴェルデなど爽やかなものからマデイラ、ポート、モスカテルなど、8種類のポルトガルワインを飲み比べられるタスキーニャ(居酒屋)スタイル。ポルトガルの旬なおつまみ4種に締めのごはんものまで、立食で気軽に楽しんでいただきます。