cakes読者のみなさま、こんにちは。
イベントフルな8月は終わり、さあ通常営業モードの9月へ。残暑の濃度は日を追うごとにみるみる薄まって、季節の移り変わりを実感できる毎日。夜のクーラーも、そろそろいらないかな。どうだろう。
わが家、昨晩は夕飯にうどんを茹でました。まだ暑さも残ってるし、今日も冷たい麺で楽しもうかなと流水で麺をがんがん揉み洗いしていたら、うちの小学生、冷たいのはもういいよー、あったかいうどんが食べたいなと言い出しまして。え、もう? まだ早くないかい!? と思いつつ、わかめと揚げ玉と豚しゃぶしゃぶを添えた冷しうどんの予定を、急きょおつゆを作って、あったかいうどんに変更(具はそのままでも問題なしで助かったー)。同時に、私の脳内食堂に貼ってあった「冷やしうどん、はじめました」の張り紙は、こうやって突然に、しかしきっぱりと、常連の一言で片づけられることになりました。冷たい麺、アディオス!
そんなわけで残暑のイワシ缶レシピ、今回は温かいパスタです。7月の「イワシのしょうがたっぷり冷や汁」のときに少し触れた、オイルサーディン缶に残る栄養が詰まったオイルがもったいない問題を解消すべく、これを使います。このオイルは、イワシなど青魚の魚油成分に豊富なEPAやDHAが詰まっています。脳の神経伝達をスムーズにしたり、血管をしなやかにして老廃物を輩出しやすくしたりと、身体が喜ぶ成分が含まれているから本当は捨てずに使いたい。それには、パスタのソースとしようというレシピです。そう、オイル系のパスタを作るとき、私はオイルをソースの重要なだし的要素と考えているので、結構たっぷり使います。
では、オイルサーディンを使ってパパッと作っていきましょう。
Menu do dia 本日のメニュー
真夏のイワシシリーズ⑤「カリカリにんにくとイワシのトマトフジッリ」
材料 2人分
パスタ(フジッリ) 120g
オイルサーディン 1缶
トマト 2個
にんにく 2片
唐辛子 1本
アスパラ 2本
塩 適量
つくり方
パスタは表示通りに茹でる。アスパラガスは根元の硬い部分を切り落として斜め薄切りにし、パスタが茹で上がる30秒前に同じ湯に入れてさっと火をとおす。にんにくは粗みじん切りする。あまり細かく切ると、揚げたあと取り出しにくいのであくまで粗く。トマトはざく切りする。
フライパンにオイルサーディンのオイル、にんにく、種を取ってちぎった唐辛子を入れて弱火で熱する。にんにくは色付いたら網やスプーンなどですくい、キッチンペーパーを敷いた小皿に取り出しておくと油が切れてカリカリになる。
オイルの残ったフライパンに、オイルサーディンの身、トマトを加えて弱火で熱し、トマトが崩れてソースにとろみがつくまで軽く混ぜながら煮て、塩で味を調え火を止める。茹でたパスタとアスパラガスを加え、フジッリの溝にトマトソースを絡まるイメージで和え、器に盛る。仕上げに、取り出しておいた揚げニンニクを散らす。おっと、ワインかビール、冷えてますか?
揚げたにんにくのフレーク、これが良いアクセントになって食欲をそそるし、お酒も呼びます。ニンニクを先に揚げるのがちょっと面倒かもしれませんが、これがあるとないとではかなり味のインパクトが違います。繰り返しますが、大き目の粗みじんにした方が、カリカリ食感が主張するし、取り出しやすいのでおすすめです。いやいや、にんにくはほんのりが好みという場合は、皮付きのまま軽く潰してオイルに入れ、焦げる前に途中で取り出しましょう。トマトはミニトマトでももちろん大丈夫。その場合1人分8~10粒は欲しいです。
それでは、トマトとイワシ、揚げにんにくたっぷりのパスタで、良い週末を!
「ポルトガル食堂」
実際にポルトガル料理とポルトガルワインが楽しめる食事会を、都内で毎月開催中です。
申し込み・お問い合わせ:pufu@lilac.plala.or.jp
詳細:http://badasaori.blogspot.jp/
9月21日(土)13:10?15:30 タスキーニャスタイル
ヴィーニョヴェルデなどシュワッと爽やかなものから、自然な造りの赤や香り華やかな白、マデイラ、ポート、モスカテルなど、8種類のポルトガルワインを飲み比べられるタスキーニャ(居酒屋)スタイル。ポルトガルを感じるおつまみ4種に締めのごはんものまで、立食で気軽に楽しんでいただきます。9月はレモン汁が隠し味の牛肉コロッケ“クロケッテシュ”が登場予定です。